額装用マットって何?
こんにちは 株式会社オリオンです。
私たち株式会社オリオンが製造している「額装用マットボード(以下マットと呼びます)」。
「額縁」はイメージがわくけど、”マット”となると、あまり耳なじみのない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
マットとは、額装用品の一つです。
作品保護や作品の世界観を広げるために、実はとても重要なパーツの一つなんですよ。
この記事ではそんなマットについて、
「あるとどんな風に良いの?」
「どうやって選ぶの?」
といった視点からご紹介していきます。
そもそも”額装用マット”って何? マットの役割
マットというのは、簡単に言うと「額縁と絵の間に挟む紙の板」のことです。水彩額やデッサン額で使われることが多いです。
さらに、マットの各箇所をあらわすのに、次の4つの名称があります。
● 外寸…マットの外側の寸法=マット全体の大きさ
● 内寸…マットの内側の寸法=窓部分の大きさ
● 上紙…マットの表に貼ってある紙や布のこと
● 芯材…マットの芯となる部分 窓部分の断面に色があらわれます
展覧会や美術館で額装された作品を鑑賞していると、作品そのものや額縁の華やかさ目を惹かれるもの。
ですが、マットにまで意識して目を向けることは少なかったという方も、これから注目してみると、鑑賞の楽しみがぐんと広がりますよ👀
続いて、マットの主な3つの役割についてご紹介します。
作品とガラス(アクリル)の間に空間を作ることで、
作品とガラス(アクリル)がくっついて癒着してしまわないよう守ります。また、湿気を吸収し、作品を劣化から守る役割も持っています。
「作品をお気に入りの額縁に入れて飾りたいけど、作品のサイズが小さい…」そんな時にも、マットが活躍します。
マットは作品をさらに華やかに、時に可愛く、時に格好よく魅せるために使います。
例えるなら、
・作品はあなた自身
・額縁が上着(アウター)
・マットはインナー
といったところでしょうか。
あなたの個性を表現し、より良くするためのツールの1つです!
マットの上紙と芯材
上紙には様々な種類があり、オリオンの見本帖だけでもその数は150色を超えます。ORION BASE shop・オーダーマットのページでは、その中から様々な視点で厳選したものを揃えています。今後も順次追加予定ですので、お楽しみに。
そんな種類豊富な上紙ですが、色選びのセオリーは以下の通りです。色々と試してみると、思いがけない魅力を引き出してくれることもありますよ。
◎白系
→ 作品に余白を与えます。凹凸のある紙、平たんで滑らかな紙など、質感によっても印象は様々です。
◎黒芯や暗色
→ 作品を黒や暗色で囲うことで引き締め、作品の色彩を際立たせます。
◎カラフル
→ 作品のテーマカラーに合わせて選ぶことで、作品の印象をより強調することができます。一方で作品内に無い色を選んで、アクセントカラーにするのも〇
◎スエード・ファブリック・メタリック
→高級感や豪華さが出て、全体がとても華やかになります。
中抜きをすると現れる、マットボードの芯の部分です。
中抜き部分の切り口は、基本的には作品に影を落とさないよう斜めにカットされています。芯材の色は、この切り口に現れます。見える幅はたった数ミリ。ですが、作品の印象作りへの影響はとても大きいです。ぜひこだわって選んでみましょう!
一般的なホワイト芯・黒芯・ナチュラル芯
一般的に広く愛用されているのは真っ白なホワイト芯です。
ほかにも黒芯や、キナリ~茶色がかったナチュラル芯もあります。
オリオンのオリジナルカラー芯
さらに、オリオンはオリジナルのカラー芯を製造しています。色は現在、全部で6色。
6色ラインナップ🎨
マットってどこで手に入れるの?
◆ 額縁とセットになっている
販売されている額縁によっては、あらかじめセットになっているものもあります。そのまま使えるので、安心感がありますね。
◆ 画材店やネットショップでカットしてもらう
額装してほしい作品を持ち込むことで、作品に合わせて採寸・カットして作ってくれるお店もあります。お店によって取り扱いや対応している内容は様々です。ぜひ直接相談してみましょう。
☟オリオンの製品をお取り扱いいただいている画材店様🖌
◆ ORION BASE shop
ORION BASE shopには、ご希望のサイズ&マットでオリジナルのマットをおつくりする”オーダーメイドマット”のサービスがございます!外寸は最大A4サイズまで。
「マットにこだわってみたいけど…近くにお店が無いよ~!」という方にも、お気軽にご利用いただけます!
まずは☟から、ご利用方法をご覧いただいて…
☟こちらからオーダーしてみてくださいね
◆ 大判サイズのマットを購入して、自分で切り出す
オリオンはECサイトにて、中抜きなどがされていない素の状態のマットを販売しています。専用の道具を使うことで自由なサイズに切り出すことができます。
まとめ
この記事では、
マットの主な役割をご紹介しました。
作品を作る方にも、鑑賞する方にも、”飾る楽しみ”をプラスするマット。そんなマットの魅力が少しでも伝わっていれば嬉しいです。
「マットのことはなんとなくわかったけど…まずは額縁を用意しなきゃ!」という方は、ぜひ☟のページをごらんください。オリオンが主催するチャリティー公募展 ”第6回in the Room展”にご協賛くださった額縁メーカー様をご紹介しています。取り扱う額縁の種類や雰囲気も、お店によって様々。見比べてみると、作品にぴったりの額縁がきっと見つかりますよ🖼