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日常も大切にしたい人のフルサイズ LUMIX S9を1000円レンタルしてみた

 


はじめに

  カメラをはじめて1年半。
現在使っているCanon EOS M3から来年買い替えを検討しているのですが、候補の一つであるPanasonic LUMIX S9の1000円レンタルキャンペーンを利用したらめちゃくちゃ楽しくて返したくなくなるほど良い撮影体験ができました。
でも気になる点ももちろんありました。

ちなみに今もLUMIX S9ロスが続いています。

今回はカメラ歴の浅い人がはじめてのフルサイズカメラLUMIX S9を2日間使用した感想を書いていきます。




LUMIX S9が気になっている方、入門用カメラからのステップアップをお考えの方、フルサイズに憧れを持っている方、そして何よりカメラだけでなく家族や友達との時間も大切にしたい方
まだ1000円で借りられるキャンペーン中なのでぜひこの機会に一度LUMIX S9を使ってみて欲しいです。


気軽に撮れる本格派カメラが欲しい

  現在私が使っているのはたまたま家にあったCanon EOS M3のダブルズームキットと、一つだけ買い足した一番安い単焦点レンズのみ。
センサーサイズはAPS-C、ファインダーも搭載されていないものです。


現在の相棒


標準ズームレンズの写りが全然好きじゃなくて、単焦点レンズをメインで使っています。
ボディもレンズも手ブレ補正は付いていません。

小ささと手軽さが最強の武器である反面、9年前の機種ということもありAFの遅さやピントの合わなさ、晴天時の外では画面が見えない、そしてEF-Mマウントがもう使われていないのでレンズに将来性がないなどの欠点を抱えています。

そして次に買い替えるならどれにするかと考え続け現在欲しい候補が2つ。

1つはFUJIFILM X-T50

※以下Amazonアソシエイトのリンクとなります。



そしてもう一つがPanasonic LUMIX S9。

LUMIXに魅力を感じた理由は尊敬するフォトグラファー shimizu_nobu_さんがLUMIX S5IIを使用していること。

この方の落ち着いていて、ありのままの魅力を引き出す写真がすごく好きで、そこからLUMIXが気になるようになりました。

その後、好きなYouTubeチャンネル「キョウトボーイズ」のアヤタさんやえんたログさんが動画で実際にS9を使用している様子が実に楽しそうでしかも素敵な写真を撮られているのを見て

これは欲しい!

となったわけです。
キョウトボーイズ アヤタさんの使用動画↓

えんたログさんのレビュー↓


お二人とも実に楽しそうにS9を使い素敵な写真を沢山撮っていて羨ましかった。

そんなカメラを来年買えるようにコツコツ貯金をしていた所、Panasonicから最高のプレゼントが届きました。

それが今回利用したLUMIX S9 1000円レンタル

正式名称

LUMIX S9発売記念 週末特別レンタルキャンペーン
です。↓

簡単に説明すると、週末限定で1000円+自宅からの片道送料だけでLUMIX S9と標準ズームレンズが借りられてしまう!
というパナソニックさんならではの太っ腹な企画です。

これはもうレンタルするしかない!ということで早速借りてみました。

第一印象は 使いやすい!

  木曜日に東京のLUMIX BASE TOKYOというところから発送され、翌日金曜日に我が家に届いて日曜日に発送する流れ。二泊三日ですね。

届いた時の様子はこんな感じ。


しっかりとした梱包

淡々と書いてますが届いた時は憧れのカメラが届いてテンション上がりまくってました。

LUMIXS9と充電ケーブル 犬は含まれていません

箱の中身はカメラ本体と別売りの充電ケーブル。
充電ケーブルまで付いてくるとは思いませんでした。
ワクワクしながら中身を取り出します。

これが憧れの…

これがはじめてのフルサイズ…
本体が軽くて驚きました!
あと心配していたデザインの安っぽさのようなものは全然感じられませんでした。
むしろスマートでカッコいいですね。
元々ブラックが欲しかったのでなおテンションが上ります。

初期設定をする

ファインダーがないのですがそれは今のカメラも一緒。
最新機種ということもあり画面がとても見やすいです。
いいね!最新機種!

スマホと連携も簡単

早速事前に入れておいたLUMIX Labというアプリでカメラと連携。
ペアリングがものすごく簡単なのも家電メーカーならではなのかな。
アプリも使いやすいです。
ただ噂通りスマホ側の 戻る ジェスチャーでは画面が戻ってくれないのはストレスに感じました。
左上の戻るボタンをタップするのは少しめんどくさい。

でも操作関係はすごく使いやすく感じました。
好みです。

標準レンズである20-60mm F3.5-5.6も出してみます。

レンズがデカい

はじめてのフルサイズカメラ用レンズ、思ったよりデカい

そして重い

本体がかなり軽くてコンパクトなのでなおさらレンズが大きく感じます。
これまでAPS-Cサイズしか使ったことがないので少し身構えてしまいましたが、同時になんだかプロっぽい感じもしてこれはこれでテンションが上がりました。

レンズを付けた様子。

レンズ側に重心がいく

レンズを付けるとグリップがないせいか結構重みを感じます
レンタルなので壊してはいけない、そう思いレンズフードも付けたらさらに大きく感じました。
ですが、カメラのデザインがいかにもガチな感じじゃないので意外と威圧感は感じませんでした

周りに意識されたくないけど中身はガチ、個人的に理想のバランスです。
好感が持てました。


シンプルなボタン配置 分かりやすくて良い

ボタンが少ないのが逆に良い気もします。
シボ加工?と言うんでしょうか。ザラザラした凹凸感のある表面が重厚感に一役買っています。

愛機との比較 S9の方が少し横に長いくらい

Canon EOS M3と並べてみました。
レンズを付けないとS9の方がやや横に長いくらいであとはほぼ一緒です。
フルサイズセンサー搭載でこれはすごいことです。
気軽でいいですね。

レンスも付けてみます。

レンズを付けると流石にデカい

さすがに大きいです。
これでもフルサイズカメラの中ではコンパクトな方なのかと思うとやや怯みます。

でも不思議と威圧感はほとんどありませんでした。
レンズは確かに大きめだけど、持ち歩きたい!と思わせるデザインなのが良いです。

とりあえず撮ってみました。


この解像感、ヤバい

数枚撮っただけで分かりました。

この解像感、すごい!
明らかに今まで使っていたカメラとは違います。
はっきり写り、そしてキレイにボケてくれます。

すごく楽しい!

事前情報で気にしていた電子シャッターのフィーリングも全然気になりませんでした。
むしろこの電子シャッターの軽さが小気味よくて良いです。
サクサク撮れるので撮影していて楽しい!

グリップが無くてもいける!

これはもう買うしか!

そんな浮かれた気持ちでレンタル初日が終わりました。

2日目 外に持ち出してみた



  右手首と指に若干の違和感を残しつつ起床。

さて今日が今回のレンタル最大のイベント。

S9は晴天時の屋外でちゃんと撮影できるのかテスト

を行う日です。

今使っているカメラはファインダーがなく、天気が良いと外が明るすぎて電子ビュー画面が全然見えないという最大の問題を抱えています。

果たしてS9はどうなのか。
そして使い勝手と写りのほどは。

なにより使っていて楽しいカメラなのか。

この辺をテストするため、とある道の駅に家族で出掛けてきました。

先に感想を書きます。

問題なし めちゃくちゃ楽しかった!

これまで得られなかった楽しさがこのカメラにはありました。

写真を載せていきますが基本全て撮って出しです。

明暗差があるのにしっかり解像する

到着して最初の一枚がすでにすごい。
車内は暗いけど外は明るいというカメラが苦手とするシチュエーションなのにしっかりと解像しています。
しかも写りが良い。
自然なのにクリアなのです
この時点ですでに興奮しはじめました。

私は飲んでません


ハンバーガーもなんだかプロっぽく撮れる
なんだか雑誌の1ページみたい!

とにかく適当に撮ってもすぐにピントが合うし、レスポンスが良い。
フルサイズカメラなのにとっても気軽に撮れます。
楽しい!


ピザ屋さん


電子シャッターなのが逆に効いていて、気軽にパシャパシャ撮ってしまうんです。
音が目立たないから撮られている側にとっても警戒されないようで、自然な表情や仕草を引き出すことに一役買っていました。
妻にも少し使ってもらいましたが「レンズが重くて落としそうだけど、とても使いやすい」とのこと。

とっつきやすさはこのカメラの魅力だと思います。

それで出てくる写真がまあ綺麗。

さらに楽しくなってしまいます。

家族で出かけているので常に両手で構えることが難しいのですが、ボディ内手ブレ補正がしっかり効いていて手ブレした写真は後で見返しても一枚もありませんでした。

これまで手ブレ補正の効かないカメラをずっと使ってきた私にとってこれは衝撃的でした。

もう最高です。


自然な発色
バリアングルで縦構図も簡単


これはリアルタイムLUTを使った気がする
これもたぶんリアルタイムLUT

サッと構えて気軽に構図を作り、キレイに撮れる。
S9の醍醐味を味わいました。

LUMIX S9と標準ズームレンズ20-60mm F3.5-5.6の組み合わせは噂通り素晴らしいです。

この日は20〜40mmくらいの画角をメインで使いましたがこれが絶妙。
20mmから35mmって旅先を歩く家族の様子を切り取るのにちょうどいいのですね。初めて知りました。
犬用のバギーを左手で押しながら主に右手で撮影していたので、レンズを持つことができず、先に左手で焦点距離を合わせておいて単焦点レンズのように使っていましたが、それでも美しい写真をたくさん撮れました。

LUMIXの写真は見たままの色をそのまま、さらに見たままより少しだけ撮影者が「こうあってほしい」と思うクリアで鮮やかな写りに持ち上げてくれるような気がします。

見たままを、見た以上に。

それが何気ない写真を理想的な一枚に仕上げてくれる

実際妻にもこのカメラで撮った写真は大変好評で、外ではあまり写真の出来がよくわかりませんでしたが家に帰って見直してみると「すごい!いいね!」と2人で連呼するほどでした。

下の写真はリアルタイムLUT Clear-Sというものを使う前と使った後。

LUT適用前

適用前の時点でかっこよく撮れたなーと思っていましたが、

適用後

さらにリアルタイムLUTを当ててみるとめちゃくちゃカッコよくなるのですごく楽しいです。

適用前
適用後

なんて楽しいんだ。

こんなの欲しくなるに決まってるじゃないか。

 
レンズの重さとサイズ以外好きなところしか見つかりません。

これはもう買うしかないな、とこの時すでに思っていました。


紅葉も綺麗に

夕方の日を浴びた花もこんなに美しくクリアに写してくれます。

日常をドラマチックに

何度も書きますが、このカメラにファインダーはありません。
ピントが合っていない写真も多少ありました。
ですが手振れによるピンボケは一枚もなく、むしろファインダーがないからこそ気軽に持ち出せてシャッターを押せるし、いかにもカメラという感じではないデザインが周囲に警戒されずあるがままの日常を切り取れる。

そんな日常をドラマチックに残したくなるカメラだなと感じました。

夕暮れの帰り道(妻撮影)

あー返したくないなー


返却日 体に異変

返却日の朝、体に異変を感じました

右手の手首と指に痺れを感じる

それに両腕が少しダルい。

そう、この時2日目の朝にも感じていた小さな異変は確信に変わりました。

噂に聞くフルサイズカメラ特有の弊害というものです。

S9自体の重さは大したことなかったのですが、恐らくグリップが無く、レンズが重い上に重心がカメラの端側になっているため、テコの原理で主に片手で構えた時に手首や指への負担がより強くかかってしまったのではないかと考えられます。

重量バランスと自分の体の弱さが…

LUMIX S9の名誉のために聞いておきますが、私は他人より生まれつき関節が弱いタイプです。

昔から腱鞘炎になりやすくこういったトラブルは何度も経験しています。
もちろん「カメラは両手で構えるものだ!」と仰る方もいらっしゃるかと思いますし、「別売りのグリップを買えば?」というご意見もあるかと思います。
ですが私のカメラの使い方は都合上片手で使う事も多いし、グリップを付けてもそこまで改善されるのだろうかという疑問が残ります。
でももし仮に買うとしたらグリップはあったほうが良いかなとは思いました。



なのでカメラが悪いのではなく、あくまで私の体とフルサイズカメラの相性があまり良くなかったという感じです。

それ以外には不満は特に無いしめっちゃ欲しいです。
その証拠に、一度発送状態にまでした箱を諦めきれずもう一度開け写真を撮ってしまいました。

ほんと美しい色だなぁ
名残惜しかった

そんな感じでLUMIX S9のレンタルは終了しました。

ちなみに送料はヤマト便のサイズ80。
送料は1040円でした。

つまりたったの2040円で最新のフルサイズカメラをレンタルできたということです。
なんて素敵なキャンペーンなんだろう。

ありがとう、Panasonicさん。

LUMIX S9を使った感想

今回初めてカメラをレンタルしてみましたが、非常に有意義な体験でした。

LUMIX S9の良かった所 心配なかった所

  • デザイン、質感が思ったより高級感あってかっこよかった

  • EVFがなくても画面の輝度を上げれば屋外で使える

  • ボタンが少なくても問題なかった むしろシンプルで良い

  • LUMIXの色とクリアな写り

  • 標準レンズ20-60mmが画角、写りともに良い

  • 持ち歩いていても周囲に威圧感を与えないデザイン

  • 手ブレ補正が強力なのが最高

  • 同じ理由で動画も簡単に撮れる 動画もやりたくなる

  • 普段カメラを使わない人でも使いやすそう(レンズはともかく)

  • メカシャッターじゃなく電子シャッターでも楽しい

  • 気軽に撮れて編集なしでも全然キレイ!=楽しい!

  • 標準キットレンズだけで十分楽しめる

  • バリアングルモニターは一緒に写真を撮るとき便利

  • RAW現像しなくてもいい写りをするし編集のしがいもありそう

以上が良かったと感じた所です。 
ホットシューが無いとか電子シャッターだとかファインダーが無いというのは個人的にまったくマイナス点に感じませんでした。

気軽に持ち出す。
誰にも警戒されず日常や友達、家族との思い出をスナップする。
見返した時にすごくいい写真が手元に残る。
またこのカメラを使いたくなる。

そんなスタイルで写真を撮りたい方には最高の相棒となるでしょう。

家族や友達と出かけた時、カメラばっかりに夢中になっているわけにもいかないと思います。一緒にいる人との時間も大切にしたい。
ファインダーを覗いていたり色々設定を弄ったりしている時間というのは誰かと一緒に過ごしている時あまりないのではないでしょうか。
そんな時はかえって電子ビュー画面を見てさっと撮ったほうがよかったりする。
そしてパソコンやタブレットでがっつりRAW現像作業をする時間はあまりないけれど、手軽に良い写真は撮りたい。
そんな要望にこのカメラが応えてくれるように思います。
私はそう思いました。

では個人的に良くなかった点も書いていきましょう。

LUMIX S9の個人的にイマイチな点

  • やはりレンズはフルサイズのサイズと重さ

  • 片手で使う機会が多い場合腱鞘炎になりそう

  • 底面、特に電池室のフタの強度に不安

  • グリップを付けても根本的にはホールド性は高くないかも

本体が軽量と言ってもやはりレンズはフルサイズだなと感じたのが一番気になった所です。

ある程度の大きさと重量が体の負担になったり動きの制限に繋がるなと感じる人もいるかもしれません。

私の場合、夢中になって撮っていたら翌日腕がだるくなったり腱鞘炎気味になりました。

前述した通り私は特に関節が弱い人間なので、そうでない人には特にデメリットとはならないかもしれません。

そのあたりはぜひ現在やっている週末限定レンタルキャンペーンで実際に使って確かめてもらいたいです。

ちなみにS9には最近LUMIX S18-40mm F4.5-6.3という非常に軽い広角ズームレンズ付きのキットが出ました。

この広角ズームレンズキットをカメラ未経験の人に使ってもらった様子をえんたログさんが動画にしています。実に楽しそうです。

本当は20-60mmの方が好きなのですが、体への負担を考えもし本気でS9を買うことになるならこちらのセットになると思います。F値と焦点距離が将来的に物足りなくなりそうですが…。

2025年1月13日(月)までにPanasonicが認定して適正価格で販売している所から購入した場合は15000円キャッシュバックしてくれるキャンペーンを行っています。

Panasonicが認定した所以外で買うと保証をしてくれなくなったりするらしいので買うなら今なんですよね。

でもきっとそれ以外のレンズも少しは欲しくなってきてしまう…そしたら手への負担が…。

最後に


  気になる点も少しは書きましたが、結論としてはやっぱり楽しくて良いカメラです。
これに尽きます。

仕事で使うまではいかないけれど、趣味でフルサイズを使ってみたい!とお考えの方にぜひオススメしたいです。

正直手の関節さえ気にならなければ確実に買ってます。

もし不安な方は本体でなくレンズも持つよう心がける、外付けのグリップを使用することなどをご検討ください。

ハイブリッドズームレンズも良かった


手のしびれを少し感じつつもしばらくLUMIX S9ロスが続きそうです。

なお、Amazonから購入の際は必ず販売元がAmazon.co.jp になっていることをご確認ください。
15000円キャッシュバックとメーカー保証が受けられなくなります。


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