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#14:地球システムって聞いたことありますか

東京大学理事でグローバル・コモンズ・センター ダイレクターを務める石井菜穂子さんが、
令和3年6月22日に財務総合政策研究所で講演された際の資料

「Global Commons Stewardshipで日本と世界を駆動する」
https://www.mof.go.jp/pri/research/seminar/fy2021/lm20210408.pdf

から気になったワードをご紹介しつつ、
僕自身の考えも書かせていただければと思います。
今回は、「地球システム」という言葉についてです。

上記資料の表紙をめくった1ページ目のタイトルが、
”地球環境危機”で始まります。

そして文章は以下のように続きます。

人類文明を支えた地球システムの安定とレジリエンスが、
永久に失われる臨界点が迫っている。
・完新世から人新世へ
地球システムとプラネタリー・バウンダリー

僕は地球システムという言葉は聞いたことがなくて、
調べてみました。

が、
なかなか、わかりやすく説明してある文献を見つけられませんでした・・・
よくご存知の方はコメントで教えていただけますと助かります。

研究者である正路徹也氏(工学部地球システム工学科長時)によりますと、

私たちが住んでいる現在の地球では、大気や水の循環、地殻の変動、生態系の変遷という自然システムと、人間活動を機軸とする産業・経済・社会活動という人工システムとが相互に作用し合っている。この相互に作用しあう2つのシステムで構成される1つのマクロシステムを『地球システム』として捉える

http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/agc/news/11/chikyusystem.html

という主旨のことが説明されていました。

そもそもシステムってなんだっけ?
と思ったので、調べてみました。
この場合のシステム system というのは、
いくつかの構成要素からなるものを指すそうです。
地球システムという場合、大きく分けて4つのサブシステム、気圏、水圏、固体地球圏、生物圏、から構成されているということだそうです。
地球の根源的理解のためには、これらを1つのシステムとして捉える必要があるようです。

人間に置き換えて考えてみると、
人体もいくつかの構成要素からできていて、
例えば、血液や筋肉や骨や臓器など・・・
人体の根源的理解のためには、これらを1つのシステムとして捉える必要がある。
仮に臓器の胃だけを見ても、人体の全容は見えてこない。
というようなことでしょうか。

そうすると、
地球システムというのは、
僕の理解だと、
地球を単なる岩の塊のように捉えるのではなく、
一つの生命体のような有機的な存在として捉える。
というようなイメージを抱きました。

皆さんはいかがですか?

資料の文章に戻りますと、
「人類文明を支えた地球システム
とあります。

僕がここから感じたことは、
地球は人類の有史以来、
人類の文明を支え、生命を生かし、
育み続けてきてくれた、
生きとし生けるものすべての
母親のような存在なのかなぁと。

そらそんな感じやんなぁと。

海外では地球のことを母なる地球という意味合いで、
「マザーアース」と呼んだりしますし、
1960 年代ごろに、ジェームズ・ラブロックによって提唱されたガイア理論、
「地球と生物が相互に影響しあうことで、地球がまるでひとつの生き物のように、自己調節システムを備えるとする理論」もあるようですね。

もし、地球が生きていて関西弁を話すとしたら、
(地球母から、なんでやねん!とツッコまれそうですが)
皆さんはどう感じますか?

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note
https://note.com/beyondscience/n/n62595ce4e4ec

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