過去問 公認心理師試験第6回 午前 一般問題 問37
みなさん、こんにちは。
公認心理師受験生Kidです。
さて、掲題の通り、問37です。
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問37
高齢者において薬物による有害事象が増加する原因の説明として、適切なものを1つ選べ。
① 体脂肪率の低下
② 体水分量の増加
③ 薬物吸収の低下
④ 薬物代謝の亢進
⑤ 薬物排泄の減少
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正解、 ⑤です。
⑤の「薬物排泄の減少」についてですが、腎臓や肝臓の機能は加齢とともに低下します。
特に、腎臓は加齢の影響を最も受ける臓器の一つで、腎臓は血液を濾して尿を作るネフロンと呼ばれる機能単位がたくさん集まってできていますが、ネフロンの数は年齢とともに減っていくため腎排泄能は年とともに衰えます。
大部分の薬は腎臓から排泄されるので、腎機能が低下すると多くの薬の血中濃度が上昇しやすくなり、また体内に薬が長く留まりやすくなるため、効き目も副作用も強くなります。
本問で問われているのは「高齢者において薬物による有害事象が増加する原因の説明」ですが、薬物排泄の減少により体内に薬成分が残存しやすくなり、効き目も副作用も強く生じるというのは、まさに「有害事象が増加する原因」と考えて問題はないでしょう。
以上より、⑤が「高齢者において薬物による有害事象が増加する原因の説明」として適切と判断できます。
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