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【業務日報】ざわめく畑、挑戦する野郎ども

画像は、カメラを向けた際ぎこちないポーズをとるドメーヌミカヅキの及川恭平くん。ここ数日気温があがらず、LAMPの”隊長”こと村上計太さんや小笹秀明君らとまだ咲ききっていない木に受粉してまわったり、草刈りをしたり、摘蕾をする日々。明日も暖かくないので、勝負は28日だよね、29、30と確実に雨が降るから、1日から増員だねという話をしていたところ、その及川君から電話があった。なんでも、受粉に使う花粉が足りないらしい。あれ?確かそっちにもりんごあったよね…という言葉を飲み込んだ。そうそう、及川君の畑はシーズン終了後に譲られたものだから、りんごが成ってみないと品種が何一つわからないのだ。

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※画像はLAMPの畑の様子

イドバダアップルの畑には花粉に使える「さんさ」や「王林」は少なく、約6反歩の畑を賄えるものではないので、その少ない花粉をLAMPに提供し、花粉増量剤とあわせたピンク色の粉を購入するという方法をとりました(ちなみにLAMPの王林は木がデカいのでたくさん花粉がとれる)。花粉増量剤と混ぜると余ったものは捨てるしかないのですが、花粉そのものは冷凍することで来年も使えるので、それを見据えて多めに花摘みをしています。LAMPは毎年畑が増えているので、当然作業量も増えるのですが、それでも花粉に若干余裕があったので、隊長が”余りそうな量”の花粉を様子を見に畑に来た及川君に渡した。「売るよ」「買います!」「請求額は遅くなるけど」「全然OKです!助かります」。まだ受粉も終わっていないのであくまで”余りそうな量”なのですが、太っ腹だぜ…。

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※画像は昨年3月の植樹風景

聞くと及川君、新たに畑を譲られたらしく、その畑にこれからまたブドウを定植するとのこと。その数、なんと500本。植える品種はアルバリーリョのみ。つい先日300本の植樹をしたばかりで、畑も譲られたばかりなのに、この決断力と胆力には敬意を示さずにいられない(とゆーかこの数をいま用意できる苗屋さんも凄いが)。マツダファームの松田君は道の駅内の「すなば珈琲」にてイチゴシェイクを限定10杯で販売したり、相野果樹園のベテラン農家、村上正人さんは新品の選果機を導入した。市の職員だった方は退職して農業施設を立ち上げたり、遊休農地にピーマンを植えようとしている若者がいたり、ワタミオーガニックファームも29日にオープンする。周りの畑から何かしらのエンジン音が毎日響き渡る。今日の陸前高田は風は冷たく、日差しは穏やか。このシーズン初めの畑が動き出すドキドキ感は、農業人にしかわからない。

それでは素敵な1日をお過ごしください。
イドバダファーム 吉田司でした。


【おしらせ】
今なお購入者途切れず!ありがとうございます!イドバダアップルの米崎りんご予約販売はあさって29日まで!宜しくお願いいたします!




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