トレーニングで視力は良くなるの?

昨日テレビで検証のような番組をやってました。
結果から言うと視力が0.1だけ上がったみたいです。

でも視力で悩んでいる方は0.1でも改善されたらうれしいですよね。

そんな「トレーニングで視力がよくなる」という部分を眼鏡屋的に考えてみたいと思います。
注)あくまで眼鏡屋的見解でお医者さんではないので想像の部分も含みます

視力が悪いってどういう事?

一般的に「視力が悪い」という言葉がよく使われますが、このよく使われる状態は正確に言うと裸眼視力の事を指してることが多いです。
しかし視力には種類があり
・裸眼視力(遠見視力、近見視力)
・完全矯正視力(遠見視力、近見視力
・矯正視力(遠見視力、近見視力)

そもそも視力というのは網膜が対象物を識別できる能力の事を言います。
そして目が悪いと言われることに対しては
屈折異常なのか?(近視、遠視、乱視)
調節異常なのか?(老視)
眼病を含む異常なのか?(角膜や水晶体、網膜等の疾患)
その他神経系を含む何らかの状態とか?

眼鏡屋が主に触れるのは

眼鏡屋さんが主に触れるのは屈折異常と調節異常の部分だけです。
眼病等は当たり前ですけど眼科さんの範疇です。
眼鏡を作りいらした方が屈折異常、調節異常(老視)以外の可能性がある場合は眼科受診をお勧めします。
細かく言うと調節異常でも眼科受診を促すケースもあります(老視以外の場合)

ようやく本題

以上を踏まえてようやく本題に入ります。
一般的に言われてる「目が悪い」と言われるケースは屈折異常によって裸眼の遠見視力が出ていない状況を指すことが多いです。
しかしこの屈折異常に関しては病気ではありません。(一部病的な場合もあり)
置き換えて考えると身長が高いか低いか?と同じような部分があり、たとえば「身長が高いから低くしたい」と思っている人がいるとします。
普通に考えたらできませんよね?

視力回復トレーニングというのは屈折異常を回復させるものではないと私は思っています。

じゃぁ視力回復トレーニングってウソ?

あくまでいち眼鏡屋の個人的な意見ですが屈折異常に対しては効果はないと思います、しかし一部調節異常の部分や網膜の視力(対象物を判別する能力)をアップする可能性はあるんじゃないかと思っています。

例えばYouTubeとかで昔のテレビの映像見るとすごく見ずらいですよね?
昔のテレビは今のテレビの様に画質があまりよくありませんでしたけどそれが普通でした。
でも今綺麗な映像に慣れてしまったから昔の映像がすごく荒く感じます。
視力も同じような感じで近視状態の人が裸眼で過ごしてたけど眼鏡を掛け始めたら裸眼視力が下がったと言われるのは「眼鏡を掛けたことによって屈折状態が変わった」のではなくて「見えるという基準が変わった」と言うんでしょうか?綺麗に見えることを知ってしまうと今までのぼやけた状態が「すごく見えない」と言う感覚に変わってしまいます。
そのことから「眼鏡を掛け始めたら視力が悪くなる」と言うのは都市伝説的であってある意味間違ってない部分もあります。

以上の事の逆パターン?で視力回復トレーニングによって少しのぼやけ位なら頑張ることによって対象物を識別する能力が向上することはあると思います。

眼鏡を語るって難しい

ブログ書いていたりTwitterでつぶやいたり眼鏡関連の事、特に見え方や屈折異常について語るってすごく難しいですね。
今回の内容でもそうですが凄く補足事項が必要です(笑)
誰にでも当てはまる言い切ることが難しい内容が多いです。
視力回復トレーニングでも多くの人がやって一定の効果を上げる方もいらっしゃるでしょう。
しかし屈折異常が戻るものではないので眼鏡やコンタクトでの矯正も視野に入れてビジョントレーニングとかスポーツビジョンみたいな感覚で取り組むには良い事なんじゃないかな?と私は思います。




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