義務ではなく権利、楽しむことを忘れるな
大学に入学し受験勉強という呪縛から解き放たれた俺は有り余る時間の使い道を模索していた。大学に入りサークルやバイトを楽しむのが一般的なのだろうが、どれも想像がつく世界で目新しさがなく魅力的に感じることができなかった。
ある日、ドンキで見つけたベルトをメルカリにそのまま出品してみたところ4倍の値段で売れた。しょーもないといえばしょーもないが、自分の力でお金を稼ぐ体験、楽しさがとても新鮮だった。そこから商品数や流通量を増やしていく過程で試行錯誤を繰り返し売り上げを伸ばしていくのが面白くてしょうがなかった。最初の一ヶ月で月5万稼げるようになり、「これで単純作業で時間を切り売りするバイトをする時間を自由に使える!」バイトをしている人並みに稼げるようになり、大学生としてはある意味義務であるラインは突破した。
そもそも物欲もそこまでなく金遣いも荒くない俺がそれ以上ビジネスを頑張ろうと思ったのか、それはビジネスによって得る「金」以外のものに魅力を感じていたからだ。18歳の自分にとってビジネスの世界の常識は全て未知のもの、刺激に溢れていた。試行錯誤を繰り返し売り上げを伸ばしていく感覚はゲームに近いものがあった。
規模を拡大することにとどまらず、複数の事業に着手し、売り上げはぐんぐん伸びる。それに従って自分に対する、期待、ハードルも上がっていった。いつしか、常に「既存の事業を拡大しないといけない」「新規事業を立ち上げないと」マインドになってしまった。
そもそも自分には養うべき家族もいないし、あくまで学生だ。大学生の自分がビジネスをするのは義務ではなく権利であることを完全に忘れていた。そもそも今までビジネスを頑張ってこれた原動力はそのものを楽しむ気持ちを持っていたからだ。クリエイティビティーに溢れエネルギッシュであることは、自分を奮い立たせるためにも、リーダーとしても必要なこと。自分の優位性はここにある。
卒業すれば自立した生活を送るためにお金を稼ぐことは権利から義務に変わる。楽しいからやっているなんてのんきなことを言っていられるのもあと2、3年。社会人を40年やるとすれば極めて短い貴重な期間だ。残された時間の中でどうしても答えを見つけたい問いがある。
「どうしたら働くことを面白くできるのか」
19年間生きてきてみてきた大人のほぼ大半が「仕事はつまらないもの」「働きたくない」そんな風に仕事とはネガティブなものであることを教えてくれた。8h/日×22日×12月×40年=84480hもの時間を辛くて苦痛なものに費やすことになんの危機感や疑問を抱かないのだろうか。仕事がつまらないと言っている暇があるなら、面白くしようと工夫し行動するのが自分のためではないのか。もしその莫大な時間を費やす仕事を、働くことを面白いものにできたらどれだけ人生が楽しくなるだろう。
ただ、そのストレスの元にいる人はそんなこと考えている暇はなく日々を過ごしていくので精一杯になってしまうのも容易に想像できる。だからこそ、時間のある学生のうちにこの問いの答えを見つける、いや創り出したい。
幸い、自分には同じ思いで付いてきてくれている仲間や応援してくれる先輩や家族がいる。限られた時間を初心を忘れることなく全力で走り抜けたい。刺激的な毎日を過ごした先に今想像している何千倍もの成功が待っていると信じて。
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