憧れのフルサイズ 初めての挫折 LUMIXS9 18-40mmレンズを買って
今でも覚えている。
念願のカメラを買って初めてシャッターを切った瞬間、全身から噴き出した冷や汗の感覚を。
選ばれたのはLUMIXS9広角ズームレンズキットでした
自分のカメラを買う。
そう決めてから約1年半、節制に節制を重ね、何度もカメラ売り場に足を運びました。
この1年半、自分のお金で外食した回数は片手で数えられる程度。
自販機でジュースを買うことすらためらうくらい節約をしてきました。
そして年末、ついに決めました。
最後に悩んだのはFUJIFILM X-T50とPanasonic LUMIX S9。
ファインダーの有無が最後まで私を悩ませました。
しかし、
これで行こう。
そう思って購入したのは
LUMIX S9 広角ズームレンズキットでした。
以前20-60mmのレンズ付きのセットをレンタルしたのが購入の決定打でしたが、手や指が腱鞘炎気味になってしまったという不安要素がありました。
その後、noteにてSmallrigの外付けグリップを付けるとだいぶ握りやすくなるというありがたいアドバイスをいただき、それにプラスしてレンズもちょっと写りが気に入らない気がするけど小型軽量のLUMIX S 18-40mm F4.5-6.3にすれば大丈夫に違いない!と意を決してLUMIXS9をお迎えすることにしたのです。
レンズがめちゃくちゃ小型軽量でテンションが上りました。
これなら腱鞘炎は大丈夫そう!
全然軽い!
いいぞ!
これならばいけそうかも!
高かったけれど買ってよかったかも!
とサイズ感に安心したものの、不安なのはこのレンズの写り。
でもネットで作例を見たら良いものもある。
きっと大丈夫なはず。
そう思ってシャッターを切ってみました。
…あれ?
スマホみたいな写り
1枚目の写真を撮ってディスプレイで確認した瞬間の様子を今でも覚えています。
ヤバい
スマホみたいな写りなんだが?
盛大に冷や汗が噴き出し、顔から血の気が引いていくのが分かりました。
1年半の思いが、憧れが、崩れ去っていきそうな気がしました。
S9本体に問題は恐らくないはず。
すべてはLUMIX S 18-40mm F4.5-6.3の写りのせいなのです。
端的にその感想を申し上げると、
暗くて硬くて奥行きがない写り
iPhoneは分かりませんが、スマホのカメラで撮った写真ってどこか固くて立体感のない写りをしませんか?
それと同じ現象がこのレンズで起こってしまうのです。
レタッチする前提で作られている写りなのでしょうか。
出てくる写真がボヤーっとした感じなので撮っていてつまらないのです。
やっちまった…
X-T50にすればよかったか!?
憧れのフルサイズセンサーを手にしたのに。
手にしてしまったがゆえにその憧れが打ち砕かれてしまったのです。
危惧していたことが起こってしまいテンション下がりっぱなしの私。
それくらい以前レンタルした時の20-60mmズームレンズとの性能差が違うように感じられたのです。
その後もカメラの設定がまだ上手くいっていないだけかもと弄くり倒しながら何度シャッターを切っても出てくる絵は奥行きのないものばかり。
おかげで写真を撮る事自体に楽しみが見出せなくなり、あまり写真を撮らなくなってしまいました。
18-40mm F4.5-6.3はLUT使用前提なのかも
このままではカメラをやめてしまうかもしれない。
そう思った私はマップカメラさんを初めて利用し、18-40mmを下取り交換に出して20-60mmレンズを買うことに決めました。
また後日書こうかと思いますが、思いのほか外付けグリップにより握りやすさが増したので行ったれ!と決断しました。
その後18-40mmレンズをいじり倒し、LUTを当てるとそれなりに見れるようになるということに気付きました。
撮って出しだとつまらない写りですが、レタッチすれば見れるようになる。
このレンズはレタッチというかLUTありきで作られているレンズなのかもしれない。
そう私は感じました。
20-60mmレンズは撮って出しの時点でフルサイズセンサー感のしっかり感じられる写りだったので、こんなにも違うのかと痛感させられました。
そんなわけで私の憧れていた初めてのカメラ購入チャレンジは苦い結果となってしまいました。
とりあえず年明けに下取り交換の手続きをして新しいレンズをお迎えしてから改めてレビューしたいと思います。
この内容を書こうと決意するまでにだいぶ時間を要しました。
新しいカメラさえ買えば幸せになれる、そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。
次回に続く。