見出し画像

iPhone SEを中古で購入するときの注意点とは?

指紋認証が可能なホームボタンの搭載や手に収まるコンパクトなサイズ感、手に入れやすい価格と、iPhone SEには「ならではのメリット」が詰まっています。

残念ながらiPhone 16eの登場でiPhone SE(第3世代)の販売が終了し姿を消すこととなりましたが、中古市場では非常に人気のある機種。新品の選択肢がなくなったいま、「iPhone SEの中古の購入を検討している」という方は多いのではと思います。

そこで本記事では、iPhone SEの世代別の違いや注意点、どの世代をどんな人が選ぶべきかについて詳しく解説します。

  • iPhone SEの世代別の概要

  • 知っておきたい注意点

  • iPhone SE(第3世代)がおすすめな人

  • iPhone SE(第2世代)がおすすめな人

  • よくある質問

iPhone SEは魅力的な機種であることには間違いありません。しかし、iOSサポート期間やバッテリーの劣化、いつ頃まで修理サービスを受けられるかどうかなどのいくつかの「知っておきたい注意点」があります。

「こんなはずじゃなかった!」と後悔してしまわないためにも、ぜひ本記事を参考にしていただければと思います。


iPhone SEの世代別の概要

iPhone SEシリーズには第3世代、第2世代、第1世代の3種類あります。まずはそれぞれの発売時期やスペックなどの概要をまとめておきましょう。

※ 未確定情報が含まれています。

iPhone SE(第3世代)

iPhone SE(第3世代)
  • 発売:2022年3月

  • 販売終了:2025年2月

  • チップ:A15 Bionic

  • メモリ(RAM):4GB

  • ストレージ:64GB/128GB/256GB

  • 画面サイズ:4.7インチ(液晶)

  • 認証方式:Touch ID(ホームボタン内蔵)

  • ポート:Lightning

  • ワイヤレス充電:Qi(7.5W)

  • カメラ:12MPシングルカメラ

  • 通信:5G / Wi-Fi 6

  • iOSサポート期間:iOS 21(2027〜2028)まで?

  • セキュリティアップデート:2032年まで?

  • ビンテージ製品入り:2030年?

  • オブソリート製品入り:2032年?

  • 中古価格:32,800円〜
    ※ イオシスにおける最安価格を参照(2025年2月26日時点)

イオシスでiPhone SE(第3世代)の価格をみる

にこスマでiPhone SE(第3世代)の価格をみる

iPhone SE(第2世代)

iPhone SE(第2世代)
  • 発売:2020年4月

  • 販売終了:2022年3月

  • チップ:A13 Bionic

  • メモリ(RAM):3GB

  • 画面サイズ:4.7インチ(液晶)

  • 認証方式:Touch ID(ホームボタン内蔵)

  • ポート:Lightning

  • ワイヤレス充電:Qi(7.5W)

  • カメラ:12MPシングルカメラ

  • 通信:4G / Wi-Fi 6

  • iOSサポート期間:iOS 19(2025〜2026)まで?

  • セキュリティアップデート:2029年まで?

  • ビンテージ製品入り:2027年?

  • オブソリート製品入り:2029年?

  • 中古価格:15,800円〜
    ※ イオシスにおける最安価格を参照(2025年2月26日時点)

イオシスでiPhone SE(第2世代)の価格をみる

にこスマでiPhone SE(第2世代)の価格をみる

iPhone SE(第1世代)

iPhone SE(第1世代)
  • 発売:2016年3月

  • 販売終了:2018年9月

  • チップ:A9

  • メモリ(RAM):2GB

  • 画面サイズ:4インチ(液晶)

  • 認証方式:Touch ID(ホームボタン内蔵)

  • ポート:Lightning

  • ワイヤレス充電:未対応

  • カメラ:12MPシングルカメラ

  • 通信:4G / Wi-Fi 5

  • iOSサポート期間:iOS 15(2021〜2022)

  • セキュリティアップデート:2025年まで?

  • ビンテージ製品入り:2023年

  • オブソリート製品入り:2025年?

2025年現在では、iPhone SE(第1世代)の中古は数が少なく、ほとんど販売されていないようです。古い機種ということもあり、基本的に中古での購入はおすすめしません。

知っておきたい注意点

iPhone SEの中古を購入する際には、以下の5点について注意してください。

  1. 最新iOSのサポート期間

  2. セキュリティアップデートについて

  3. 盲点になりやすいアプリ側のサポート

  4. 修理サービスを受けられるのはいつまで?

  5. バッテリーの劣化について

それぞれ詳しく解説していきます。

1. 最新iOSのサポート期間

iOSとは、iPhone向けOSの名称です。2025年現在では、2024年9月にリリースされた「iOS 18」が最新バージョン。例年どおりなら2025年6月頃に次期「iOS 19」が発表され、同年9月頃にリリースされる見込みです。

iOS 18には第3世代と第2世代が対応しますが、気になるのは「いつ頃まで最新iOSを使えそうか」というところ。

  • iPhone SE(第3世代):iOS 21(2027〜2028)まで?

  • iPhone SE(第2世代):iOS 19(2025〜2026)まで?

  • iPhone SE(第1世代):iOS 15(2021〜2022)が最終

「発売から6年でサポートが終わる」という過去の傾向から予測すると、上のようになります。

第2世代は次期iOS 19が最終か、というタイミング。最新機能を使いたいという方は、サポート期間に余裕のあるiPhone SE(第3世代)がいいでしょう。

なおiPhone SEは、2025年4月初旬に日本語対応とアナウンスされている「Apple Intelligence」には対応しません。

Apple Intelligenceには、iPhone 16eを含むiPhone 16シリーズとiPhone 15 Pro/15 Pro Maxが対応します。

2. セキュリティアップデートについて

最新iOSのサポート対象外となっても、セキュリティアップデートの配信はしばらく続くためその後も使い続けられます。

ただそれもいつまでもというわけではなく、だいたい販売終了から7年ほどでセキュリティアップデートの配信は途切れます。

  • iPhone SE(第3世代):2032年まで?

  • iPhone SE(第2世代):2029年まで?

  • iPhone SE(第1世代):2025年まで?

iOS 18で最終かと推測できる第2世代ですが、仮にそうなったとしても2029年頃まではセキュリティアップデートを見込めます。

「最新iOSの機能にこだわらない」という方なら、第3世代ではなく、より価格が下がっている第2世代の中古を狙うのもありでしょう。

3. 盲点になりやすいアプリ側のサポート

iOSとセキュリティアップデートはApple側の話ですが、アプリ側のサポートの話もあります。

アプリによって要件が設定されており、それを満たせないとそのアプリの最新バージョンをインストールできません。最新バージョンを利用でないことで、機能的な制限が出てくるだけでなくセキュリティ的なリスクが高まることもあります。

例えばLINEアプリの場合を見ると、「iOS 16.0以降が必要です」とあります。

LINEアプリの互換性

iPhone SE(第1世代)はiOS 15が最終ですので、LINEアプリの最新バージョンをインストールできません。そうなると「そのアプリでやりたいことができない」という問題が出てくることも。

iPhone SE(第1世代)はもう間もなくセキュリティアップデートが途絶えるか、というタイミング。アプリ側のサポートの問題もあるので、完全におすすめできない領域に入ってきていますね。

4. 修理サービスを受けられるのはいつまで?

iPhoneを含むApple製品は、「販売終了から5年間」は確実に修理サービスを受けられます。

販売終了から5年が経ち「ビンテージ製品」に追加されると、部品の在庫状況によっては修理できない可能性が出てきます。

販売終了から7年が経つと、「オブソリート製品」に追加され、修理サービスは完全に終了します。

  • iPhone SE(第3世代)

    • ビンテージ製品への追加:2030年?

    • オブソリート製品への追加:2032年?

  • iPhone SE(第2世代)

    • ビンテージ製品への追加:2027年?

    • オブソリート製品への追加:2029年?

  • iPhone SE(第1世代)

    • ビンテージ製品への追加:2023年

    • オブソリート製品への追加:2025年?

2018年に販売が終了した第1世代は2023年にビンテージ製品に追加されています。そしてもう間もなくオブソリート製品に追加されるはずです。

第3世代はまだ心配する時期ではありません。第2世代は2027年にビンテージ製品入りする見込みのため、長く使いたい場合は2027年までにバッテリー交換を済ませておいたほうがいいでしょう。

5. バッテリーの劣化について

iPhone SEシリーズは、どの世代も発売から3年以上が経っています。基本的にはバッテリーの劣化はあるものとして考えておく必要があります。

第3世代は2025年2月に販売が終了したばかりですので、中古でも状態のいいものがあるかと思いますが、「いつ買われたものなのか」までは確認できません。

iPhone SEシリーズの場合、11,200円と比較的安価にバッテリー交換できます。新品バッテリーへの交換を織り込んでの中古購入がおすすめです。

iPhone SE(第3世代)がおすすめな人

ここまでご紹介した各機種のスペックや注意点を踏まえた上で、iPhone SE(第3世代)がおすすめな人をまとめます。

最新iOSを長く使いたい

第3世代は2022年に発売され、販売終了が2025年2月と比較的新しい機種。iOS 21(2027〜2028年頃)までサポートが期待されます。

Apple Intelligence未対応であることには注意ですが、中古で買ってもしばらくは最新iOSを使いたい方は第3世代がベストです。

バッテリー劣化のリスクを少しでも下げたい

第3世代は販売終了から期間が浅いため、バッテリーの状態がいいものが比較的多いと言えます。

中古ショップで販売されている上位ランクのもを狙えば、状態のいいものに出会える可能性が高まります。

確実にいきたい方は、「にこスマ」のようなバッテリー最大容量を表示してくれている中古ショップで選ぶといいでしょう。

5G通信を利用したい

第3世代は5G通信に対応する唯一の機種です。「5G通信を利用したい」という方は、第3世代一択となります。

長く修理サービスを受けたい

第3世代なら販売終了から5年間は確実に修理サポートが受けられ(2030年頃まで)、オブソリート製品入りは2032年頃とまだまだ先です。

長く使いたいと考えている方なら、iOSのサポート期間だけでなくハード面のサポート期間にも余裕のある第3世代がおすすめです。

iPhone SE(第2世代)がおすすめな人

次に、iPhone SE(第2世代)がおすすめな人の特徴を見てみましょう。

最新iOSよりも価格を重視したい

第2世代は発売から年数が経っているため、中古価格が手頃になっています。安さに定評のある中古ショップ「イオシス」を見ると、安いもので1万円台から購入できます。

ただし、第2世代はiOS 19(2025〜2026)が最終となる可能性があり、最新iOSを長く使い人には不向きです。

それでもセキュリティアップデートは2029年頃まで期待できるので、最新iOS・最新機能にこだわらない方なら大きな問題はないでしょう。

ライトな使い方しかしない

第2世代には、iPhone 11シリーズと同じA13 Bionicチップが搭載されています。SNSや軽いゲームアプリなら何ら問題なく快適に使える性能があります。

ただ、重いゲームアプリなど場面によっては不足することもあります。ある程度の性能を求める方は、iPhone 14やiPhone 13でも採用されているA15 Bionicチップ搭載の第3世代がいいでしょう。

どこで買うのがおすすめ?

Amazonや楽天のマーケットプレイス、フリマやオークションなど、中古iPhoneを購入できるところはいくつかありますが、おすすめは保証付きで安心・確実な「中古ショップ」です。

  • 販売元が明確で安心して利用できる

  • 動作不良時の交換・返金保証、赤ロム保証が用意されている

  • プロレベルでのチェック、動作確認、クリーニングが行われている

  • 適正な価格で販売されている

  • 豊富な在庫から絞り込み予算や求めるものに応じてぴったりな物を選べる

このようなメリットがあります。

中古ショップのなかでも、安さで定評のある中古ショップ「イオシス」は特におすすめです。その安さは業界トップクラス。送料が640円かかってしまうのですが、それを考慮しても安さは郡を抜いています。

イオシスでiPhone SEの価格をみる

バッテリーの劣化が気になる方はバッテリー最大容量を表示してくれている「にこスマ」がおすすめです。価格はイオシスに負ける印象ですが、バッテリー最大容量のほかに個体別の写真も用意してくれており安心して選べるよう工夫されています。

にこスマでiPhone SEの価格をみる

よくある質問

iPhone SEの性能って悪いの?

決して悪くありません。

高解像度の画像編集、動画編集、3Dモデルを扱う作業、3Dゲームアプリなど、内容によっては動作が重くなることもあるかもしれません。しかしヘビーな使い方をしないのであれば、iPhone SEの性能で必要十分です。

参考にGeekbench 6における各機種のスコアをご紹介しておきます。

参考:iOS Benchmarks - Geekbench
  • シングルスコア:主に日常的なタスク(Webブラウジング、軽いアプリの動作) のパフォーマンス。

  • マルチコアスコア:CPUの全コアを使ったときのパフォーマンス。動画編集やゲームなどの負荷の高い使い方に影響する。

  • メタルスコア:GPU(グラフィック性能)のパフォーマンス。ゲームや3Dレンダリング、画像処理の速さに影響する。

ホームボタンがよく故障すると聞いたけど?

iPhone 7より前の機種ではホームボタンの隙間にホコリが侵入して反応が悪くなったり誤作動したりということがよくありました。

その点、iPhone SE(第3世代)とiPhone SE(第2世代)のホームボタンは感圧式となっており、ホコリが侵入してしまうような隙間がありません。以前ほど故障リスクは高くないと考えて問題ないでしょう。

Apple Intelligenceに対応する?

iPhone SEシリーズはAppleのAI機能「Apple Intelligence」に対応しません。対応するのはiPhone 15 Pro以降の機種となります。

  • iPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16e、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max

  • iPhone 15 Pro、iPhone 15 Max

Apple Intelligenceは2025年4月に日本語対応予定。利用したい方は上記機種を検討してみましょう。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集