終止符を打てなかった食パンの厚さ問題
その節は多くの皆様に、
「食パンの厚さ問題に終止符を打つ。」をお読みいただき落涙の日々でした。現在も引き続きありがとうございます。
その後もきっちり「6枚切り」ひとすじで愛を貫き、せっせと胃袋に収めてきました。
しかしここにきて不測の事態に見舞われました。
何だと思いますか。
グルテンフリーへの完全移籍、または食パンのない国へ逃亡?
なんと出来心で2ヶ月の間に2回もお手つきしちゃいました。「あれほど言い切ったのに浮気してー!」
芸能人ならば間違いなく文春砲に晒されて炎上です。ここは報告せねばなるまいと腹をくくり、赤裸々な言い訳をさせていただきます。
わたしは「8枚切り」を2回購入して食べました。
そして今日も……。
その結果、「6枚切り」以外の厚さベネフィット(←カッコよく)に気づいてしまったのです。
歯と顎の健康問題
同居の家族は80歳代。年齢にしては歯と顎が丈夫なので、肉を小さめに切るなどの配慮をしたことがありません。
しかし最近歯の一部にギクシャク感があり、その歯をなるべく使わないように配慮しているとのこと。ついに来たか。
一方で、わたしは加齢をひたひたと実感する昨今。無理を避けるお年頃ゆえ、食べる疲労=食いちぎるしんどさを感じるようになりました。硬いものは平気です。微妙ですね。
同時期に2人の健康状態の下降が一致しました。
何が一番負担なのかを考えたところ「食パンの6枚切り」が思い当たりました。あの耳です。
トーストで食べる時はもちろん焼くし、サンドイッチの時も焼いています。なぜならほぼ冷凍しているため焼かざるを得ない。だからどうしても特に四隅は硬くなりがちです。
厚さ問題ふたたび
今回の「8枚切り2回お手つき」のうち、1回はサンドイッチ用の耳なし食パンでした。
耳なしを食べるのは久しぶり。
「耳がないってこんなに楽に食べられるんだ」と素直に感激しながら、卵サンドにして一体感のある柔らかな食感を存分に楽しみました。焼かずにそのまま食べています。(がっついて画像なし)
「8枚切り耳あり」は、焼いてからサンドしました。
ここでいつもの実験魂がはたらいてしまい、2枚のサンドではなく3枚で作ってみました。
たとえ「8枚切り」で厚さは薄くなっても耳の四隅に負担を感じるうえに、そもそもサンドイッチの厚み全域が口に入るわけがない。食いちぎりながらの横移動。
顎、はずれるがな。
「6枚切り」の厚さを2㎝、「8枚切り」を1.5㎝としたとき、厚さは「6枚切り」2枚使用で4㎝、「8枚切り」3枚で4.5㎝。
薄くても3枚使ったら分厚くなるんじゃ。計算できないにもほどがある。
「食べにくいなあ」と無邪気なまま立て続けに作り、ふたたび謎に包まれました。学習能力って生涯成長するのでしょうか。
顎、はずれるがな。
具の質と量
「サンドイッチは食パン2枚で作りましょう。」
深い学びがあり、次なる課題へと向かいました。
食パンは誤った具の量+はさみ方に苦しんでいるのではないか。これは冤罪だと!
「6枚切り」だの「8枚切り」だの、耳の「ある」「なし」は大きな問題ではなくて、わたしの常識が非常識だったのか!足元からガタガタと音を立てながら焼き食パンのサンドイッチ人生が崩れました。
具をはさみすぎる。量がおかしい。
サンドイッチにしたら野菜が摂取できるので、必要以上に食物繊維攻めして顎を疲弊させる結果となり、「6枚切り」でも「8枚切り」でも無防備に楽しく食べられなくなりました。
「10枚切り」と初対面
本日、今まで一度もお出ましにならなかった「10枚切り」で口直しをしました。リセット!
パン屋さんで「サンドイッチ用」といえば「10枚切り」を指すのが一般的のようです。
脳内設計通りにはいかず、途中からわけわからん!
一級建築士さんに依頼すればよかったと悔いました。
耳つきで焼かずに使用しました。
厚みが少なくて負担にならないし、具材控えめに積んだので大変噛み切りやすく、食いちぎり感はありません。家族は咀嚼、嚥下もスムーズのようでした。
サンドイッチは「10枚切り耳ありそのまま」が安心して楽に食べられて最高。
……おい、「6枚切り」が泣くよ!
結論が出ない終わり方
食パンにはトースト・サンドイッチ、焼く・焼かない、耳つき・なしとバリエーションがあります。
一概に「6枚切り」と決めつけてはいけないと知りました。おまけに口腔問題の勃発により、具材選びからサンドする量で食感の変化が生じることに今さらながら気づいた次第です。
それらはパンの厚さ問題よりもわたしが考えなく作る姿勢で運命が決まると結論づけました。
しかし、トータルバランスでいうと相変わらず「6枚切り」が好き❤︎
今回新たな視点に触れました。
「6枚切り」を主として、気分や状況でいろいろな厚さと調理法を試して食パンを楽しめるようにします。歯と顎を鍛えながら労わりながら。
実はまだまだ実験項目を残しているのです。
そして三たび、食パンの厚さ問題の旅に出ます。