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【業務日誌】初夏戦線異状アリ
ここ数日に気温は20℃前後が続いている陸前高田。ところが、来週の天気予報は雨マークが並んでおりまして…。気象庁によりますと「この週末以降の雨で梅雨入りとなれば、今年は記録的に早い梅雨入りとなる可能性がある」とのこと。梅雨は果樹にとって病害の危険性が高まる時期でもあります。ぼくの場合は、4月に開業→クラウドファンディングの動向にハラハラ→エッもう開花⁉→クラウドファンディング目標達成ヤッター!→寒くて花が咲かない→こりゃ時間かけて受粉するしかない!→なんとか受粉終わった…→摘花&摘果…結実具合があまりよくないかな~→エッもう梅雨⁉ といった感じで、開業1年目でいきなり試練が次々やってきます。ぼくの相手は「自然」であり、社長は「天気」です。
というわけで、今日の畑のりんごたちの様子をレポートします🍎
こちらは「弘前ふじ」。みなさんご存じの「サンふじ」は11月以降が収穫期ですが、この弘前ふじは10月上旬。酸味と甘みのバランスが良く、意識はしていないのですがイドバダアップルでは大玉がよく実ります。これが…
こうなります。そして、
大玉といえばこちら「北紅(きたくれない)」。色は赤というより濃い紫色をしたりんごになっていきます。収穫期はこちらも10月上旬から中旬で、糖度は15度を超える蜜入りの品種です。ちなみに品種と言えば、ワインや日本酒の銘柄それぞれに物語があるように、りんごの品種ひとつひとつにもあるわけで。例えばこの北紅は青森生まれなのですが、平成10年代のりんご業界では”ふじ・つがる主体の品種構成を中長期的にどうしていくのか”という議論があったそうです。ここで長野が打ち出した戦略が「シナノ三兄弟を中生種 ~ 10月の主力品種として増産する」でした。その三兄弟というのが「シナノスイート」、「シナノゴールド」、「秋映」です。いまや全国的に知名度も高く、このうちシナノスイートやシナノゴールドはここ陸前高田でも多く栽培されており、ファンも多くいらっしゃいます。
そして青森はというと「あおり9(彩香)」「あおり15(星の金貨)」そして「あおり13(北紅)」という3品種。こちらは高田の産直ではあまりお目にかかれないですね…。
ちなみに北紅はこんな感じ。収穫が待ち遠しい。ただ、やはり今年はまだまだ予断を許しません。というのが…。
北紅のうちこの1本。木全体を映すと近隣の住宅も入っちゃうのでお見せできませんが、あきらかに弱っています。多分この木は収穫まで持たないでしょう…。ぼくにできることは、これから訪れる梅雨時期の蔓延を防ぐこと。すでに農業改良普及センターさんに連絡するなど手は打っており、とにかく収穫期まで最善を尽くします!頑張ります!
さて今日はこれからシェアオフィス仲間でりんご売り仲間の(一社)トナリノ吉田隆介さんと一緒に高田松原を走ってきます。
それでは素敵な1日をお過ごしください。
イドバダアップル 吉田司でした。
クラウドファンディングの記録
https://camp-fire.jp/projects/view/407030