コマーシャルギャラリー(企画画廊)へのアプローチ方法〈実践用〉
投稿日2020/7/26
2020/7/27 *最新情報をもとに更新
2020/8/18 *タイトルと一部更新
2020/10/4 *一部調整
2020/12/16 *記事のタイトル一部変更
今回は有料記事になります。
(最後に個人的に伝えたいこともあります)
【購入後、24時間以内でしたら返金可能です】
*納得いかない場合は気兼ねなくご返金ください*
〈前書き〉今回は【取扱作家になるには?】コマーシャルギャラリーへのアプローチ方法〈実践用〉です。
このシリーズは10代、20代の若手作家たちへ美術作品を制作しながら、作家として活躍(露出)し、食っていけるように活動して欲しいという願いから執筆しています。是非踏み台にして欲しいです。
⬇︎こういう人に読んで欲しい⬇︎
美術でやっていきたいけど正直どうしたら良いかわからない。
もうダメかもしれないと心のどっかで思っている。
とりあえず現状を変えたい!
少し長い記事になります。
これでどことも関係が作れない場合は別の所に改善点があると思います。明日から実践できて、かつ現実的な内容をお伝えしていこうと思います。
簡易版で触れてきた各セクションをさらに詳細に深掘りするだけでなく、その後の展開も踏まえながらお伝えしていきます。
〈本編に入る前に〉
コマーシャルギャラリーの事を整理しておきましょう。
コマーシャルギャラリーとは作家の作品販売や美術活動を通して主な利益を獲得しているギャラリーです。*コマーシャルギャラリーの中でもプライマリーギャラリーのことを指しています。
↓ギャラリーの説明
●なぜコマーシャルギャラリーにアプローチする必要があるのか?
コマーシャルギャラリーの取扱作家(所属作家とも言う)になることにはメリットがたくさんあります。展示場所の確保、広報(雑誌やメディア)、営業(百貨店など)、販売と作品の在庫管理、ギャラリー単位でしか参加できない催事への参加など。作家一人では抱えきれない仕事をサポートしてくれます。作家の作品を販売することでギャラリーの利益にダイレクトに影響するので広報活動や販売に積極的です。
特にギャラリー単位でしか参加できない催事は貴重です。
いきなり取扱作家になるのはハードルが高いと思いますが、関係性(認知してもらう)が生まれれば、その後取扱作家として作品を扱ってもらえるようになった話はよく見聞きします。
作家の作品(ブランド)の広報をしたり、販売を手伝ってくださったり、心強いビジネスパートナーとなります。
*基本的に取扱作家になることにデメリットはありません。もしも著しいデメリットが発生した場合はギャラリストに相談したり、取扱を辞めれば良いです。
●コマーシャルギャラリーの目的とは?
基本的には
【全体に向けての目的】
美術界の発展(美術に興味のある人増やす)
文化的価値の創造(今が過去になったときの価値の創出)
+
【個別単位の目的】
営利目的(お金を稼ぐ)
権威性の獲得(社会的ポジションを高める)
+
【ギャラリーによって変わる目的】
日本画の再興
現代美術の発展
オーナーの趣味
など
ギャラリーとしては世界で活躍できる作家の輩出は名誉なことであり、同時に美術界において権威性を獲得できる実績になります。
*活躍する作家とは美術館で個展を開催したり、コレクションされたり、世界のスーパーコレクターに作品購入してもらったり、ベネチアビエンナーレに出品したりなど影響力と実績のある作家。
権威性とは・・・自分よりも地位や権力が高い人、また専門知識を有している人の発言や行動を無意識のうちに従ってしまう人間の性質のことです。
上記のような目的が多いと思います。もっと細かく考えると様々な目的が考えられると思いますが・・・
その中で【ギャラリーによって変わる目的】部分があなたの目的と合致するギャラリーが理想です。
●自分の理想とするギャラリーの探し方または手掛かりに出来る事。
・ギャラリーの名前→ギャラリーが人々に与えたいイメージがわかる。
・どんな取扱作家がいるか→傾向としてどんな作家を欲しがっているかわかる。
・どのようなジャンルの作品を扱っているか→どのような作品が良いと思っているかがわかる。
・SNSなどでギャラリストが発信されている場合は必ず目を通します。発言からはその人柄を感じとることができます。→ギャラリストの人柄(思考)がわかる、好みがわかる。
・ギャラリーの活動内容→(平面作家の個展しかしない、国内のアートフェアのみに積極的に出展している、海外の展示が多い、アポ制や、土日のみ開廊など)→ギャラリーとしての方向性がわかる。
カンタンな例を挙げると・・・
国内のアートフェアのみに注力して頻繁に出展されているギャラリーは国内の認知拡大や国内で販売数を上げようとしていることがわかります。海外への意識はあまり向いていないということがわかります。
⬇︎
海外で活躍したいと思っている作家はあまり沿ぐわないということになります。
というように
ギャラリーの目指している方向性や意識を探ることが可能です。そこから今後のアクションが予想できるとさらに良いです。
上記はあくまで例ですが、実際はいろんな行動を同時多発的に行っておられると思うので、ある行動から仮説を立てて裏を取りながら調べることができるとより精度を上げる事ができます。
個人的にはギャラリストの発言が最もわかりやすいものではないかとおもいます。(youtubeで過去のインタビューなども参考にできます。)
そして
プライマリーギャラリーは期待できる作家を常に探しています。
(公に明言されることはあまりないと思いますが、ギャラリーの形態として作品の販売が収益に直結するためその可能性は高いです。期待できる作家とは将来または今売れる作家の事です。)
なので興味持ってもらえるギャラリーと出会えるかどうかです。
どこのギャラリーに興味を持ってもらえる可能性が高いかは今わかる情報から推測していきます。
〈本編〉
では前編(簡易版)で触れてきた①〜⑨のセクションに沿って具体的な方法を公開していきます。
*セクションの順番に特に意味はありません。
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京都府在住。画家(アクリルor膠彩画)。現代社会に生きながら、人々の痕跡を見て暮らしています。人が沢山いる所に居ても、なぜか寂しくなるだけ。だから『何か』をして楽しみたい!というのが行動動機です。