無前提での価値づけについて

仮定

  1. 無前提での価値づけは可能である

  2. 1が可能なら、世の中のすべてのものに対して、価値づけが可能である

  3. それは、ある一つの基準によっての価値づけとなる
    (疑問)無前提、かつ、それぞれが違う基準での価値づけが可能ではないのか?

考察

 1が真なら、2も真といえる。しかし、3は(疑問)のようなことがあるので、1が真でも3は必ずしも真とはいえない。3を真である、というためには、べつの証明が必要になる。

 3を根拠にして、1を否定できないかと考えた。しかし、そう簡単ではないらしい。

 つまり、一つの基準での価値づけが可能なら、世の中のすべてのものは序列づけができることになる。例えば、トロッコ問題に惑わされることなく、行動を決められることになる。より価値の高い行動を選べばよい。
 しかし、一つの基準での価値づけは不可能らしい(*)ので、3が不可能なことから1も不可能である、と行けるか思った。

(*)今までに実現していないから「らしい」。ただし、これからもできないとは限らないことから「である」とも言い切れない。

 ところが、1、2から3が導き出せる、というのでないなら、3は1を否定する根拠にはならない。

 3の(疑問)のような場合、1は成立するかもしれない。無前提での価値づけが可能かもしれない。その場合は、無前提かつそれぞれ違う基準での価値づけによって、「りんごとオレンジのどちらが優れているか」というような質問に対して、「基準が違うから一概には比較できない」と回答できる。

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