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ピノノワールのクローン比較試飲
来週、セミナーをさせていただくことになっています。
ですのでセミナー資料をつくっているのです。が、あっちこっちに興味が飛んでなかなか進みません。
さすがに、自社取扱のシャイド・ヴィンヤーズのことは頭に入っているので置いておいて・・・
モントレーのビデオ見てみたり・・・
(モントレーのワイン産地のことはわかってても、観光地の事知らない😂)
うっかり、UC Davis(カリフォルニア大学デイヴィス校はワイン醸造&ブドウ栽培における世界TOP3の大学です)のピノノワール・クローンについての資料みつけちゃって、大変な時間を(楽しく)消費しました。
長くてびっくりした・・・そして読み終わって結局自分の頭に何も残っていないことにもビックリした!
次にたどり着いたのはニュージーランドの苗木屋さんのサイト。ここは20年前、紙のニュースレターが送られていた時から、めちゃめちゃ勉強になる会社でした。クローン情報とか素晴らしいです。
10年以上前に撮られた、ブドウの苗木ができるまでのビデオも素晴らしいです。ここ学校の実習で行ったなーー。とか見てたら、あれやこれやで結局私の週末は溶けるように消えていきました・・・・
そして、最終的に見つけたのが2016年のシャイド・ヴィンヤーズのブログ。
自社のピノノワールのクローンに違いが書いてありました。
「ぐるぐる周ったけど、ここにセミナーのまとめあるやーん!」と思いましたが・・・さすがに7年前の資料・・・でもとてもわかり易くよくまとめられているので下記に翻訳置いておきます。
シャイド・ヴィンヤーズのピノ・ノワール
ピノ・ノワールは、神秘的で美しくエレガントなワインの代表です。この古代品種は、野生樹のヴィティス・シルヴェストリスのからわずか1~2世代しか経っていないと推定され、ピノ・ノワールのブドウは紀元1世紀から醸造されてきました。「"Pinot Noir" - black pine-黒松」を意味する「ピノ・ノワール」という名前は、ブドウの房の形が松ぼっくりに似ていることと、ブドウの色に由来しています。
ピノ・ノワールは「高貴なブドウ」7品種の一つです。シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シラーと並ぶ、その人気と世界的な評価からこのように呼ばれています。カリフォルニアのピノ・ノワールの栽培面積は約40,000エーカーで、そのうち9,000エーカーがモントレーにあります。
モントレー・カウンティならではの気候は、海岸沿いの霧と長い生育期間をもたらす穏やかな気温で、ピノ・ノワールの生育サイクルに特に適しています。生育期間が長いため、ピノ・ノワールは急速に熟することなく、ゆっくりと成熟し、複雑な風味を醸し出します。
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クローンシリーズ
クローンとは、ある品種の特定の遺伝的変異を指します。ピノ・ノワールは変異しやすく、1,000種類以上のクローンが存在しています。ワインのボトルに表示される「ピノ・ノワール」という名前は、実際には複数のクローンをブレンドしたものであることがあります。
シャイド・ヴィンヤードでは、17種類のピノ・ノワールのクローンを栽培し、その中から4種類を選び、それぞれのワインとして瓶詰めし、リリースしています。例えば、ポマール、667、777、115などです。クローンを別々に瓶詰めすることで、それぞれのクローンの個性を味わうことができます。
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ポマール・クローン Pommard Clone
ポマール・クローンは、1950年代にフランスのブルゴーニュ地方のシャトー・ド・ポマールからアメリカに持ち込まれ、*アーシーさと果実味を前面に押し出した特徴、また骨格と濃縮度で知られています。これは偉大な「スタンド・アローン(単一で成立する)」のクローンとして知られ、ダークな果実味とともに、肉付きがよく、ジビエのような特徴を示すことがあります。(*森の土や深い緑のニュアンス)
シャイド・ヴィンヤーズのポマール・クローンは、ブラックチェリー、ラズベリー、コーラ、バニラのアロマに、ほのかなクローヴのニュアンスが混じります。これはクラシックなピノ・ノワールで、ソフトなタンニンとまろやかでリッチな赤い果実の風味を持っています。
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ディジョン・クローン Dijon Clone
1980年代、ディジョン大学のレイモン・ベルナール博士は、「クローン選抜」、すなわち、ウイルス病の兆候がなく、望ましい特徴を持つブドウの木から芽を採取するというアイデアを思いつきました。これらのクローンは、輸送用コンテナの返送先住所にちなんで「ディジョン・クローン」と名付けられ、モレ・サン・ドニからオレゴン大学に輸入され、米国で急速に人気が高まりました。115、667、777など、ピノ・ノワールの中でも最も人気のあるクローンのいくつかは、ディジョン・クローンです。
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クローン667は骨格がしっかりしている傾向があり、ブレンドの素晴らしいバックボーンとして機能します。ダークチェリー、ラズベリー、スパイスの上質なアロマと柔らかなタンニンを持ち、ハイトーンで明るいニュアンスです。
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シャイド・ヴィンヤーズのリザーブ・クローン667は、エレガントでシルクのような質感と複雑な風味を持ち、ブラックチェリーやラズベリーが甘草とブラックスパイスのエキゾチックなニュアンスと完璧に調和しています。
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クローン777は濃く、リッチで骨格があり、力強い色合いで知られています。森っぽく、濃密で複雑。クローン115はピノ・ノワールの中で最も広く植えられているクローンのひとつ。まろやかでリッチなスタイルです。素晴らしいバランスとアロマで知られ、シングル・クローンのワインとして瓶詰めされることが最も多いタイプのひとつです。
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サンタ・ルシア・ハイランズ
サンタ・ルシア・ハイランズは、モントレー・カウンティ内でも特筆すべき産地です。1991年にAVAとして認定されました。古代の氷河沖積土壌が朝の霧と午後の風と相まって、ブルゴーニュ産ピノ・ノワールクローンに最適な真のリージョンI気候を形成しています。ゆるく栄養分の乏しい土壌のため、成長は容易ではなく、ブドウの樹は、溌剌とした酸味を持つ素晴らしく複雑な果実味を生み出すために懸命に生きます。モントレー湾からの海風の影響を受ける朝と午後の風が、サンタ・ルシア・ハイランズのピノ・ノワールの基盤となっています。
リザーヴSLHピノ・ノワールは、サリナス・リヴァー・ヴァレーを見下ろすサンタ・ルシア山脈の南東向きの段丘に位置するドクターズ・ヴィンヤードのブドウです。この濃厚で複雑なピノ・ノワールは、黒い果実やチェリーの風味にアニスやコーラのニュアンスが絶妙に調和し、リッチな味わいをもたらします。そのシルキーでエレガントなテクスチャーと、ダークフルーツの余韻が心地よく残るでしょう。
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