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食べられるもの

ここ数年ジムに通っている。最初は市民体育館の中にあるジムに通い、そこから24時間ジムに乗り換え、いまは24時間ジムとパーソナルジムに通っている。
いわゆる筋トレをしているのだけど、筋トレをしていると筋トレと同じかそれ以上に食べることの重要性(と難しさ)を実感するようになった。
考えてみれば当たり前で、筋肉が発達するには栄養がいる。栄養はどこから摂るのかといえば食べ物から摂るのだから、食べることは重要なのだ。
身体は食べ物から作られている。米、肉や魚、野菜などを食べる。それが体内で分解され、栄養素として身体に行き渡り、筋肉や骨などが作られる。
けれど、ふと思う。食べ物を食べて身体が作られることは、同時に食べ物に身体を「侵食」されることなのではないか?と。僕らは食べ物を食べる。と、同時に僕らの身体は食べ物に食べられる存在なのではないか。
食物連鎖において通常人間は頂点に位置する(と考えられている、たぶん)。だから普段、自らが他の動物によって食べられるということを意識しないことがほとんどだ(猟師やマタギといったひとたちは別かもしれない)。しかし、いろんな動物や植物を食べるとき、実はそれらの動植物によって僕らの身体は侵食されている=食べられているとも言えるのかもしれない。
僕らは生きながらにして、他の動植物に食べられるものなのだ。

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