#81: こんなときだから♪オペラ〜あやしい夜の街ベネチアで「ホフマン 物語」
オッフェンバック:歌劇『ホフマン物語』より 「美しい夜、おお、恋の夜よ」
#78 -84のテーマは「たゆたうリズムは船か人生か乙女心かー舟唄」
舞台はイタリアのベネチア。ゴンドラの街で繰り広げられる恋の駆け引き。
以前,人形オランピアに恋をしたホフマンのお話をしましたが↓
今日の登場人物はそのホフマンの恋のお相手,第3幕に登場する高級娼婦ジュリエッタです。
幕開きの場面で,本日お送りする「美しい夜,おお,恋の夜よ」が歌われるのですが,こちら,ホフマン の親友であるニクラウスとのデュエットによって奏でられます。
このニクラウス,実は愛と音楽の女神であるミューズが男性に化けている,という設定で,実際に女性が男装して演じられます。声域はメゾ・ソプラノですので,オペラの設定を無視すると,普通の女声二重奏となります。
歌詞の内容は「愛こそすべて」と陶酔感を漂わせながら歌われます。
オペラの中ではいかがわしい雰囲気がプンプンする二重唱なんですが,なぜかこのメロディが世界的に有名となり,この曲だけが独立して「ホフマンの舟唄」として演奏されるようになりました。
ジュリエッタの情夫が船乗りということもあり,朗らかにたゆたう雰囲気は,実は訳あり感たっぷりの舟唄だということがわかります。
うーん,昨今考えされられる状況ですね。。。
色んな欲望は物語の中に収めて,現実は大切な人を傷つけることのないよう真っ直ぐに生きていきたいものです。。。
今日もみなさんにとって,素敵な一日でありますように!
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