アイデアをカタチにしよう
株式会社オープンストリームホールディングス テックブログ「OpeN.lab」運営チームのhonda.ちゃんです。今回は、以前に株式会社オープンストリームより発信させていただいた記事を再掲載いたします。
今回は、アイデアをカタチにして(試作・プロトタイプを作って)、
その有効性を検証することについて考えてみます。
アイデアの有効性を2つの観点で検証する
思いついたアイデアが、自分ではどんなに画期的だと思っていても、
練りに練った自信作だったとしても、「世に出しても全く売れなかった」ということは、新規事業・新サービスでは、残念ながらよくあることです。
そんな事態を避けるために、本格的に商用化に向けた開発に着手する前に、あなたのアイデア(=仮説)を検証することが必要です。
検証したい内容に応じて、機能やサービス内容を絞り込んだ試作・プロト
タイプを作って、想定顧客にぶつけてみます。主な観点は2つ。「お金を
払ってでも使いたいと思ってくれるか」と「解決策として機能するか(ベネフィットを得られるか)」です。(「アイデアを評価する4つの視点」で紹介した質問項目のうち、主に「顧客とアライアンス」に該当します。)
プロトタイプの基本は「いかにコストをかけないか」です。
上述のとおり、開発に本格的に投資して失敗してしまう前に、仮説を検証
するために作るのがプロトタイプです。あれもこれも盛り込んでしまっては本末転倒です。
検証によって大きく方向が変わることが日常茶飯事です。必ず変わると
言っても過言ではありません。捨てること、変えることを恐れずに、
だからこそ、カネも時間もかけず、何度も試すつもりで取り組みましょう。
「新規事業のアイデアを思いついたら次にやること」でも触れましたが、一言に「試作・プロトタイプ」と言っても、その幅は広いです。コン
セプトを紙1~数枚にまとめたもの、イメージ動画、Webベースの紙芝居、機能を絞った初期プロダクトなど。
次項で、試作・プロトタイプの種類とその特徴について説明します。
試作・プロトタイプの種類と特徴
会社や人によって、定義が多少異なる部分はあると思いますが、
我々が新規事業・新サービスの支援を行う際は、概ね以下の分類で
進めています。(工数・コストの低~高の順で並べています。)
特に「解決策として機能するか(ベネフィットを得られるか)」を検証するためには、それなりに作りこんだプロトタイプが必要です。
とはいえ、必ずしも全ての機能を用意する必要はありません。上表の「コンシェルジュ」や「オズの魔法使い」のように、全部または一部をマニュアルで実現することでも、あなたのアイデアの価値を検証することができます。
試作・プロトタイプによる検証は、一度で終わるのではなく、仮説の見直しと検証を、できるだけ何度も、できるだけ早く繰り返して、アイデアを成長させることが重要です。
そのターンで検証したい内容にあわせて、ベターな試作・プロトタイプを
選びましょう。もちろん、一つに絞る必要はありません。ムービーで
イメージを掴んでもらい、デザインモックで実物を見てもらい、それぞれにフィードバックを得るということも考えられます。
今回のまとめ
アイデアの「ニーズ」と「ベネフィット」で検証するために
プロトタイプを作ろうプロトタイプにはいろいろな種類があるので、目的とコストを
勘案して選ぼう仮説の見直しと検証は「何度も」「早く」
私たちは、プロジェクト上、企業の新規事業・新サービスの企画~事業化~サービスの定着・継続・拡大をお手伝いすることもございます。
ここでは、「新規事業担当に任命されたけど、どこから手をつければ
よいかわからない」といった方を念頭に、これまでの私たちの支援実績を
ベースに、新規事業・新サービスのヒントを語っていきます。
多くの人が組織に属している日本のビジネス環境において、社内でも起業家精神をもって突き進むイントラプレナーが増えれば、それだけ日本が元気になると信じて。
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