【業務日誌】後方部隊配属セリ
見よ!この雄姿!りんご畑では害虫&病害対策の防除活動がスタートしました。上記の画像「スピードスプレーヤー」というマシンがりんご畑を掛け抜けるのですが、ここ陸前高田は小さな農家さんがとても多く、このスプレーヤーは高価で車庫も必要なので、畑が小さい個人農家さんがおいそれと買えるものではありません。更にりんご農家の高齢化という背景もあって、市内に防除組合なる団体が複数存在し、地域を巡回する仕組みを作っています。スプレーヤーはとにかく水を使うので(防除は水で100倍以上希釈して使用するため)、チームには補給部隊として軽トラが1台ずつ付き添い、地域にある「水ステーション」で戻ってくるスプレーヤーたちを待ちます。
で、その水ステーション。ぼくはてっきり防火用の水栓みたいなものがあるのかな~と思っていたら。
なんと、沢。
沢に水を吸い上げるポンプを投下し、エンジンで汲み上げます。市内のりんごの防除に使っている水は市の水道水ではなく、箱根山や氷上山から脈々と流れる天然の清水ということがわかりました。この画像で水がすごく綺麗ということがわかりますよね。ここから田んぼにも使われているわけだ。この水が米崎りんごの美味しさにもつながっているのかな?と思うと、今更ながら、改めて自然との循環を生業にしているのだ、と気付かせてくれます。感動。※ご安心ください、生活用水は流れてきません。
ポンプが浮いてしまうような浅い場所には、沢にじゃぶじゃぶ入って石をどけたり簡単なダムを作ったり。楽しい…。でも今回は相野果樹園の大和田貴史さんと一緒だったので、一人でやるにはまず場所と畑と地域名、そして人の名前を憶えなきゃいけません。市内出身といえど、町が違うと地形すら全くわからないものです。
ぼくは初めての参加、周りはベテラン農家さんばっかりだったのでこれ以上の写真を撮ってる暇がありませんでしたが、前述の課題のほか、方言対策(地元出身者でもさっぱりわからない)やりんご農家の家族の名前(3世代の名前が出てくるから混乱する)、途中の連絡方法など、慣れなきゃならないことがいくつもあります。そしてこれからの暑さ対策。以前は「夏は地獄」と聞いていましたが、このスプレーヤーは全てエアコン内蔵とのことで一安心。命にかかわることだから、そりゃあそうだよね…。
そんな感じで1日は終りました。
りんごの開花はもうすぐ。
現場からは以上です。
みなさま今日も素敵なお過ごしください。
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