見出し画像

これから10年で日本は様変わりする

外出を増やしたら発見できることがある。私はやらないが、船橋に競艇・オートレースの場外舟券場に入ったところ、その年齢層がすごい。ほとんどが60歳以上のお爺さんである。みんな元気だな。彼らはきっと、定年退職して、いくつかの非正規職を挟みながら、暇でしようがなくてギャンブルを日々の楽しみにしているのだろう。

私ももうすぐ50だと言うのに、まるで若者になったかのような気分になれる。昔味わった「おお、若いの、こんなところで何してるんだ?」という気持ちが味わえる。

世代交代はコロナ禍の2020年〜2022年に進んだのは間違いない。古くから営んでいた店を閉めるか子供世代に引き継ぐなどし、店のインテリア・エクステリアもしくは業態自体を変えたところが非常に多い。あの頃の世間の大変化に耐えられない老人世代と、それならばチャンスをくれと若い世代が手を挙げ、一気に街並みは変わったように思える。店頭にいた元気な爺さん婆さんが、コロナ禍が明けてどこかに行ってしまった印象だった。

ただ、いるところにはいるもので、彼らは働いていないだけでまだ元気である。高齢者向けビジネスはきっと今がピークだ。ただピークを付けた後、年々勢いを無くしていくだろう。だから、競艇もオートレースもきっと危険な状況にある。もっと若い人のニーズを掴み、若い世代に好まれるビジネスをしないと急激な売上減少に突き落とされることが見える。

誰が、あんな老人の壺のようなところに行って休みを過ごそうと思うのか。

あたかも、今後人口減少が起きると経済が下り坂になるような論調があるが、これは全く違うと思っている。お金は一定に存在しているのだから、社会の価値観が大きく変わると新しいビジネスが登場するようになる。経済規模は変わらずに、中身が変わっていく。今は価値のない安価なものが、高価になる。その価値を決めるのは実は今の若い人達である。

子供を産み育てることが価値のあることだ、という状況に昨今なりつつある。この事実に与党も野党もないのはご存知の通り。そうなると子供を設けている方に価値が集中し出し、今後子供を持っている親にお金がまわるようになる。そしたら、私も子供を・・ということになり、ある時期を起点に日本の人口ピラミッドは正常化し出す。

ここ何十年も高齢化社会前提の思考が我々は染み付いているから、頭は切り替わらないかもしれない。だが、それは10年の間に確実にやってくる。あの老人達が賭博場からいなくなり、そして賭博場もなくなるのかもしれない。今後のお金の流れもその時、全く違ってくる。

時代の変化に敏感な東京の都会は、先読みして商売の本質を変更し始めた。モノの購入を迫るような店舗ではなく、コトの購入、つまり体験を売る場所ばかりになってきた。大量の飲食店が立ち並んだり、体験型(例えばワークショップ体験など)のスペースがたくさん街に現れている。現在の高齢者が、大量生産大量消費でモノを多く買い求めていた時期が終了し、自分の成長を欲す現役世代のニーズを拾いに来ている。

江戸時代の風俗を研究すると面白くて、むしろ嗜好は今っぽいのである。若い世代が中心の文化はきっと、よりアクティブで情緒的なのだろう。

もう日本はこのまま衰退だ・・なんて言っている高齢者は置いておいて、新しい時代の創生を感じ参加したほうがいい。相当に私もこれまで生きにくい世の中に感じていたので、今後の大きな変化に期待を寄せている一人である。

ここから先は

0字

就職氷河期初期からIT業界に入ったインフラエンジニア・技術系マネージャーのorangeitemsが運…

スタンダードプラン

¥300 / 月

スタンダード+応援プラン

¥1,000 / 月

IT業界転職支援プラン

¥10,000 / 月
あと2人募集中

サポートをお願いいたします。頂いたサポートは、よりよい記事の作成のために積極的に利用します。