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瞬間風速を追いかけない生き方

前のブログを始めたのが2016年11月で、もうあれから8年経った。当初は1つの記事に対してどれだけアクセス数を稼いだか、を指標にしていた。

アクセス数を基準にすると何がまずいかって、読者のことを考えなくなること。アクセス数はかなり抽象化された概念なので、人じゃなくなる。数字を増やすことが末端の人と結び付かなくなる。選挙と同じで、1票だけでは何ともならない。

ファンの人がついてくれたとして、そのファンのために記事を書いたら、そのファンには喜ばれるがアクセス数は稼げないみたいなことが平気で起こるのである。

じゃあ、アクセス数重視を純粋に貫くと、そのファンは軽視されたと思い離れることになる。アクセス数が増えるのにファンが離れるというのはとても矛盾を感じる出来事だ。

特にインターネットにおける記事のアクセス数は、Google検索の影響がものすごく大きい。記事自体の良さよりも検索順位に引っ張られやすいので、どうすれば検索順位を上げるか、という本質的ではない部分で争う必要があった。

2023年辺りにGoogleから全く誘導されなくなった時期があって、とても空虚な気持ちになった。とてもいい記事を書いても届く方法はGoogle次第とは。基準もよくわからない。

もっと、読者のために記事を作り続ける方法はないかと思い編み出したのがnoteメンバーシップの運用だ。読者に対して記事を書くことの連続となり、基本的な運用は固まった。

瞬間風速であるアクセス数をいくら稼いだところで、風が吹いたあとは無風になる。また風を起こすべく記事を書き、風を起こす源はGoogleから。これでは、物書きとして本当に成長したのかわからない。本来は、もっと読者のために書くべきであるから。

あとは、新規に私に興味を持っていただける方をどう発掘していくかが問題となった。noteメンバーシップだけの運用であると、クローズドな空間になるため、新しい方が判断しにくいためだ。

先月オープンしたブログは、以前と違って完全にニュースを廃し、私しか書けない文章を並べることにしている。アクセス数はあまり期待していない。それでもやってきた方に、私に興味を持っていただくためのショールームである。

無料なのであまり負担を感じたくないが、それでも1000字は書こうとしている。私の記事は1000字を超えて初めて味が出る。短い文にも挑戦したが、自分の中でしっくり来たのが1000字であった。

noteで挑戦していることは、「今が昭和で、もし部下を飲み屋に連れて行って説教するならこの話をする」というコンセプトで続けている。この時代、部下を飲みに連れていくことなど皆無だし、私も好きではない。でも、言いたいことというのはある。最近は口を開けばパワハラの恐れもあり、部下へのコーチングも限界がある。ここで書けば、誰かの役に立つかも、という思いで日々書き続けている。ほとんどの人が仕事をしているのだから、誰かの生きるヒントになるのでは、と思っている。

瞬間風速を狙わず、地道にファンを増やし、安定的にたくさん読んでいただけるようになりたい。2024年は試行錯誤しつつ、発展的に今の形になれた。

時代も、アクセス数を狙うようなやり方ではなく、1人のファンを増やしていくやり方が主流になるべきなのである。

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