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新しいまぶた(「短歌な大忘年会2020」参加作品)
木星を捧げた喉が輝いてきみの居場所を知らせてくれる
足首を冷やした女たちばかり集まる夜の朗読会に
おさなごの指紋のついた眼鏡には昨日の空が映されている
手触りの違う記憶を追いかけて泉の底で待っております
母親のわたしをOFFにできなくて体の隅で焦げつく光
独白のような日暮れに形骸化したやさしさをまだ抱いている
新しいまぶたを朝が湿らせる遠ざけられて愛するように
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![柴田 瞳](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/5889720/profile_3d816fd8215195bfeb8c1889afc82b92.jpg?width=600&crop=1:1,smart)
木星を捧げた喉が輝いてきみの居場所を知らせてくれる
足首を冷やした女たちばかり集まる夜の朗読会に
おさなごの指紋のついた眼鏡には昨日の空が映されている
手触りの違う記憶を追いかけて泉の底で待っております
母親のわたしをOFFにできなくて体の隅で焦げつく光
独白のような日暮れに形骸化したやさしさをまだ抱いている
新しいまぶたを朝が湿らせる遠ざけられて愛するように