― 「ところかまわずナスかじり」第百四十二話 落書 ―
<第二花沢公園の公衆トイレにて>
落書評論家「ほぉ~。この性器はまた、味がある!うん。」
記者「ありますか?」
落書評論家「ある!ほらここ。陰毛を非常に乾いた筆さばきで一挙に描き切っとる。しかも、・・・ひぃ、ふぅ、みぃ・・・、42本じゃ!」
記者「あの、やっぱり数は多い方が評価は高くなるのでしょうか?」
落書評論家「きみぃ・・・。そんな甘いものではないのだよ、落書って。ほら、見て見なさい。この女性器と男性器を象徴させた簡素な記号。実に単純で奥が深い。それぞれの性器の運命がにじみ出ておる。うむ、見事じゃ!」
記者「あ、先生!ここに、もっと簡単な記号がありますよ!丸と線だけです!」
落書評論家「きみぃ、それはただの落書じゃよ。」
記者「・・・・」
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