旅行記「八十年戦争の舞台を歩く」 ~共和国の「庭」
旅行記その2の目次。
共和国の「庭」とは
R.Fruinが名づけた「十年 Tien Jaren」は、八十年戦争下の1588-1598の十年間、オランダ側が完全攻勢な一連の攻囲戦争の時期を指します。東部・北部・南部の諸都市をスペインから奪還し、共和国の傘下におさめました。これをオランダでは、共和国の「庭」を囲む de tuinen van de Republiek te sluiten と表現します。「庭」内の街の訪問記。
この表現は当時からあったようで、ナッサウ伯マウリッツがGeneraal-Admiraalになった直後の20歳頃に語った言葉にも「庭」という表現が出てきます。
訪問した街リスト
歴史再現イベント『フロールの戦い (1627) Slag om Grolle』 ~現存する城塞都市で開催される17世紀模擬戦闘|KOTOYO (note.com)
アルンヘム Arnhem オランダ/ヘルデルラント ~「遠すぎた橋」を展望する教会で、ナッサウ伯たちの若き死を悼む|KOTOYO (note.com)
ネイメーヘン Nijmegen オランダ/ヘルデルラント ~「オランダ最古の都市」で無名の英雄の最期に思いを馳せる|KOTOYO (note.com)
フロニンゲン Groningen オランダ/フロニンゲン ~近代的な駅前に対して、政治の中心部は17世紀の立地と趣そのまま|KOTOYO (note.com)
ユトレヒト Utrecht オランダ/ユトレヒト ~ハウステンボス(長崎)のランドマークのオリジナルたちに出会える街|KOTOYO (note.com)
レイデン Leiden オランダ/南ホラント ~1575年、一年の籠城に耐えた街にはオランダ最古の大学が建設される|KOTOYO (note.com)
スヘルトヘンボス ‘s-Hertogenbosch オランダ/北ブラバント ~運河沿いの17世紀の建物に当時の面影を見る|KOTOYO (note.com)
ザルトボメル Zaltbommel オランダ/ヘルデルラント ~低地地方初代元帥の小綺麗かつこじんまりとした館|KOTOYO (note.com)
クレンボルフ Culemborg オランダ/ヘルデルラント ~癒し系伯爵親子のお膝元は、街の形もなんとなくのんびりとしたデザイン|KOTOYO (note.com)
ズトフェン Zutphen オランダ/ヘルデルラント ~教会とワイナリー、2つの塔が特徴的なコンパクトシティ|KOTOYO (note.com)
デフェンテル Deventer オランダ/オーフェルエイセル ~エイセル川と稜堡、現在も残る天然と人工の要害|KOTOYO (note.com)
アントウェルペン Antwerpen ベルギー/フランデレン ~ナッサウ伯マウリッツの「弟」、画家ピーテル・パウル・ルーベンスの故郷を訪ねる|KOTOYO (note.com)
【番外編】ハウステンボス/長崎(2009年9月) ~経営再建直前、古き良きオランダの完コピ時代の記録|KOTOYO (note.com)
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