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ありのまま、から一歩先に進む

ありのままで~、という曲が流行ったのは10年前頃か。人々は、周りの人々の同調圧力に負け、自分の思いややりたいことを抑圧していないか。そんなテーマだった。このテーマはそれからも現代の主流となっている。

一方で、自分を飾り立てる人々の有り様も変わっておらず、SNSでは見栄の張り合いとなっている。自己ブランディングを成功させつつ、その誉れ高いイメージの中で自分を社会に表現していきたいと思っている人が多そうだ。ありのまま?、とんでもない。社会から見た自分は自身でコントロールすべきもので、全部が赤裸々になったら恥ずかしくて生きていけない。それもまた真実である。

結局はありのままと言ったところで、素の自分をさらけ出すという意味にはならない。あるべき自分を作り上げ表現すること、を言っている。

素の自分なのか、ブランディングした自分なのか、どちらであっても同調圧力に負けて自分を偽っているよりはまだいいのだが、私自身はきっとブランディングするのが苦手だ。素の自分を隠すことができない。若い時はできると思っていたしできたいと思っていたけど、とても苦しいしその割には何にもできていないことがわかった。だから、自己ブランディングなんてやめて、素の自分であり続けることを大事にするようにした。

じゃあそれで、素の自分を出しても社会生活ができていて、それなりに満足しているんだから万事解決だね、とはいかない。エルサがありのままになってからも、ドラマは続くのだ。

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