
説文解字の調べ方。
説文解字とは
後漢時代に、許慎という人により編纂された、最古の漢字辞典と言われています。
その意味の解釈は、合っているのか?ということもあるようなので、解釈本も出ています。
この説文解字は、当時の漢字の意味合いを知るために、中医学の古典を読む人にとって必携の書と言えます。
今回は、どうでもいい、ほぼ使えない雑学として、説文解字の調べ方を紹介します。
基本の構成は、目次と部首から引いた、その漢字の意味についてです。いたって普通の漢字辞典の内容です。
「方」という漢字を調べてみましたので、一緒にツアーしてみましょう。
目次
目次には、巻数が書かれています。
巻の目次には、象形文字と部首の漢字としての文字、2つの文字からなる、音節を組み合わせた漢字の読み方・発音が書かれています。

手順
部首の漢字を探す。興味があれば、発音を調べる。
巻数を確認する。
巻の中の漢字の順序を確認する。
部首の漢字を探す。
ペラペラ探します。字数ではないので探すのは苦労します。
「方」という漢字を見つけたら、「方、府・良切」とあります。これが漢字と発音の組み合わせです。
ここでの「切」は音を切ると考えていいでしょう。
府=fǔ 。良=liáng。母音が前の漢字で、子音は後ろの漢字の音から取ります。
つまり方=fangと読むと表しています。
巻数を確認する。
ここでは「第八」と書かれています。
巻の中の漢字の順序を確認する。
おおよそ、どの字のあたりか把握します。
以上のように手順を踏みます。
意味の調べ方
該当文字を探すときは、以下のようにします。
巻のページを開く。
該当文字を当たりをつけて探す。
見つける。
以上のような手順を踏むことで、『「方」とは船を並べた様子。船を並べると、船の先が四角っぽいから方という。』的なことが書いてあります。

その近くには「斻(Hang)」という、方舟を表す言葉も表記されています。
暇つぶしに、文字の意味を調べてみるのはいかがでしょうか?
ほぼ誰も使わない雑学でした。