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オリオンズ(裏)図書室マガジン【月額定額300円】

世に出ている資料の他、手元に眠っている表に出ていない資料に加え、毎日オンズ時代からファンだった父の日記、そして関係者から見聞きした情報(オリオンズメモ(笑))を中心に「ロッテオリ…
【2023年1月から毎日午前8時更新!】 週5本ペースで毎日オリオンズからロッテオリオンズまでの歴…
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2023年2月の記事一覧

【全史】第21章 有藤監督、屈辱の最下位/1988(昭和63)年

(1)キャンプとドーム開幕  前年「機動力野球」を目標に掲げた有藤監督は、さらに加えて「守り勝つ野球」を目標に加えた。前年は現役引退直後で暗中模索の部分も多かったが、2年目の今シーズンは、どっしり構えて指揮していくことを示唆した。  オフの間、有藤監督はあまり動かなかった。コーチ陣が2人退団し入れ替わり、トレードも故障続きだった石川賢を新天地として大洋に放出し、堀井恒雄投手、小山昭晴捕手とのトレードを決めた程度だった。  11年間主軸を務めたリーに代わる新外国人として、ビ

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【全史】第20章 有藤青年監督新体制/1987(昭和62)年

(1)180度転換、有藤新体制  私にとって有藤というプレーヤーは特別な存在だった。記憶にある限り、サードにはいつも「ミスターロッテ」がいた。選手と言葉を交わすようになっても、有藤の前ではいつも緊張している自分がいた。その有藤が待望の新監督になった。本来ならば、新しいシーズンが楽しみになるはずだった。  しかし、発表されたコーチ陣を見て驚いた。当然、有藤の現役時代、日本一メンバーが支えると思っていたが、金田留と得津の名前が入っていたが、配置は二軍の投手コーチと打撃コーチ。一

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【全史】第19章 稲尾退任と落合放出/1986(昭和61)年

(1)熾烈な外野争い  稲尾監督はキャンプインを前に、レギュラー争いが激化しそうな外野陣に言及した。 「実力第一主義でいくがウチの外野陣は駒が豊富で、レギュラーを決める前に誰を一軍に残すかで頭を悩ますよ」。 まさに、嬉しい悲鳴だ。  前年までの実績ならば、レフト・有藤、センター・高沢、そして、前年ルーキーながら3割を記録したライト・横田という布陣になるだろう。しかし、有藤は今シーズン40歳。自身も「代打でも」という気持ちでいる。稲尾監督も「ウチは実力主義。それは有藤も例外で

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第23章 カネやん復活/1990(平成2)年

(1)カネやん「走れ、走れ」が復活  カネやんが12年ぶりに監督復帰し、早々にトレードを仕掛けた。前年の11月17日、水上、高沢と広島の高橋慶彦内野手、白武佳久投手、杉本征使投手とトレードが成立したと発表した。前々年の首位打者高沢とベテランの域に達した水上と主力2人の放出には驚いたが、前年、遊撃は佐藤健が.297/11本塁打と結果を出しており、広島でくすぶっている高橋を外野で再生させ、投手力の補強というカネやんの意向からだった。カネやんは「西村と高橋で100盗塁。2人で盗塁

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【全史】第22章 初の2年連続最下位に沈む/1989(平成元)年

(1)平成元年、パ・リーグとオリオンズも新時代  元号が平成に変わった。前年中心選手としてオリオンズを支えていた5選手が退団し。ドラフトで10選手が入団。浦和に二軍の新球場が完成し、二軍の主戦場が出来た。パ・リーグもオリックス、福岡ダイエーと新生チームが誕生。まさしく、新しい時代を迎えようとしていた。  キャンプは投手陣15名が沖縄県那覇市の奥武山球場で、野手陣は川崎球場でキャンプイン。10日から鹿児島県鴨池球場で二次キャンプが始まった。  投手陣で注目を集めたのは村田だ

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