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ケアシステム

「ライフイベント ⇒ ケアシステム ⇒ コーピング」を
セットで覚えておくと良い。

「私たちは…、
人生上の出来事(ライフイベント)に出会うと、
ケアシステムを用いながら適応(コーピング)していく」
…という流れだ。

ケアシステムは3層になっている。
①セルフケアシステム
②インフォーマルケアシステム
③フォーマルケアシステム

①セルフケアシステム
何らかのライフイベントによってストレスが加わると、
「何とかしなければ!」と右往左往する。
頭を使って考えたり、身体を使って動いてみたり...。
つまり、自分の力を使って何とかする....というレベルを、
セルフケアシステムと呼ぶ。

②インフォーマルケアシステム
自分の力を使っても解決しない場合、
一般的には身近にいる家族や友人、
職場の仲間や地域の知り合い等に相談する。
自分以外の身近な人達を使う...というレベルを、
インフォーマルケアシステムと呼ぶ。

③フォーマルケアシステム
身近な人々に相談しても解決しない場合、
病院や弁護士や専門機関などの「専門家」を訪れる。
ケアマネや相談員などもここにあたる。
これのレベルをフォーマルケアシステムと呼ぶ。

私たちは、3つのケアシステムを上手に活用しながら、
ライフイベントに適応(コーピング)して、
生活を回している。

そう考えると、私たちのもとに来る利用者たちは、
ケアシステムを十分に活用できていない.…あるいは、
ケアシステムそのものが十分に機能していない状況に
置かれている...と考えることができる。

「ライフイベント ⇒ ケアシステム ⇒ コーピング」

これをセットにして覚えておこう。
どのレベルのケアシステムが稼働すれば、
利用者は上手くコーピングできるだろう.…。
そう考えると、アプローチの見当がつきやすくなる。


冒頭の画像はibaraki_nakaiさんのものをお借りしています。
ありがとうございます。