いもに焦がれて
軽井沢に引っ越して3週間。
いろんなことが起きていて、
生活にも人生にもいろんな変化が起きている。
新しい出会い、新しいチャレンジ、新しい達成感。
困惑、混乱、発見、脱皮、達観、失踪、疾走。
毎日大忙しだ。
そんな新しい生活の中でも、大きな変化のひとつは
いもだ。
イモ。
芋。
芋を食べるようになった。いろんな芋をいろんな料理で。
軽井沢の特産というわけではない。
芋が好きだから、という理由でドイツ語を専攻し、ドイツに留学し、将来はポテトチップス屋さんになるという野望を持つ、エミリーがほっちのロッヂにやってきたことが、全ての理由だ。
「芋では飽きさせません」と初日から断言するエミリー
エミリーは、音楽を始めアートに精通し、ほっちのロッヂではアートディレクターとして活躍している。一方で、ほっちのロッヂの代名詞のひとつでもある「大きな台所」を仕切り、みんなにワクワクランチを届ける料理人でもある。
そして、なんと恵まれたことか、
シェアハウスで住まいをシェアしているがために、
昼食だけでなく、夕食でもエミリーの料理を食べる機会がしばしばあり
全ての食事にいろんな芋が登場する。
もう、今では、芋のない人生なんて考えられない。
ちょっと前までは、炭水化物offの敵とだけしか思っていなかったのに。
究極のポテトサラダ-八朔とらっきょう入り-
4月3日のランチのメイン「じゃこときのこの豆乳粥、小宮山さんの蕗味噌の佃煮と共に」に添えられた芋一品だった。
芋は、ホクホクした側面となめらかな側面とがあり、まるで違うアピールができる。一品一品ではあまり感じず食べてしまうが、いろんな芋料理を一緒に思い出せばその幅を思い知れるであろう。存在感を示す主演も張れるが主張せず支える助演女優賞も狙えるマルチ俳優なのだ。
究極のポテサラ、と聞いたら、ゴロゴロかモフモフか。さっぱりかどっしりか。そう思うだけで幅広いしワクワクしてしまう。
しかし、そこに出てきた究極のポテトサラダ-八朔とらっきょう入り-は、なめらかでしっとりした芋が、さっぱりさせる存在という意味でサラダというルールをギリギリ守りながら、あまずっぱくも確信めいた夏休みのかき氷のような存在で。
これがランチではなく、少し酔っていた時出てきたら、愛しさと切なさで泣いていたと思う。すごい芋料理だった。
東京外大独語学科秘伝のジャーマンポテト
シェアハウスのオープンキッチン(ホットプレート)でダイナミックに振る舞われた一品。ベーコン、たまねぎ、じゃがいも。シンプルながらもそれぞれの食材がガツンと主張する。それぞれ主張してるのにバランスが取れていて完成されている。
ちなみにドイツにはジャーマンポテトという料理はないという。中国では中華そばって言わないのと同じか。
最強のポテトグラタンと普通のポテトサラダ
ひき肉、チーズ、ごろごろじゃがいものポテトミートグラタン。
ベーコンときゅうりの入ったシンプルなポテトサラダは当たり前に旨い。
ハッシュブラウンマスタードのせ
ある日ふと、おやつタイムに創られた一口サイズのジャガイモおやつ。じゃがいもの甘さとマスタードの優しい刺激。いくらでも食べれちゃう逸品。15時でなければビール飲みたい。
豚丼と和風粉ふきいも、生姜の酸っぱいスープ
記念すべきほっちのロッヂの大きな台所で創られた、最初のランチ。
一見遠慮がちながら、そこにいてもらう安心感が半端ない、プレートの上の保健室のような存在の和風粉ふきいも。
うどと鶏肉のあんかけ焼そば、菊芋と舞茸のピリ辛スープ
菊芋をスープに使用。芋使いのエミリーはあらゆる芋を昇華させる。
春菊とジャガイモのケッチャプライス、新玉ねぎのマスタードサラダと
春野菜とじゃがいものホワイトカレー、うどと小エビとらっきょの付け合わせ
ナスのはさみ焼き、禁断の果実と土のりんごのサラダ
エミリーからのコメント。
じゃがいもはラテン語で《土のリンゴ》と云います。ラテン語由来のフランス語でも名残があり、りんごはpomme、じゃがいもはpomme de terre
つまりリンゴとじゃがいもの組み合わせなど、禁断の出会いにほかなりません。今回はリンゴジャムも使用。皆さま、失楽園へようこそ。
フレンチトーストとフレッシュサラダとマッシュポテト、手づくりジャムでどうぞ
芋とトマトの鶏ボロネーゼ、かなさんのじゃがいもスパニッシュオムレツ添え
ほっちのロッヂナースのかなさんが早起きして作ったじゃがいもたっぷりのスパニッシュオムレツも添えられました。
小宮山さんのジャムでつくったブルーベリー酢飯、じゃがいもとにんじんのきんぴら、うの花となの花の炊いたの、菊芋玉子焼き、小宮山さんのいちごジャムを使ったナスとりんごのピクルス
ブルーベリー酢飯は衝撃の作品。添えられたじゃがいものきんぴらが、そっとバランスをとる。これぞ助演女優賞もののさっぱりした演技だ。そして玉子の中では食感を主張する菊芋。
やまいもの磯辺焼き
やまいもをふと買って帰ったら、よるのおつまみになりました。
軽くて柔らかくて香ばしい。そのままでも、マヨネーズでも、唐辛子マヨネーズでもむちゃ美味い。
菊芋と鶏肉のさっぱり煮
菊芋は不思議な食感で、サクサクしているけど、煮込むとしっかり味を吸っている。大根に近い。
究極のフライドポテト
これが、究極のフライドポテトだ。いも好きがいも好きのために送る、最高傑作。全米が、いや、全独が泣いた。というか、シェアハウス全員が泣いて喜んだ。
じゃがいもごろごろポトフ
余計なことはしない、いもも半分に切るくらいにして、存分に主張させる。これぞ、いもの自己主導の自己主張。いものポジティヴヘルスだ。
ポジティヴヘルスについて知りたくなったらこちら
「健康は“状態”でなく“能力”なのだ。ポジティヴヘルス。」
https://note.com/orange_be_happy/n/nc8e4e88a558d
究極のフライド、チーズトッピング
どうしますか?どうしましょう。もう・・。
エミリーのことは、こちらから。