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メインコンテンツです。お仕事にまつわる色々なことを1200字~1500字程度にまとめています。もう随分長く仕事をしています。もっと早く知っておけばよかった、ということを言語化して…
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プロジェクトを成功させること/人を管理すること、大きな違い

私はIT業界で仕事をしているが、この業界の本当に悪い所は、プロジェクトのマネージャーと、管理職のマネージャー、この2つを混同しがちなことだ。

[重要] メンバーを信じるな

凄いタイトルですが私の経験が詰まっている言葉です。 サラリーマンとして出世すると部下ができていきますよね。 最近はピラミッド型の組織より、プロジェクトをたくさん作って、そこにプロジェクトリーダーを置くフラットな組織の方が主流です。少し頑張って結果を出せば昔と比べると比較的簡単に誰でもリーダーになれます。 で、リーダーになると、メンバーのことを大事にしよう。信頼しよう。みんな良い人のはずと思い込むのが人間です。都合のいいように考えて現実と認知の間にズレが生じてしまいがちで

「修羅場」をどう経験するか

仕事の話です。 私も修羅場は大嫌いで、毎日平和に生きたいです。 でも、そんなことは望んでも得られないので、元から諦めています。来るときは来ると思って身構えています。過度に恐れても意味はないので、そうなったらそうなった時という心境です。平和な時は平和の価値を感じ、ありがたいと思うだけです。 突然ふりかかる想定外の状況に対し、時間制限もある中で適切に対処し、元の状態に戻すと言う仕事はかなりストレスがかかります。これを「修羅場」と表現しています。そういう時は生きた心地がしませ

アピールの本質

アピールした方がいい、という意見を読んだ。アピールが弱いと評価されないと言う。本当にそうなのだろうか。 アピールがすごかった場合の失敗例を知っているので書いていく。

暇だな←単なるフラグに過ぎない件

すげえ暇だなあ、そんな瞬間がある。部下が全部やってくれるから、もしかしたら私はもうお飾りになっていて、このまま楽できるのでは。 こういうふうに心から思ったら、程なくして崩れ去る。この文章を書いているときがまさにその時だ。ドラマで「フラグが立つ」というがまさにフラグだ。今後楽かも、と思ったことそのものがフラグである。 しかしなぜ、神様は、人の稼働を見透かしたように仕事を入れてくるのか。かなり無理なでも頑張ればできそうなことを、ぶっこんでくるのか。

上位者に賛成してもらえないときの戦略

自分ではすごくいい意見だと思うのに、上位者が賛成してもらえない場合はある。たいていその意見を会議などで出したときに、相当に反発を喰らい、戸惑う。すんなり賛成してもらえるとばかり思っていたから、反対意見に対して何かを言う準備もできていない。 会議が終わった後に、結構メンタルが傷ついているのに気が付く。私は信用されていないのか。それとも上位者がアホなのか。おそらく、二度同じ意見を詳しく説明しても意味はない。二度反対されるのがオチだ。 さあ、どうすればいいか。

思考を磨くこと

私の経験を踏まえて発信することを続けていると、たまに聴かれるんです。 「どうすればいいですか?」「方法を教えてください」 つまり英語で言うと、HowToですね。 世の中、ハウツー本にあふれていますよね。あなたでもできる〇〇みたいな題材は世の中にあふれています。きっと私に尋ねて来た人は、色々やったけどうまく行かなかったんだと思います。 じゃあ、私はどんな言葉を投げかけるでしょうか。いつも同じです。

無視できない部下の気持ち

毎年2月は仕事の谷間になることが多い。3月末決算の企業が多いのでまだ来期予算が決定していない状況だとお仕事が発注できないからだ。この谷間の期間に忙しくなる未来への貯金ができないか、とふと考える。 通勤しながら、あああの仕事があるじゃないかと思い出す。ただ誰にアサインするか。私が手を動かしていたらチームは成長しないので、私以外の人にお願いする必要がある。さて、誰が適任か。

チームを疲弊させるメンバーの特徴

チームで仕事をするときに、チームメンバーを疲弊させるタイプの人について、共通点を考えてみた。私の経験で、複数人の心当たりがあり、どの方にも当てはまることが存在する。 指示したことができないとか、約束を守らないとか、わかりやすいポンコツだとまだ対処は簡単だ。できないからチームを外せばいい。問題はなかなか外せないタイプ。これが今回の話の趣旨だ。

言葉の強さを知るものは

言葉が強い人がいる。ネットにもいるしリアルにもいる。過激なことを言えば人は惹きつけられるし、的を得ていれば人気にもなる。言葉の強さが人気と関係していると思うのは、YouTuberが時と共に過激になりがちなことを見てもわかる。 私も若い頃は、その言葉の強さ、がもつ魅力に気づき強い言葉を使う時期もあったが、最近は、ここぞと言う時以外は使わない。 言葉の持つ力を過小評価してはいけない。その言葉に込めた力は誰かを傷つけ、そして自分に戻ってくるかもしれない。コントロールできると感じ

仕事ぶりはまじめなのに、仕事ができない理由

まじめだからって評価されるわけじゃない、それは真実だ。まじめならいいじゃないか。誠実に真剣に仕事向き合って何が悪いんだ。そりゃそうだが、それだけでは十分じゃない。 仕事は次から次へと入ってくる傾向にある。タスクリストを作って仕事を登録し管理する人は多いだろう。昔は付箋紙に仕事の内容を書いて机に貼って行く人はいたが、最近はコンプライアンスの観点から机に機微な情報を貼り出すなということになり、デジタル的に処理する人が増えた。やっていることは同じで、ただただいくつもの仕事を忘れな

しゃんしゃん、で終わる会議の秘密

会議が、何の波乱もなく、揉めることもなく、すんなり進行することがある。「しゃんしゃん」という音が聴こえるほどだ。参加者で議題を確認し、多少の意見を交わして全員が承認した場合はそうなる。 会議は有意義であればあるほどいいが、有意義の定義については揺らぎがある。意見が飛び交うような活発な会議なのか。それとも、しゃんしゃん、なのか。何を持って有意義と呼ぶか。

なぜ新人に「教えてはいけない」のか

20代でITに飛び込んだ私だったが、考えてみれば会社に落ちていた様々な情報は、まるで外国語のように感じていた。日本語なんだから読めばわかるはずが、読んでもわからない。そしてなぜその文章が必要かもわからない。 そこから30年弱経って今があるが、今では全てのことがたいていわかる。読めばわかる。だからわからないのは、読んでいないからだ。読まなきゃいけないのは今でも変わらず、つまりは日々勉強なのは変わらない。 20代の頃も日々勉強なのだが、教材が教材になっていない。小学一年生に中

残業との付き合い方

私はユニークなことに20代の頃はほとんど残業がなかった。サポートの仕事に就いていたが、きちんとシフトがあったので、残業をする必要がなかった。そのころのIT業界と言えばブラックなことが当たり前で、世間では終電ダッシュやら過労やら言われている最中に、いつも18:00になったら帰れていた。 その分余力があるので、通勤電車の中で勉強することにした。というのも会社で、理解できないことがたくさんあったからだ。会社の中でもわからないことについて調べることはあったが、やはり本を使って一から