オルガネラ

沖縄出身のヘアーレス。 釣りに命をかける・・・ほどではないが、好き。 ドクターペッパー…

オルガネラ

沖縄出身のヘアーレス。 釣りに命をかける・・・ほどではないが、好き。 ドクターペッパーも好き。

マガジン

  • ところかまわずナスかじり

    ギャグの宝庫!理不尽の宝庫!何がなんだか・・・の宝庫!

  • 刃の眩み

    ある床屋の天才と性癖。 彼の、短いながらも人生の一端を覗く。

  • サメんなった男

    ある日、男はサメになった。逆境である。 しかし男は逆境にもめげず、成功へとまっしぐらに進んでいく。努力もしないで。 そんなサメ男の成功物語。

  • 汗魔ダクダク王子、穴を出る

    あまりにも多量の手汗のせいで将来をあきらめそうになった王子。しかし、世界の可能性は自分の思い込みと勘違いで何とかなる、ということに気づく。王子の悲喜こもごもの人生、あなたはどうとる?

  • 船のゆく

    漂う船の中にあった日記と、横たわった動かない女性。 日記には女性の半生が込められていた。

最近の記事

― 「ところかまわずナスかじり」第317話 大器晩成型ロボット ―

博士「と、とうとう完成した!ロボタン2号!うーむ、感無量だわい。思い返せばロボタン1号をついつい破壊して2年・・・・。じつに長かった。大体ロボットのくせにワシよりも将棋は上手いわ、IQは上だわ、助手のミチコに手を出すわ、いいところだらけのロボットなんぞ要らんわ。このロボタン2号、適当にバカ。これが難しいのだ。ファジーにバカ。わはははは。どれ、スイッチを入れてみようか。」 ロボタン2号「・・・・はあぁ、めんどーくさい。」 博士「お、おいっ!初動のセリフで『面倒くさい』とはな

    • ― 「ところかまわずナスかじり」第316話 底のないスニーカー ―

       私、旅行が好きでね。  この前、イタリアに行ってきたんです。  そしたら驚いちゃって。  あのね、イタリアの人たちの靴って、皆、底がないんです。  ね?驚くでしょ?  でね、聞いたんですよ、イタリア人に。『どうしてみんな靴の底がないんだ?』って。  そしたら、何と答えたと思います?  ほら、イタリアの道ってどれも細い、路地みたいなところばっかりじゃないですか?  普通の車が入らない。  だから人一人入れるくらいの車しか入らない。  でも、そんな車ないじゃないですか?

      • ― 「ところかまわずナスかじり」第315話 手鏡に自分が写らなくなったら ―

         もし手元の手鏡を見て、自分が写ってなかった場合、90%の確率であなた、死んでます。  しかし、残りの可能性として以下が考えられないこともありません。 1.手鏡が裏表逆である。 2.手鏡の鏡が取れている。 3.羽子板を見ている。 4.部屋の電気をつけてない。 5.善意から、神があなた自身の姿を見れないようにしてくれた。  しかし、上の1~5の確率は低い。  やっぱりあなた、死んでると思います。

        • ― 「ところかまわずナスかじり」第314話 マッチの火を消せ ―

          船員①「おおーいっ!ここだぁ!助けてくれぇ!くそっ、この暗さじゃ見つけらんねぇよな、くそっ!あ、そうだ!マッチで火を起こせばいい!よし、(シュッ)」 船員②「お、おいっ!お前、やめねぇかっ!!やめろぉ~!」 ― ドッカァ~ン!!!!!! ― アナウンサー「海上保安庁の発表によりますと、昨晩10時頃、座礁した船が突然爆発した、とのことです。助かった船員の話によれば、船の積み荷が花火用の火薬だったにもかかわらず、マッチを点火し、沖合を通りかかった船の注意を得ようとした船員が

        ― 「ところかまわずナスかじり」第317話 大器晩成型ロボット ―

        • ― 「ところかまわずナスかじり」第316話 底のないスニーカー ―

        • ― 「ところかまわずナスかじり」第315話 手鏡に自分が写らなくなったら ―

        • ― 「ところかまわずナスかじり」第314話 マッチの火を消せ ―

        マガジン

        • ところかまわずナスかじり
          313本
        • 刃の眩み
          6本
        • サメんなった男
          1本
        • 汗魔ダクダク王子、穴を出る
          1本
        • 船のゆく
          1本
        • あの女
          2本

        記事

          ― 「ところかまわずナスかじり」第313話 ミンククジラとアトランティス大陸 ―

           そこは大海原であった。  ただひたすらに水があり、ただひたすらに真っ青な空が広がっていた。  と ―    その茫漠とした海面に白い泡が無数にはじけたかと思うと、一頭のミンククジラが姿を現した。  クジラ族としては小ぶりの多いミンククジラであるが、このミンククジラは巨体であった。    巨体ではあったが、古傷の少なさ、そして、多少ぎこちない泳ぎ方が、そのミンククジラがまだ若い個体であることを示していた。  海面で悠々と息をつなぎながら、ミンククジラは昨日の長老との会話を

          ― 「ところかまわずナスかじり」第313話 ミンククジラとアトランティス大陸 ―

          ― 「ところかまわずナスかじり」第312話 絨毯のシミ ―

           あのね、一応ワシ、一家の組長なのね。  ヤル、ヤラれる、って任侠の世界の人ね、ワシ。  で、これ見て。  ペルシャ絨毯。  すごいでしょ?  1,200万したの。  高いでしょ?  で、これ見て。  さっきね、カルピスこぼしちゃったの。  ここ、ほら、シミになっちゃってるでしょ?  これ、カルピス。    こぼした瞬間、思わずここ啜っちゃったけど、ダメだった・・・。  1,200万・・・。  あ、そうだ。カルピスじゃなくて、カルピスソーダだった・・・  だからかな?

          ― 「ところかまわずナスかじり」第312話 絨毯のシミ ―

          ― 「ところかまわずナスかじり」第311話 オタクと忖度 ―

           あんなヤツ、僕全然怖くないよ。  だって僕、格闘系だもん。  あんなのさ、2、3発顔面にフック入れてさ、で、マウントで関節決めれば一発だよ。  ・・・うん。上げたよ、10万円。  いや、上げたかっただけだから。ほんと。

          ― 「ところかまわずナスかじり」第311話 オタクと忖度 ―

          ― 「ところかまわずナスかじり」第310話 ノックを三度したら ―

          <ノック一回目> ― トンッ トンッ トンッ 霊「だぁれぇじゃあ~ うぅらめしぃやぁ~!」 <ノック二回目> ― トンッ トンッ トンッ 「集金でぇす!波田さぁん?」 霊「・・・」 <ノック三回目> ― トンッ トンッ トンッ 「波田さぁん!いるんでしょ?」 霊「・・・・・」

          ― 「ところかまわずナスかじり」第310話 ノックを三度したら ―

          ― 「ところかまわずナスかじり」第309話 ボッチ ―

           最近さぁ、よく聞くよねぇ?‟ボッチ”って言葉さぁ。  みんな、友達いねぇ、彼女いねぇ、彼氏いねぇ、ってことだろ?  はははは!  まったくさぁ!  みんな、かわいそう通り越して、イタイよねぇ。  なぁ? ・・・・須藤雄一、45歳。会社員。独身。暗き部屋で一人、鏡に語る。  そうそう、男の人ってさぁ、お腹弱い人多くない?  あはははは!  そうそう、ホント!  私の彼もこの前さぁ・・・ ・・・・斎藤里美、33歳。公務員。独身。暗き部屋で一人、はしゃぐ。

          ― 「ところかまわずナスかじり」第309話 ボッチ ―

          ― 「ところかまわずナスかじり」第308話 楽園の真相 ―

          ・・・楽園の一景色  ブタが、空を見上げたまま止まってる。  サルが、木に片手をついて、下を向いたまま動かない。  カッパが、体育座りでため息をついている。  アダムが、自分の下半身をいじくっている。  イブが、そんなアダムをぼんやり見ている。  トリが、途中で鳴くのをやめ、飛ぶのをやめた。  カメが、横向きで寝っ転がり、目を開けたまま口からよだれを流している。  カミが、トイレの戸に寄りかかったまま、虚ろな目でそんな楽園を見ている。

          ― 「ところかまわずナスかじり」第308話 楽園の真相 ―

          ― 「ところかまわずナスかじり」第307話 ナメる ―

          <電車で相手にぶつかってしまった場合> 男「おいっ!てめえ!なにぶつかってんだよ!」 ナメプロ「ああ、大変申し訳ございませんでした。」 男「ふざけんな、てめえ!なに笑ってやがんだ!ナメてんじゃねぇぞ!」 ナメプロ「ん?失礼ですが、私、決してナメてはおりませんが。」 男「その態度がナメてるって言ってんだよ!」 ナメプロ「ああ、分かりました。お客様、ナメたことありませんね?それでは、‟ナメる”をお分かりになられないのもしょうがないです。」 男「な、なんだと、てめえ!

          ― 「ところかまわずナスかじり」第307話 ナメる ―

          ― 「ところかまわずナスかじり」第306話 マイブーム ―

          妻「ねぇ、あなた。子供たちも大きくなって家にはいないんだし、そろそろ私たちも趣味の一つでも持った方がいいわ。」 夫「そうだねぇ。よく、趣味がないとボケやすいっていうからねぇ。しかしあんまり凝った趣味もなぁ。」 妻「それでね、私、昨日ちょっと思いついた趣味があるのよ。とっても簡単で、気軽にできちゃうの!」 夫「ほう。どんな趣味だい?」 妻「ちょっと待って!取ってくるわ!」 夫「ほう。」 妻「・・・これよ!」 夫「壊れた電話機二つでどうするんだい?」 妻「一つは私

          ― 「ところかまわずナスかじり」第306話 マイブーム ―

          ― 「ところかまわずナスかじり」第305話 やまない雨はない ―

          <真田源三郎 略歴> 0歳 ― 生まれてすぐに捨てられる。 15歳 ― 苦労の末、ようやく中学を卒業する。 20歳 ― クビになる。 25歳 ― クビになる。 33歳 ― フラれる。 42歳 ― 右側頭部のみ、髪残る。 45歳 ― クビになる。 49歳 ― ぎっくり腰になる。クビになる。 56歳 ― 万引きで捕まる。 62歳 ― 痴漢行為で捕まる。 65歳 ― 万引きで捕まる。 65歳 ― 刑務所内で万引きで捕まる。 66歳 ― 女子トイレで捕まる。

          ― 「ところかまわずナスかじり」第305話 やまない雨はない ―

          ― 「ところかまわずナスかじり」第304話 どんなときも ―

          <戦時の兵隊>  うおぉぉ!弾が当たったぁ!しかしっ、右耳でよかったぁ!  ぐっ!腹に着弾!腹に着弾!こ、これはちょっとヤバいんじゃ・・・  あ、今、頭に被弾!頭に被弾!  はははは!頭に被弾! <釣られ中のハゼ>  ちくしょう!あたいを何だと思ってやがる!絶対釣られてなるものか!  イタタタ!  この野郎!あたいを女だと思って乱暴にしやがって!ただじゃすまさ・・・  イタタタタ!  これ、外れないじゃない!どういうこと?  ちくしょう!このあたいが‟隅田川のピラルク”

          ― 「ところかまわずナスかじり」第304話 どんなときも ―

          ― 「ところかまわずナスかじり」第303話 傘を閉めたら ―

          母傘「あんた!もぅっ!だらしないわねぇ!ちょっとは閉めてなさい!」 娘傘「しかたないでしょう!日差しがすごいんだから。私だって閉めたいわよっ!」 母傘「あんたねぇ、そうやってみんなにいい顔してたらそのうち疲れるわよ。」 娘傘「知ってるわよ、そんなこと!でもしょうがないじゃない。日差しも雨も防げるのは私だけなんだから。」 母傘「まったく、あんた、小さい頃は雨も防げなかったのにねぇ。」 娘傘「小さい頃は小さい頃!今は今!母さんだって若い頃は開かれてたんでしょ?」 母傘

          ― 「ところかまわずナスかじり」第303話 傘を閉めたら ―

          ― 「ところかまわずナスかじり」第302話 入れ歯チューニングマシーン ―

          男司会者「さぁ、次はフランス出身のアイドルグループの登場です!」 女司会者「珍しいですよねぇ?フランス出身のアイドルグループが日本にやって来るなんて。」 男司会者「そうですねぇ。それだけグローバル化と温暖化が進んでる、ってことですかね。」 女司会者「メンバーはそれぞれが日本大好き、ということで、リーダーのオージーは日本語が得意なんだそうです。」 男司会者「ああ、それでバンド名も日本語なんですね?」 女司会者「そうなんです。彼が命名したそうですよ。さぁ、それではさっそ

          ― 「ところかまわずナスかじり」第302話 入れ歯チューニングマシーン ―