吉田司/りんご農家「イドバダアップル」の軌跡

岩手県陸前高田市米崎町の畑で #イドバダアップル というりんご農家を営んでいます。2021年4月1日開業。8.8反歩の畑で20品種以上のりんごのお世話をしながらインプットするのが大好物。元ホテルマン。アグリ管理士。#西野亮廣エンタメ研究所 #鴨Biz #米崎りんご

吉田司/りんご農家「イドバダアップル」の軌跡

岩手県陸前高田市米崎町の畑で #イドバダアップル というりんご農家を営んでいます。2021年4月1日開業。8.8反歩の畑で20品種以上のりんごのお世話をしながらインプットするのが大好物。元ホテルマン。アグリ管理士。#西野亮廣エンタメ研究所 #鴨Biz #米崎りんご

最近の記事

忘れたくないので、もっと応援します。

先日、「夢と希望」というテーマで講演をさせて頂いた、 岩手県一関市立興田中学校の生徒より、全校生徒50人分の「感想つづり」が届いたんです。 パラパラと見たら、全員がA4サイズの便箋にびっしり書いてあるのが分かって、しっかり読んだら、これまでに味わったことの無い感情がぐわーっと胸に集まってきまして。 例えば「小さくはじめて、早く失敗しろ」「挨拶の価値を低く見積もるな」「アニメの主人公の共通点」みたいなワードを引用したのですが、ここに刺さった生徒は多かったようで。 でも何よ

    • 心は動いたかなあ?

      お願いするのを忘れていたので、写真は残りませんでした。 電話があったのは昨年の暮れ。 要件は、「ウチの学校に講演に来てもらえませんか」。 単純に、すっごく嬉しかったので一つ返事で承諾をしましたが、電話口の先生には一度面識があったのです。その方は、二年前に陸前高田市内の中学校の授業で、生意気にも「地元で働くということ&マナーの重要性」というテーマでお話をした際に、生徒と一緒に話を聞いてくれていた丹野先生でした。 場所は陸前高田から車で約1時間。全校生徒は50名。 テーマ

      • 【業務日報】2022年の初収穫

        毎年、毎年が忘れられない日。それが初収穫です。 今年の「さんさ」は自分史上最高の出来だと思います。 畑を借りた当初はほとんど実が成らず、木を切って儲かる品種を植えよう!との声もありながら、畑で丸かじりした味が忘れられず「もう少し様子をみたい」と育てることに。それがいまでは木も太くなり、美味しさも向上。やっと、やっとお届けすることができます。 4月のクラウドファンディングで予約購入いただいたみなさま、 お待たせしました! イドバダアップル第一号のりんご「さんさ」第一陣の発送が

        • 【最終夜】KOBEの記憶に雪が降る⑧

          あの雪の夜から、仕事に対する歯車の変速が変わったように思う。 春になったら元のホテルに戻る予定だったぼくは、雪が解けるころ、人事部の上司に“このままこのホテルに残って、サービスを学びたい”と打ち明けた。

          ¥100

          【思い出】KOBEの記憶に雪が降る⑦

          まだオープン前だというのに、朝食会場の入り口には既に長蛇の列ができていた。 できたての料理が食べられることと、席が確約されるという点では正解のお客様たちだ。

          ¥100

          【思い出】KOBEの記憶に雪が降る⑦

          ¥100

          【思い出】KOBEの記憶に雪が降る⑥

          そして、翌日。 いつものようにCLOSEの看板をOPENにし、やがて、ぽつりぽつりとお客様が入り始めた。 トップシーズンのホテルの夜は、まるで商店街のような賑わいだ。 ロビーは人の流れが絶えず、ショップには高価な商品を欲しがる子どもをなだめるお母さんに、部屋で飲むお酒を物色する手をつないだカップル。レストランのチケットを忘れ、家族の代表として部屋に戻るお父さんや、ナイタースキーから戻ってきた雪まみれのおじいちゃん。フロントには遅い時間のチェックインのお客様が数名並んでいる

          【思い出】KOBEの記憶に雪が降る⑤

          「お、お客様!どうかなさいましたか!?」 状況がつかめないが、確実なのは“目の前にいるお客様が泣いている”ことだ。もしかしたらぼくの言葉選びが間違っていたのか。軽く混乱していると、カウンターのお客様は左手で目を抑えながら、右腕をぼくのほうに向け、手のひらを広げて静止するようなしぐさを見せた。 「いやいやいや… ええの。ごめんごめん。実はな…」 そう言うと、お客様はぽつりぽつり話し始めた。 結論から言うと、このお客様はあの阪神大震災で被災された方だったのだ。 早朝に近

          【思い出】KOBEの記憶に雪が降る④

          「KOBEって、神戸か⁉」 それまでほとんどしゃべらなかったお客様の、発する声の”質”が明らかに変わったのが分かった。 かと言って声量が大きくなるわけでもなく、明かりの少なくなったロビーに響かないように。驚いていても周りに迷惑をかけまいと、その気遣いが嬉しかった。 周りに迷惑をかける人なんかいないのに。そのお客様は深夜の時間を知っているのだ。 ただ、驚いているのはぼくも同じだ。こんなに驚いてくれるなんて思わなかったから。 それでも自分の作ったカクテルが、凍っていたよ

          【思い出】KOBEの記憶に雪が降る③

          思い出すだけでも、顔から火が出るほど恥ずかしい。 当時は若かったなあ、では済まないほど恥かしくてたまらない。 バラライカ、XYZ、マンハッタン、マティーニというカクテルが記載されてあるにもかかわらず、目の前のお客様からのオーダー「ジンリッキー」はメニューになかった。つまり、初めて耳にしたカクテルでレシピが全くわからなかったのだ。 この翌年、ぼくは仙台のとあるBARに行って初めて知った。格式の高い(と言ったら語弊はあるが)BARにはメニューがないのだ。ではカクテルの名前も

          【思い出】KOBEの記憶に雪が降る②

          もう20年以上前になる。 ぼくは地元の高校を卒業し、岩手の内陸にある大きなホテルに勤務した。冠婚葬祭がメインのホテルからシティホテル、リゾートホテルなど関連施設がいくつもあった企業だ。 はじめは結婚披露宴やパーティのお世話をする宴会場のスタッフとして働いていたが、メインの客層が違えば繁忙期も違うわけで、施設間の人事異動も多く、2年目の冬にはスキーやスノーボードを楽しむお客様で賑わうリゾートホテルに配属になった。 当時は5つのホテルにゴルフ場まで隣接していたエリアだ。

          【思い出】KOBEの記憶に雪が降る①

          あと5分。あと5分で帰れる。 最後のお客様が帰って30分が経過し、時計の針は0:00を刺そうとしていた。ラストオーダーはとうに過ぎ、誰もいなくなった店内のカウンターの裏で、ぼくはひっそりと閉店業務を進める。 お客様が少ない暇な平日は、営業時間きっちりにタイムカードを押して、人件費の節約に努めた方がいいじゃないか。 ただその理屈を成立させるには、営業時間内に後片付けを完璧に行わなければならないのだ。 こういう日はいつも思う。正しいことをしているはずなのに、何とも言えない

          【業務日報】オンラインショップ開設!予約販売第二弾は9/6まで!

          昨日岩手県でも独自の緊急事態宣言が発令されたとおもったら、今日はあの猛暑が嘘のような、現在の気温18℃…雨の陸前高田からお送りいたします。8月も中盤にさしかかり、りんごの結実具合もだいぶ見えてきたので、この度イドバダアップルのりんご予約販売第二弾を開始する運びになりました。今回はクラウドファンディングではなく、44歳にしてはじめて作ったオンラインショップです。ドッキドキの1年生です。とにかく走らせて改善を繰り返しながら進んでいきますので、どうか暖かく見守っていただけたら幸いで

          【業務日報】オンラインショップ開設!予約販売第二弾は9/6まで!

          【業務日報】「こうするべき」をぶっ壊せ

          2021年7月28日AM8:05。陸前高田では大雨警報が発令され、なんとも不穏な朝を迎えております。昨夜は東京オリンピックでのソフトボール金メダルに喚起する一方、避難所開設の防災無線が流れたり、きょう予定していたスケジュール変更の連絡が相次ぎ、結局家族全員がテレワークとなりました。天気予報を見ると沖縄32℃に対し北海道旭川は37℃とか。各地域のみなさま、どうかご安全に過ごされることを祈っています。 さて今回は、前回の投稿でも触れた「摘果そのものの作業というより、りんごができ

          【業務日報】「こうするべき」をぶっ壊せ

          【業務日報】摘果終了、そして…。

          東京オリンピックが開幕し、天気予報では全国各地で猛暑日が続いているなか、こちら岩手の陸前高田市でも暑い暑いとは言いながら、30℃前後の気温に広田湾から吹き上げる浜風のおかげで思ったより過ごしやすい毎日です。高田松原では11年ぶりに海開きが行われたり、小さなイベントもぽつぽつ開催されているので、マスクをしながらも感染が拡大している地域の方々には申し訳ないくらいの「普通の夏」を迎えております。いまのところは。 おかげさまで、りんごの年間作業で最も時間がかかる仕事「摘果」が終了し

          【業務日報】梅雨明けのりんごレポート

          梅雨が明け、7/17には高田松原で11年ぶりの海開き。そして30℃台前半の猛暑!Facebookではちょこちょこ更新していましたが、こちらのnoteはクラウドファンディングで応援いただいた方々とのコミュニティのようにしていきたいので(方向転換しました)、イドバダアップルの現在、りんごの状況をレポートしていきます。前回のりんご達の様子と比べてみてください。それでは行きます! さんさ 210716 イドバダアップルの秋到来を告げる、9月上旬に収穫できるりんごです。ほんのり赤く

          【業務日報】梅雨明けのりんごレポート

          【改善】4日でやめたもの【お詫び】

          みなさまお久しぶりです。イドバダアップルの吉田でございます。今日は業務日誌というよりは業務連絡。いや、お詫びです。というのも…覚えていらっしゃいますでしょうか。クラウドファンディングに掲載した概要文「これからのイメージ」において「有料オンラインサロン開設」という文言があったことを。 ネット銀行の口座開設に手間取り、時間はかかりましたが、梅雨が明ける少し前、実はひっそりとオンラインサロンを開設していました。プラットフォームは「IDOBATA」というサイトを用い(イドバダなだけ

          【改善】4日でやめたもの【お詫び】