【レビュー】ソーラー充電が可能なカード型紛失防止タグ「MATECH Smart Card Solar」がスゴイ!
ガジェットブロガーのおりすさるさんです😊
今回ご紹介する「MATECH Smart Card Solar」は、なんとソーラー充電に対応するカード型の紛失防止タグ。
カード型の紛失防止タグは珍しくありませんが、そのほとんどは電池が切れれば使い捨てのものばかり。最近では充電式のものも出てきているものの、ソーラー充電に対応するものはMATECH Smart Card Solarだけでしょう。
またMATECH Smart Card Solarは、Appleの「探す」アプリに対応します。iPhoneをお使いでカード型の紛失防止タグをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください!
👍メリット
カード型で財布などのカードホルダーに収まる。
ソーラーパネルによる充電で電池交換不要。
太陽光で3〜3.5時間でフル充電できる。
最大1年間の長いバッテリー駆動時間。
Appleの「探す」アプリと「探すネットワーク」に対応。
👎デメリット
他社と比べると厚みがある。ただカードホルダーには入る。
「サウンドを再生」時の音量が小さめで騒がしい環境では聞き取りづらい。
Androidには未対応。
「正確な位置を見つける」機能には未対応。
AirTagより価格が安い。
MATECH Smart Card Solarとは?
特徴と仕様
製品名:MATECH Smart Card Solar
ソーラー入力:DC 5V、0.07A (3.5W)
バッテリー駆動時間:フル充電で最大1年間
ソーラー充電時間:3〜3.5時間
バッテリー容量:230 mAh
サイズ:85 x 53.5 x 2.7 mm
重量:約21.4 g
対応デバイス:Appleデバイス(Apple「探す」アプリに対応)
価格(税込):3,990円
外観
ソーラーパネル搭載はグッドアイデア!
MATECHによると、MATECH Smart Card Solarは世界初のソーラーパネル搭載の紛失防止タグ(2024/6/13時点)とのこと。
カード型の紛失防止タグの多くは、充電不可または電池交換不可で電池がなくなってしまえばお終いの使い捨てになります。その点、太陽光で充電できるMATECH Smart Card Solarなら繰り返し充電できエコです。
財布に入れておくと太陽光が当たることはありません。意図的に太陽光に当ててあげる必要があるものの、3〜3.5時間でフル充電でき最大1年間駆動するのでそう面倒に感じることはないでしょう。
ちなみに理論上の耐用年数は最大300年(充放電サイクル300回)とのこと。つまり内蔵バッテリーの寿命がくるまで使えるわけです。
ソーラーパネルを配置できるのは、キーホルダー型ではなくカード型ならではでしょう。MATECH Smart Card Solarを見つけたときは「その手があったか!」と感心しましたね。
Apple「探す」アプリに追加してみる
MATECH Smart Card Solarは、Appleの「探す」アプリに対応します。続いては「探す」アプリに追加する流れをご紹介しておきましょう。
流れとしては以下のとおり。
「探す」アプリの「持ち物を探す」タブをタップ。
「+」をタップし、さらに「その他の持ち物を追加」をタップ。
「持ち物を探索中」と表示されるので、MATECH Smart Card Solarmのボタンを1回押し起動する。
MATECH Smart Card Solarが表示されたら、「接続」をタップ。
持ち物の名称と絵文字を設定。
関連付けるApple IDを確認し、注意事項を読み「同意」をタップ。
「終了」をタップ。
文字にすると手間に感じるかもしれませんが、画面に従って進むだけなのでかんたん。3分もあれば終わります。
追加し終わったら、持ち物としてMATECH Smart Card Solarが「探す」アプリに表示されているかを確認してみましょう。
私はMATECH Smart Card Solarの名称を「サイフ」としました。きちんと追加されていますね。仮に紛失してもトラッキングできる状態です。
MATECH Smart Card Solar ✕ 「探す」アプリでできること
Apple「探す」アプリを使ったことのない方のために、できることについてご紹介しておきましょう。
バッテリー残量の表示
マップでの位置情報の確認、持ち物までの経路を表示
持ち物からサウンドを再生
手元から離れたときに通知
家族などとの持ち物の共有
紛失モードのオン(オンにすると検出時に通知され、電話番号などのメッセージを残せる)
MATECH Smart Card Solarのバッテリー残量は、持ち物名の部分に表示されています。
バッテリーは最大1年間もつのでバッテリー残量を気にすることはあまりないかもしれませんね。バッテリー残量が少なくなれば、「探す」アプリがその旨を通知してくれます。
使用頻度が高い機能としては「サウンドを再生」する機能でしょう。
これを使用することでMATECH Smart Card Solarから音が鳴り、居場所を探せます。自宅のなかでよくものを紛失する私にとっては便利な機能。「いつでもどこにあるかを確認できる」というのは安心感がありますね。
ひとつAppleのAirTagの違いとして知っておきたいのは、MATECH Smart Card Solarは「正確な位置を見つける機能」には対応しないこと。
「正確な位置を見つける機能」では、上のようにAirTagまでの距離と方向を表示してくれます(Bluetoothが届く範囲で)。
同機能に対応するのはAirTagのみ。MATECH Smart Card Solarを含めサードパーティ製の紛失防止タグは対応していないので、この機能を利用した場合はAirTag一択です。
なお「正確な位置を見つける機能」を使用するには、iPhone 11シリーズ以降が必要ですのでご注意ください。
Apple「探すネットワーク」対応はデカイ
MATECH Smart Card Solarは、Appleの「探すネットワーク」に対応。これは世界中のAppleデバイスのネットワークを利用し、位置情報を更新できるという機能です。
例えばMATECH Smart Card Solarを入れた財布を公園のベンチに置き忘れてしまったとします。
この場合、iPhoneとMATECH Smart Card Solarの接続が切れた場所が位置情報として「探す」アプリで確認できるわけですが、問題はその後になんらかの理由で移動した場合ですね。
Apple「探すネットワーク」に対応するMATECH Smart Card Solarなら、世界中のApple製品を通じて位置情報を追跡可能。親切な人が交番に届けてくれたとすれば、「探す」アプリでMATECH Smart Card Solarが公園から交番に移動したことを確認できます。
もちろん、これらのやりとりは暗号化された状態で行われており、どこの誰のAppleデバイスを通じて位置情報が更新されたかは、Appleを含め誰も分からない仕組みとなっています。
AirTagのおかげで盗難された車を追跡できた、という話をよく聞きます。これはまさにAppleの「探すネットワーク」のおかげです。
Ankerのカード型紛失防止タグとの比較
Appleの「探す」アプリに対応するカード型紛失防止タグとしては、Ankerの「Eufy Security SmartTrack Card」も人気があります。
MATECH Smart Card Solarとの違いをリストにしました。Eufy Security SmartTrack Cardは、
バッテリー交換不可
バッテリー駆動時間は最大3年間と長い
Androidデバイスへの対応(Eufy Securityアプリを使用)
Eufy Security SmartTrack Cardからスマホを音で探せる(Eufy Securityアプリを使用)
「サウンドを再生」したときの音が大きい。
サイズが約85 x 54 x 2.4 mmとより薄い。
重量が約12.4 gとより軽い。
MATECH Smart Card Solarと比べたときに上のような違いがあります。
価格が同じということもあってどちらを選ぶかは悩ましいところですが、やはりポイントはソーラー充電に魅力を感じるかどうかというところかと思います。
レビューまとめ
ということで今回は、ソーラー充電が可能なカード型紛失防止タグ「MATECH Smart Card Solar」をご紹介させていただきました。
ソーラー充電で繰り返し充電できエコですし、Appe「探す」アプリや「探すネットワーク」に対応することで実用的。ソーラーパネルを搭載する紛失防止タグはMATECH Smart Card Solarのみです。
実際にレビューして気になったところとしては、
「サウンドを再生時」の音が小さめで聞き取りづらい
厚さが約2.7 mmで、カードホルダーには入るがタイト
Androidデバイスとの組み合わせでは使えない
この3点ですね。
音量が小さいと言っても屋内など騒がしい環境でなければ聞き取れます。カードホルダーにもきつめですがきちんと入ってくれます。
気になる点はいくつかあるものの、トータルとしては実用的で便利な紛失防止タグだと感じました。興味のある方はぜひチェックしてみてください!
Eufy Security SmartTrackについてはnoteでもレビューを書いていますので、あわせて検討したい方は以下も参考にしてみてください!