ひとり旅 in カンボジア 前編
コロナも下火となり、諸々の渡航制限等も落ち着いてきた今日この頃。今年のGWを利用して3年ぶりとなる海外旅行へ行ってきました!思い出いっぱいの今回の旅について綴っていこうと思います。
行き先はカンボジア。
選んだ理由はわたしの憧れて止まない人物である、フォトグラファー 佐藤健寿氏の写真集『奇界遺産』にてカンボジアの遺跡である"タ・プローム"が紹介されていたからだ。流石は"奇"界遺産と名付けたくなるだけあってその写真集で紹介されている遺跡はマイナーであり、旅行初心者が訪れるにはハードルが高いものがほとんどだ。
しかし、そんな中で「あまりにも有名なため載せようか迷った」という旨の説明が添えられながら"タ・プローム"が紹介されていた。
んん?ここならいけそうじゃない?
わたしはカンボジア行きのフライトとホテルを手配した。あの佐藤氏がどうしても写真集へ載せたくなってしまう遺跡をこの目でみるために。
出国〜カンボジア1日目
朝4時起きで東京駅へ向かう。八重洲口の成田行きバス乗り場には既に人がいっぱい。流石はGW…!
忘れ物ないかな〜なんてドキドキしながら何度もパスポートと財布携帯を確認。確認したらそれをきっかけに落としちゃうんじゃないかって不安になるんだよね。無限ループ。
なんとか成田へ着き、チェックインが完了。スーツケースが無事カンボジアへ届きますように…
そして、搭乗。
経由地のベトナム(ホーチミン)には5時間程で着くらしい。
普段はLCCヘビーユーザーのため、ひさびさの機内食に感動。ワインも出てくるのね…!
(いきなり写真見せられて「beefかporkか選んで!」って言われて焦ってbeef選んじゃったけどゴリゴリ和食でショック。せっかくならベトナム寄りごはんを食べたかった…)
なんだかんだあっという間にホーチミン。そして緊張のトランジット。
時間は2時間ほど。免税店みて、お土産屋さん視察して、絶対にフォーは食べて…することは盛りだくさん。
無事フォーを食べられてよかった〜!満足ベトナム!ってレストランを出たら"siem reap"の紙を持った添乗員さんが…
目がバチっと合った瞬間、あなたのフライトはこれ?と聞かれ、頷くと
"The flight waits really just only you!"
とキレ気味に搭乗口へ連行。どうやらギリギリを攻めすぎたみたい、反省。(一言一句覚えてるわけじゃないけどびっくりするぐらい最後のひとりってことを強調された。本当にごめんなさい…)
ドタバタがありながらもなんとか無事、カンボジアへ到着。心配していたアライバルビザも無事取ることができ、まずはホテルへ。
白と赤を基調にしたデザインでかわいい。
ホテルに着いたのがちょうど19時頃。Just 夕飯時。
ということでパブストリートへ。
アンコールビールおいしい!ありえないぐらい飲みやすい!いくらでも飲めちゃう!
なんだ海外ひとりでこれたじゃん!という達成感とこれからの数日間へワクワクで胸が膨らんだ初日だった。
2日目
なんと起床は4時。2日連続4時起き。わたしって元気。アンコールワットへ朝日鑑賞に行くのだ。
眠すぎてあまり覚えてないけどチケット売り場とアンコールワット本体はそこそこ距離がありそう。
アンコールワット着。
アンコール本体と水面に映るアンコールワットが綺麗。前情報では人が多すぎてあんまり…みたいなレビューをみてたけどまだまだコロナの影響か人が少なく、落ち着いてみることができた。心安らぐ景色…
日が昇ったのを見届けると一度ホテルへ戻り、朝食を。
朝から充実してるなあ…
朝食後は早速遺跡巡り。遺跡入場券、高かったんだから使い倒してやる!
気温は38℃。暑い…
炎天下の中、足早に各遺跡を見て回る。この日は日本語ガイドさんをつけていたがスケジュールがカツカツなのが伝わる。
途中、昨晩3$でゲットしたズボンが裂けてしまい、パンツ丸見えで観光するアクシデントに見舞われるも(逮捕案件?)、"旅の恥はかき捨て"というのでオールオッケー。
そして…
ついにタ・プロームへ…!
ガジュマルに覆い尽くされた遺跡…
生命の力強さを感じる。確かにこれは凄い。息を呑みながら遺跡を見ていた。そこに木があるのが不自然なのか、遺跡があるのが不自然なのか…
地に根を張って栄養を摂らなくても大きく逞しく育っていけるガジュマル、なんて木だ…
念願のタ・プロームに大満足したあとは昼食。
何気に初のカンボジア(クメール)料理。
第一印象は「中華じゃん」。クセもなく馴染みある味で食べやすい。チャー・トロォコオンはニンニク炒め、鶏肉のカシューナッツ炒めはマイルド酢豚って感じ。もっとパンチの効いた料理をイメージしていたため、少し拍子抜け。
昼食後はまだまだ続くよ、遺跡巡り。
午後はついにかの有名なアンコールワットへ。
んん〜凄すぎる!わくわくが止まらない。
朝とはまた違った雰囲気。
第一廻廊のレリーフは圧巻。バイヨン遺跡は起こったことや普段の生活にフォーカスしているのに対してこっちは神話ばかり。
写真では伝えられないぐらいの広範囲にこのような細かなレリーフが施されている。お気に入りは乳海攪拌だけど、綺麗な写真がなかったのでお蔵入り。(気になる方は是非調べてみてください!)
そして、第三回廊を登る。(登るために仏日を避けてきた。)ちなみに階段は急で超怖い。
圧倒的過ぎて「凄い」の一言に尽きる。1000年も前にこれが造られたのか…一周まわって恐ろしいよ…
登ってきた急な階段を怯えながら降り(足を踏み外したらどうなっちゃうの…?)、炎天下のなか遺跡を巡りに巡ったわたしにさすがに疲労が襲いかかる。
第三回廊には登らず下で待っていたガイドさんに聞く。
「このあとは夕食ですよね?」
ガイドさんは言う。
「山登って夕陽みるよ!」
唖然。ヤマヲノボル?ヤマ…?
ヤマ、ノボッタヨ。
クタクタのヘロヘロ。脚は棒。綺麗な景色だったけど流石に疲労の勝利。写真を撮っておいてよかった。今、感動してる。
滑るように遺跡を降り(ちゃんと足踏み外して滑った)、山を下り、夕食のレストランへ。
疲れた日にはビールが沁みる…最高…
ごはんもおいしい。いっぱい歩いたもんね。
クメール文化のひとつである"アプサラの踊り"を眺めながら食べるごはんは至福の時だった。
ホテルに着いてからは泥のように眠った。
充実し過ぎの過充実!ってぐらい素敵な日だった。
この調子で記憶が新鮮な間に3日目以降についてもどんどん書いていこうと思います。あまりにも盛りだくさんで中編/後編と分けようかなどうしようかなと悩み中です。どんどんひとり旅色が強まっていくと思うので是非次の記事もみていただけると嬉しいです。
追記
2023.05.13 中編
追記
2023.07.09