見出し画像

新シリーズスタート!【オリオンズ&マリーンズ・背番号の系譜】プロローグ

(写真 上段左から8・戸倉勝城、2。バレンタイン監督、50・西本幸雄監督、29・村田兆治、下段左か88・飯島秀雄、6・落合博満、1・愛甲猛、36・サブロー)


新シリーズスタート!
【オリオンズ&マリーンズ・背番号の系譜】

 プロ野球選手の背番号は、ただ、グランドにいる選手を特定するだけではなく、各選手の顔となっていく。そして、その各番号には74シーズンの歴史が詰まっている。

 各球団とも背番号の歴史を辿ると特定の番号が主力選手の顔となっているとともに、その番号に同じようなタイプの選手に引き継がれている不思議なパワーを感じる。例えば、ある番号は俊足巧打の選手の歴史であり、また、主軸の歴史であり、エースの歴史であり…。
 その番号に結果を出した選手が大きい番号から変更して背負うこともあるが、まだ力の把握が出来ていない若い選手が背負い、歴史で辿った選手と同じように育っていく場合もある。長年チームを見ていると、背番号に不思議な流れを感じるものである。

 オリオンズ&マリーンズでは8が打線の核となっていた。それは、山内和弘が数々の記録を打ち立てたことに始まり、大学から入団した有藤道世は8を背負い「ミスターロッテ」と呼ばれ、2000本安打を達成した。今江敏晃はその8の魂を引き継いで打線の核となった。だから、中村奨吾には大きく大きく育って欲しいと願っている。

 1と3は打線の核となる選手が背負う球団が多いが、オリオンズ&マリーンズは、巧打の選手が背負うケースが多かった。例えば、1は八田正、投手として入団しなが巧打の選手となった愛甲猛、小坂誠、清田育宏と続いている。その歴史を藤原恭大にはしっかりと受け継いでもらいたい。3は榎本喜八という天才打者が大きく育てたが、弘田澄男、西村徳文、サブロー、そして今、角中勝也がしっかり受け継いでいる。

 4には歴代守備の職人的な選手が続く。柳田利夫に始まり、井上洋一、酒井忠晴、そして荻野貴司と続いている。

 投手では18がエースナンバーと言われるが、星野武男、植村義信と準エースが背負っていた。絶対的エースだった成田文男は46から18に変更したが、長らく故障に泣かされたのが18だった。三井雅晴もそうだった。だから、18がエースナンバーとの印象は薄かった。しかし、マリーンズになると伊良部秀輝、清水直行とエースと呼ばれる存在が生まれた。二木康太にもそんな存在になることを期待したい。
 時代ごとにエースがいたが、荒巻淳11、小野正一19、成田文男46、小山正明47、木樽正明20、そして村田兆治29。マリーンズでも黒木知宏54、渡辺俊介31、小林宏之41と比較的様々な背番号が見える。61でサンデー晋吾としてブレイクした小野が29を背負ったが、エースの系譜となるかもしれない。だから、西野勇士はもちろんだが、各投手には新しい背番号の歴史を刻んで欲しい。

 背番号の歴代を辿ることで、オリオンズ&マリーンズに所属した全選手の物語がスタートします。

 なお、第1回の背番号1は全文無料公開しますが、背番号2からは冒頭試読・有料公開とさせて頂きます。各番号の単品販売も行いますが、月額500円のメンバーシップ、300円の購読会員は全文お読み頂けます。
 また、過去記事の
『オリオンズ全史』
 球団創設から川崎最終年までの歴史
『ロッテ球団73年考察/チーム73シーズン ベスト10』
 球団創設から2022年までの38項目のベスト10を紹介
『マリーンズ略史 1992年~2005年』
 千葉移転元年から日本一となった2005年までの歴史』
も全てお読み頂けます。
 
⇒まずは、(1)「1」巧打好守好選手の系譜 から。

===== 参考文献、参考WEBサイト等 =====

『オフィシャルガイドブック(プレスインフォメーション) 各年度版』
 ロッテ球団刊
『オフィシャルファンブック 各年度版』ロッテ球団刊
『千葉ロッテマリーンズ球団50年史』株式会社スリーライト刊
『スポニチプロ野球手帳 各年度版』スポーツニッポン新聞社
『ファン手帳 各年度版』ファン手帳社
『消えた球団毎日オリオンズ』野球雲編集部著、ビジネス社
『ロッテオリオンズのすべて 』フレーベル館
『B.B.MOOK986 俺たちの川崎ロッテオリオンズ』ベースボールマガジン社刊
『ベースボールマガジン 2020(令和2)年10月号 オリオンズさすらいの記録』ベースボールマガジン社刊
『激動の昭和スポーツ史1 プロ野球・上』ベースボールマガジン社刊
『激動の昭和スポーツ史1 プロ野球・下』ベースボールマガジン社刊

WEBサイト
『日本プロ野球記録 公式戦全スコアWEB』
https://2689web.com/

当サイト メンバーシップ
オリオンズ全史
オリオンズ~マリーンズ 73シーズン 数字と記録ランキング
マリーンズ略史 1992年~2005年

個人所有物 父の日記、自作スクラップブック


--- オリオンズ&マリーンズ 背番号の系譜 INDEX ---

(1)《全文無料》「1」巧打好守の好選手の歴史
(2)《有料・冒頭試読》「2」3人の高卒新人開幕スタメン
(3)《有料・冒頭試読》「3」天才打者が歴史を作り、巧打者が続く系譜
(4)《有料・冒頭試読》「4」職人肌野手と助っ人の系譜
(5)《有料・冒頭試読》「5」歴代最少11人、打撃職人の系譜
(6)《有料・冒頭試読》「6」落合が生んだ打線主軸の系譜
(7)《有料・冒頭試読》「7」助っ人強打者と俊足強打の系譜
(8)《有料・冒頭試読》「8」看板打者の系譜
(9)《全文無料》「9」紡いだ歴史を大きく育てた福浦和也
(10)《全文無料》「0」新しい系譜は快足とリリーフエースの系譜に
(11)《全文無料》「00」最も新しい系譜は助っ人、俊足の系譜
(12)《有料・冒頭試読》「10」投手と野手混在の系譜、3000本安打張本勲も背負う
(13)《有料・冒頭試読》「11」左腕の系譜もマリーンズではリリーフの系譜へ
(14)1/25《有料・冒頭試読》「12」球団初戦先発投手から続く投手 時々 打者の系譜
(15)《有料・冒頭試読》「13」準エースの系譜から主力野手の系譜へ
(16)《有料・冒頭試読》「14」球団創設から続く主力投手の系譜
(17)《有料・冒頭試読》「15」フル回転投手から野手の歴史も荘勝男、美馬学が投手伝統を引き継ぐ
(18)《有料・冒頭試読》「16」トレード移籍投手の系譜】
(19)《有料・冒頭試読》「17」佐々木朗希につながるエースの系譜
(20)《有料・冒頭試読》「18」植村義信で生まれたエースの称号
(21)《有料・冒頭試読》「19」投手系譜の背番号も名捕手から始まった
(22)《有料・冒頭試読》「20」野手の系譜から、杉下、堀本、木樽とタイトル投手の系譜へ
(23)《有料・冒頭試読》「21」投手と野手が混在の系譜は、監督の顔に
(24)《有料・冒頭試読》「22」捕手の系譜から助っ人の新しい歴史へ
(25)《有料・冒頭試読》「23」主軸野手が紡いだ背番号23
(26)《有料・冒頭試読》「24」息の長い野手の系譜から投手の系譜へ
(27)《有料・冒頭試読》「25」正統・打撃職人の系譜
(28)《有料・冒頭試読》「26」TEAM26、マリーンズファンの背番号を振り返る
(29)《有料・冒頭試読》「27」主力打者から主力投手、そして捕手エースナンバーへ
(30)《有料・冒頭試読》「28」助っ人、野手から投手の系譜へ
(31)《有料・冒頭試読》「29」サンデー兆治が育て、サンデー晋吾が継いだエースの称号
(32)《有料・冒頭試読》「30」監督・コーチ・野手の背番号から投手の背番号へ
(33)《有料・冒頭試読》「31」野手の出世番号から投手の背番号へ
(34)《有料・冒頭試読》「32」主力選手から職人野手の背番号、そして捕手の新しい歴史へ
(35)《有料・冒頭試読》「33」2人の殿堂入り胴上げ監督の背番号
(36)《有料・冒頭試読》「34」400勝投手監督から投手の背番号に
(37)《有料・冒頭試読》「35」初代監督から、外野手の出世番号へ
(38)《有料・冒頭試読》「36」36からの飛躍した三井、サブロー
(39)《有料・冒頭試読》「37」投手、野手、助っ人、25代の系譜
(40)《有料・冒頭試読》「38」強心臓投手と大砲候補の系譜
(41)《有料・冒頭試読》「39」投手・野手から捕手の系譜へ
(42)《有料・冒頭試読》「40」多士済々のメンバーが連なる系譜
(43)《有料・冒頭試読》「41」期待の星から主軸へ、チーム支えた成長の系譜
(44)《有料・冒頭試読》「42」多彩な系譜オリオンズ~マリーンズは助っ人の系譜
(45)《有料・冒頭試読》「43」土肥から捕手の系譜~ウォーレン、ミンチー助っ投の系譜
(46)《有料・冒頭試読》「44」顔に育てた山本功児、井上晴哉の背番号44
(47)《有料・冒頭試読》「45」得津、横田、堀、田村と並ぶ、出世番号の系譜
(48)《有料・冒頭試読》「46」成田文男から続く、主軸投手の系譜
(49)《有料・冒頭試読》「47」打者のチームから投手のチームへ変貌させた300勝投手の背番号47
(50)《有料・冒頭試読》「48」リリーフ左腕、代打、好守、チームを下支えした系譜
(51)《有料・冒頭試読》「49」職人選手の出世番号
(52)《有料・冒頭試読》「50」2人の殿堂入り監督が背負った背番号50
(53)《有料・冒頭試読》「51」東京球場で舞った51、航輝が育てる
(54)《有料・冒頭試読》「52」大沢親分から立川、塀内、そしてマウンドで躍動する52へ
(55)《有料・冒頭試読》「53」ベテラン、コーチの53から捕手の印象付けた2人の捕手
(56)《有料・冒頭試読》「54」2人の殿堂入りコーチから、マウンドで躍動する54へ
(57)《有料・冒頭試読》「55」初代殿堂入りコーチから、技巧派外野手の系譜
(58)《有料・冒頭試読》「56」短命続いた系譜も隠れた出世番号
(59)《有料・冒頭試読》「57」57のイメージ残した佐藤幸彦
(60)《16日まで無料》「58」2人の「毅」が刻んだ58の系譜

※参考文献、参考WEBは『プロローグ』から

ここから先は

0字

2023年シーズンは千葉ロッテマリーンズ74度目のシーズン。 73年間の歴史を振り返りつつ、今シーズ…

オリオンズ&マリーンズ博物館 メンバーシップ

¥500 / 月

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?