人生初救急車。息子に起こった「クループ症候群」とは?
夜中に突然の呼吸困難→救急車→夜間救急へ
少し前の話になりますが、息子がクループ症候群になり救急車を呼ぶという事態になりました。
その時の事を今日はお話しようと思います。
何だか少しコンコンと咳が出るかな〜と思った寝る前。
前の週に耳鼻科でもらって残っていたムコダイン(痰切りのお薬)を飲ませました。
日中もとても元気だったので眠れば明日には良くなっているかな〜?とその時は結構気楽に考えていました。
いつもの風邪気味状態だろうと思っていたんです。
しかし、夜中の3時頃になって息子の咳がいつもと違う「ケン、ケン!」という音になっていることに気がついて私は目を覚ましました。呼吸もヒューヒューゼェゼェという音がして、苦しそうです。
「大丈夫?」と息子を起こしてとりあえずお茶を飲ませました。
「これはクループかもしれないな。」と思い、
とりあえず体温計で熱を測るとその時は37.5度。
救急に連れて行った方が良いな、でも今から車借りて用意して、順番待って、間に合うのか?いや、救急車の方がいいか?などと考えたりして、
とりあえず「こども医療でんわ相談」に電話してみよう。
と思い、♯8000の「こども医療でんわ相談」に電話をして指示をもらいました。
電話ごしで息子の呼吸音や咳も聞こえたようで、今すぐに救急を受診したほうが良い、場合によってはすぐに救急車を呼んで。とのことでした。
その数分の間に息子の熱は39.6度になり、呼吸もさらに苦しそうになってきたので、結局救急車を呼びました。
あっという間に救急車のサイレンが聞こえ、
息子は起き上がって呼吸が少し楽になったのか、これから救急車が来るということにテンションがあがったのか、
急に元気になり、「ママ!!救急車の音がした!救急車くるよ!!」と立ち上がり、トイレにも一緒に行く事ができました。
救急車呼んでよかったのかな・・と一瞬思いましたが、一時的にテンションが上がっただけだったようで、咳や息苦しさは続き、体温も高いまま。パパに抱っこされて、三人で救急車に乗り込みました。
私は現在妊娠9ヶ月。お腹も結構大きくなっていたので、23kgの息子を抱っこすることは不可能でした。
救急隊の方は下の玄関で待っていたので、自宅の6階から降りる時に、旦那さんがいる時でよかったぁ〜とほっと一息ついた時に感じました。
(息子は年少さんですが、身長も体重も小学生並みの体格なんです…)
救急車の中では、救急隊の方が息子に名前を聞いたり、私達に病状を聞いたりして、犬吠様咳嗽(犬のような咳)も見られ、クループ症候群だろうという判断になり、受け入れてくれる病院に電話をして向かいました。
そして、大学病院の救急外来に到着。吸入をして、ステロイドの薬、
リンデロンシロップをなんとか嫌がりながらも飲ませて、少しすると落ち着いてきた様子の息子。
たまたま当直の先生が小児科の先生で、とてもわかりやすく説明して頂けて助かりました。
薬と吸入のおかげでヒューヒューゼェゼェという呼吸ではなくなり、咳もだいぶ落ち着いてその後はタクシーで帰宅。
支払いは乳幼児医療証もあったので、0円でした。
クループ症候群とは?
風邪から起こる病気で、3ヶ月〜5歳くらいまでの乳幼児に多くみられます。
犬の鳴き声(オットセイの鳴き声とも言われます)のような咳が特徴的で、息をするのが苦しくなり、ヒューヒュー、ゼイゼイといった呼吸になります。
喉の付け根や胸をへこませる呼吸(陥没呼吸)がみられることもあります。
主にウイルス感染によって、咽頭が炎症を起こし、浮腫んできます。
咽頭は肺への空気の入口なので、そこが腫れてしまうと息が吸いづらくなってしまうので、呼吸困難になってしまうことがあります。
風邪のウイルスによる咽頭気管支炎がほとんどですが、まれに細菌性や異物、アレルギー反応による閉塞もあったりします。
今回息子は風邪のウイルスによるクループ症候群でした。
クループ症候群は進行が早く、昼間は風邪の症状しか現れていなくても、今回のように夜間に急に呼吸状態が悪くなることが多くみられます。
場合によっては窒息の危険もあり、命に関わることもある病気なので、
気付いたらとにかく早く受診することが重要になってきます。
そして、一度クループ症候群になってしまうと小学生に上がるくらいまでは繰り返すことも多く、風邪をひくたびになってしまう場合もあります。
日中はすぐに病院に行けば良いのですが、クループ症候群は夜間になることが多いです。
その為、一度クループ症候群になってしまったら、夜中に悪化して受診する可能性があるかもしれないという心の準備をしておいたほうが良いかもしれません。
怪我や病気、誤飲など、子どもに何か起こった時にかける「こども医療でんわ相談」とは?
私がクループかも!と思い、救急に自分で行くか、救急車を呼ぶか迷った時に電話したのが「こども医療でんわ相談」でした。
これは保護者の方が、夜間や休日の子どもの症状にどのように対処したら良いのか、病院を受診した方が良いのかなど判断に迷った時に、小児科医師・看護師に電話で相談できるものです。
この事業は全国同一の短縮番号 #8000 をプッシュすることにより、住んでいる都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師さんからお子さんの症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院等のアドバイスを受けれられます。(厚生労働省ホームページより)
頭をぶつけた、吐いた、何か変なものを食べた、など様々な子どもの症状について聞くことができるので、休日や夜間にどうしたら良いかわからない時は、#8000に電話してください。
クループ症候群など、突然の夜間の病気に備えるには?
今回は私が息子の異常に早く気づいたことで、すぐに治療を受けてもらうことができました。夜寝る前に咳をしていたので、注意をしていたということと、
保育士という職業柄、子どもの異常や病気の種類などにも敏感に気づくことができたことも大きかったです。
しかし、夜間にそのような状況になってしまっても、親自身も寝ているのでわからないことも多いと思います。
実際旦那さんは全く気付かず、最初は寝ぼけていて事の状況を掴めていない感じがありました(笑)でもそれは普通のことだと思います。
このような状況に備えるには、小さなお子さんがいる家庭ではなるべく寝室を一緒にするということが良いのではないかなと思います。
別室で寝ている場合、子どもの体調の変化には気付きません。
ベビーモニターをつけている場合でも、咳の違いや呼吸の違いはわかりにくいですし、寝ている時に親が気づくことはかなり無理があると思います。
しかし、いろいろな住環境で生活している方がいらっしゃるので、やむをえず小さなお子さんと別室で寝なければいけない場合があると思います。
その場合は、夜寝る前や日中に体調の変化がなかったかどうかをチェックして、今日は体調が悪そうだとか、いつもと違うような感覚を持った時には、
その日は同じ部屋で寝るようにしたり、目覚ましをかけて夜中に子どもの様子を見に行くなどというように対処しておくと良いのかなと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
今回はクループ症候群、夜間に子どもの体調が急変した時の対応などのお話をさせて頂きました。
息子は幸いにもそこまで重症ではなく、咳や熱などは少し続きましたが、
1週間ほどゆっくりお休みして、保育園に元気に登園できるようになりました。
私のプロフィールはこちらになります↓