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春の景色のためにやる冬の作業(木立ち薔薇編①)

2025年1月末。
現在進行形で行っているのが、木立ち薔薇の冬の作業です。

まず、木立ち薔薇というのはどういう薔薇かといいますと、枝が上に向かって伸びて、自立できる薔薇のことです。「木立ち性薔薇」あるいは「ブッシュローズ」とも言われます。

我が家で初めて育てた木立ち薔薇 ブルームーン

木立ち性の薔薇も、春、たくさんの花を咲かせるために、冬の間に行う作業があります。

①長く伸びた枝を切る(剪定)
②土を替える

どうして枝を切る必要があるの?と疑問に思われるかもしれません。特に、小さい苗をどんどん大きくしたいと思われる方は、せっかく伸びて大きくなったのに、どうして切らないといけないの?と思われるかもしれませんね(#^^#)

切らないといけない、というよりは、切った方が、春の花付きがよくなる、という感じだと思います。切らないと枯れる、ということでもありません。

古い枝と、新しい枝には花が付きにくいそうです。
土に近い根元の部分が古くて、先の細い部分が新しい枝です。つまり、その中間の枝によく花が咲くので、先の方の新しい枝は切って、その分の栄養を他の枝に回してあげる、ということのようです。

我が家の薔薇は、すべて鉢植えで育てています。
2025年1月現在、全部で30鉢。その中で今回紹介する木立ち性の薔薇は14株あります。

別の記事で、つる薔薇の冬の作業を紹介しましたが、毎年12月に入ると、まずつる薔薇の方から冬の作業を始めます。つる薔薇の作業がだいたい1月の中旬くらいに終わって、その後、木立ちの薔薇のお世話に入ります。

薔薇は落葉樹なので、冬には自然と葉っぱが紅葉して落ちます。ただ、最近の気候温暖化の影響や、薔薇の品種によっては、12月、1月でも葉っぱが落ちずに残っているものも多くあります。まずはこの残っている葉っぱをとってしまいます。

冬の薔薇はこんな感じになります   粉粧楼

余談ですが、なぜ葉っぱをとる必要があるのか?
疑問に思われる方もいらっしゃると思います。

現に私も、どうせ枝を切ってしまうのに、どうしてわざわざ葉っぱをむしるんだろう?と思っていました。

葉っぱをむしるのには、薔薇を休眠させるため、とか、葉っぱの病気を持ち越さないため、などの理由があるようです。

薔薇は冬に休眠することで、栄養をたっぷり蓄えて、それでまた春に元気に咲くことができるんだそうです。そのために、葉っぱをとって、人工的に休眠させる、という考え方があるようです。

また、薔薇の葉っぱは病気になることがよくあるのですが、この病気を持ち越さないために、葉っぱをとってしまう、という目的もあるようです。

葉っぱの病気の代表 黒星病(黒点病)

ただ、葉っぱをとる、とらない、に関しては、薔薇の専門家さんの間でも色々と考え方は違っているようです。ですので、どっちが正しい、ということはないのだろうと思いますが、わたしはとるようにしています。

12月の末ぐらいから、ボチボチ木立ち性の薔薇の葉むしりをするのですが、もともとそんなにたくさんの葉っぱは残っていませんので、作業時間はそれほどかかりません。

葉っぱをむしることで、枝がどのような状態か、株の全体像が見やすくなるという利点もあります。

枝だけになると、株の全体像が見えます

そして、ここからの作業ですが、木立ち性の薔薇も、品種によって、剪定のコツが多少違っていたりします。

長くなるので、別の記事で、品種による剪定のコツの違いを紹介したいと思います。

木立ち薔薇 シェエラザード


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