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#43: こんなときだから♪シベリウス〜ルーツを知る「カレリア」への旅
シベリウス:『カレリア』組曲より 行進曲風に(1906)
#43 -49のテーマは「故郷に寄せる思いー情景と音楽」
今年もゴールデンウィークが始まりましたが,いつもとは勝手が違う大型連休となりましたね。いつもこの時期に旅行を計画していた方は,残念極まりないといった感じでしょうか。
そんなみなさんの思いにちょっとでも寄り添えればと思い,どこか遠くの風景が見えるような,そして誰にとっても特別である故郷の風景に想いを馳せた作品をご紹介したいと思います。
本日は,フィンランドの国民的作曲家ジャン・シベリウス(1865-1957)の『カレリア』組曲から1曲お送りします。
シベリウスといえば交響詩「フィンランディア」に代表されるように,ロシアの圧政に苦しめられる国民を音楽によって励ましたことでも有名ですが,祖国への愛を作曲のインスピレーションとして持ち続けた作曲家です。
ちなみに,フィンランドでは、2002年にユーロが導入されるまで100マルッカ紙幣にシベリウスの肖像が描かれていたそうです。また,2011年以降、旗の日でありシベリウスの誕生日でもある12月8日を「フィンランド音楽の日」として祝っているとのことで,まさに国民的音楽家ですね。
そんなシベリウスですが,新婚旅行も当然国内。フィンランド人のルーツであるフィン人の発祥の地であるカレリア地方を訪れます。
そのカレリアに伝承する民謡や伝説に大いに触発され,ストーリーを思い描きながら作曲に取り掛かりました。
結局,最初に抱いた劇音楽のような構想には至りませんでしたが,そこで生まれた1曲が序曲,3曲が組曲としてまとめられました。
家主はまだ北欧には赴いたことはないのですが,この曲を聴くたびに感動的な風景が広がっているのだろうな,いつか行ってみたいな,と思います。
音楽を聴きながら,想像をふくらませてお聴きください!
今日もみなさんにとって,素敵な一日でありますように!
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