縮毛矯正は優しいお薬で安心?本当の髪への影響を知っておこう!
縮毛矯正の「優しいお薬」って本当に傷まない?美容師が真実を解説!
「当店の縮毛矯正には優しいお薬を使用しています。」
「優しいお薬だから傷まないですよ。」
こんな言葉を美容室で聞いたことはありませんか?
優しい薬でかける縮毛矯正だから傷まない…本当にそんなことがあるのでしょうか?
優しいって『何が優しいの?』
「薬剤が優しい」とは、薬剤のパワーが低いことを指す場合が多いです。確かに、薬剤のパワーは縮毛矯正において重要な要素のひとつですが、それだけが仕上がりやダメージを決めるわけではありません。
縮毛矯正の強力さに影響を与えるのは、薬剤だけでなく以下の要素も関係します:
放置時間
アイロン温度
アイロンの圧力
他にも無数の変数があるため、「薬剤が優しいから傷まない」という単純な話ではないのです。
不必要に強力にすることはしません
そもそも、美容師が不必要に髪を傷めるような施術をすることはありません。
強い薬剤を使う場合も、必要性があるからこそ選択されるものです。髪質やクセの強さに合わせて、適切な処置が行われます。
なので、お客様の側から「優しい薬で」と言いたいのはやまやまですが、そこはいったん美容師さんに任せてしまいましょう。
優しさ第一主義では、クセが残るリスクも
「しっかりとした真っ直ぐにはしたくないから、優しい縮毛矯正をお願いしたい」と希望される方もいらっしゃいますが、優しさを優先しすぎるとクセが残り、パヤパヤした仕上がりになることもあります。
その結果、髪が傷んで見える原因になってしまうこともあるため、適切な施術が重要です。
これは、実体験なんですが、癖が残ってもいいから優しめでと言われて、施術をした結果やっぱりしっかり真っ直ぐにしたいと言われてしまうケースは多いです。。。
優しさではなく、適切さが大切
結論として、「優しいから大丈夫」というわけではなく、適切なパワーで施術を行うことが美しい仕上がりにつながります!
例えば、ボリュームを抑えすぎたくない場合は、薬剤のパワーを少し弱めたり、アイロンの温度や圧力を調整して、柔らかい質感を目指すことも可能です。
野球で例えるなら、ストライクゾーンに適切に投げるのがベスト。
ゴロを投げたら優しすぎて打てませんし、暴投したらデッドボールでアウトです。
適切な施術を行うことで、施術後の髪の劣化を防ぎ、クセが残って質感が悪くなることも避けられます。
縮毛矯正を検討している方は、ぜひ「優しいお薬だから傷まない」という言葉だけに惑わされず、担当の美容師さんにしっかり相談してみてくださいね。