オルドビス紀
作品ごとのゆるゆるアーカイブです。随時追加。
こんにちは。オルドビス紀と申します。普段は主にX(Twitter)上でアンビグラムを投稿しています。 本記事は『アンビグラムまるわかりノート!!①』の続きです。前回の記事をまだ読んでいない方は、こちらのリンクから該当記事へどうぞ! …と言いましたがなにぶん長い記事でしたので、この場でも軽くおさらいしましょう。 前回のおさらいアンビグラムの基本原理は図形の一致と認識の切り替えである。 この2原理に基づき振動/回転/鏡像型・図地反転型・敷詰型・敷詰図地反転型を紹介し
こんにちは。オルドビス紀と申します。普段は主にX(Twitter)上でアンビグラムを投稿しています。 とうとう本日12/1から、いがときしんさん主催の企画 アンビグラム Advent Calendar 2023 が始まりましたね!クリスマスまでの25日間、担当の者たちによりアンビグラムに関連する何らかが毎日投稿されるお祭りです。 私は初回担当ということで、現在広く見られるアンビグラムの型について、既存の命名法をもとに私なりに網羅的・体系的な紹介をしていこうと思います。
135.『無用の長物』90°回転式複合型 2023/11/04完成 1.着想 まず長↔物のペアを見つけた。無↔用も格子部分が上手くいきそうだったので、作成に取り掛かる。 2.制作中 着想時のイメージどおり進むも、灬と「の」の対応につまずく。 ここまでは 灬 と の を個別に検討していたが、まとめて対応させることに思い至る。 また途中、何の気なしに長/物の文字を引き延ばしてみたのだが、これが後々の文字組みで功を奏した。 灬の渦巻模様と長物の字形から、ほの
50.『桜舞ひ散る駅々で。』135度(\軸)鏡像型 2022.09.18完成 1.着想 「散」の\軸に対する対称性の高さに気づくも、この一字だけでは面白みが足りなかったので文字列生成を行った。 2.制作中
『蹄鉄』180度回転型 2022.09.26完成 1.着想 字画密度や横画の数、足上部と失下部の対応を少し吟味して、上手く行きそうだったので制作スタート。 2.制作中 まずは「足」↔「失」から。口🔄人の対応案として、人の一画目を右に撥ねさせた。躍動感が生まれる。口は三角になるが、鐙のようで気に入った。こういう風に対応解釈の結果うまれる題材と嚙み合った部分は、デザインとして好きです。狙っていきたい。 「帝」のソ部と「金」のソ部の対応に困った。はじめは●二つにして
『時給』180度回転型 2022.09.28完成 1.着想 「今周りにある文字の中でアンビグラムに出来そうなものはないか」と辺りを見渡して見つけた単語でした。最初のラフを書いた後、なんか違うなぁと思い長い間放置していたのですが、改めて挑戦。 2.制作中 久しぶりに第一ラフを見て気に入らなかった点は、対応解釈の甘さです。「日」と「合🔄」とでは横画の数が1つ異なるが、幅を寄せるだけで大した処理もせず「まぁ分かるだろ」で済ませている。「糸」下部と「寺」上部の対応も、思い
『夜の黒照らす街灯り』180度回転型 2022.08.09完成 月刊アンビグラム2022-8月号(お題:『光る』) 1.着想 月アさんのお題『光る』のために、関連単語/関連漢字を漁る。 試しに「街灯」を裏返してみると、「街」が「黒」の一部に見えた。 黒もお題に沿いうる漢字なので、これらを使った文章を組もうと思い、制作スタート。 2.制作中 文章が出来上がるまでの流れは以下の通り。 3.振り返り 今回使った装飾は、①灯り ②囲い枠 ③斜線で、すべて 幹↔背景
『雑然』90度旋回型 2022.08.04完成 1.着想 ふるとりとれんがで対応させてしまえるかな…?という雑な思い付きからスタート。これに尽きます。「〇然」という熟語なら多いし見つけやすいだろうなと探すうちに、字画密度も近い「雑然」が見つかった。制作スタート。 2.制作中 下書きなしの一発です。 ふるとり/れんが の対応を背骨みたいな見た目にしたので、残りの部分も雰囲気を合わせ、先端墨だまりの曲線に。犬の点は雑では放置。今回は対応解釈や細部処理を深く考えず、本当
『白夜/極夜』180度回転共存型 『白夜』『極夜』ともに180度回転型 2022.09.08完成。 忘れないうちに書き留めます。 1.着想 素敵寄りの言葉で共存型を作りたく、熟語対を列挙。その中で白夜/極夜が挙がる。 試しに白/夜の対応を書いてみる。斜線装飾を用いて字画密度の差を埋める。一定の良さを感じる。 この時、字画密度を考えると 『白夜』ー🔄『極夜』=「小中」ー「中大」=「小小」 字画密度差を補う装飾を、両文字に同密度(小)に散らせばよいと予測が立った。ワンポ
開設経緯はじめまして、オルドビス紀です。 半年ほど前からアンビグラムを見よう見まねでキャッキャキャッキャと作っております。楽しいです。 このまま気の赴くままにアンビグラムを作り続けるのも良いのですが、一旦今までをじっくり振り返ることで、何かこれからの指針になるような知見を得られないかなという思いが強くなってきました。「まだそんな段階じゃないだろ」…? そうかもしれません、すみません…はい…… というわけで、今までの成果物ひとつずつについて、制作の裏側諸々を交えたアーカイブの