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雑感|【FE if】道を選んだので思い出を語ろう

後悔はしない


(ネタバレあり)
前回から大分間が開いてしまいました、FEシリーズの『思い出を語ろう』シリーズ。『ファイアーエムブレム覚醒』から前の時代に行くか順当に『if』に行くか迷いましたが、今回は意欲作であるこちらの作品に決めました。

あらゆる人の争点となるこの『ファイアーエムブレム if』の何が意欲作なのかと言いますと、歴代でも類を見ないバージョンごとの販売があったタイトルなのです。

『ファイアーエムブレム if 白夜王国』
『ファイアーエムブレム if 暗夜王国』
そして
『ファイアーエムブレム if インビジブルキングダム』

残念ながらインビジブルキングダムはNINTENDO 3DSのダウンロード販売のみだったため現在は新規ダウンロードをして遊ぶことが一切できません…。


1|ifが拓いた未来

<おぽのは3つ入りの限定版を買いました>
さてさて…1つのタイトルで3つの作品が別々に売られていたということで、どうしてもそこに目を持っていかれてしまいがちですが、盤外の話はおぽのが語りたいことではないので今回は置いときます。

(一応、白夜か暗夜どちらか一方を購入すると、もう片方が安い値段でダウンロードできたのですが、これも…まぁその…ダウンロード販売が終わってしまってて。)

それでは具体的に何が違ったのか?歴代タイトルをある程度プレイしているおぽのはざっくりこう見ています。

白夜王国は育成が楽しく、
暗夜王国は攻略が楽しく、
インビジブルキングダムはお祭り騒ぎ

プレイヤー選んだタイトルで遊び方のスタイルや、話の展開がガラッと変わってくるので、3本そろえると『if』の髄まで楽しむことができるでしょう。

大まかな序盤のお話をいたしますと、主人公であるプレイヤーは寂しげな古城にとらわれた状態から物語はスタートします。

故郷である「白夜王国」からさらわれ「暗夜王国」の古城で長い間育ってきた、主人公のマイユニット(デフォルト名:カムイ)。再び二国が相対するとき、彼/彼女はどのような決断を下すのか。

そうね。
全員殴ればいいんじゃないかしら。(誇張幻聴)

プレイヤーが選んだ道によって仲間になるユニット、所属する軍、生き残る人々が変わってくるのです。そういった「もしも~だったら」の選択がテーマの作品です。


2|果てぬ語らい

<白夜良いとこ一度はおいで>
なんといっても遊びやすさが他2本と比べて段違いです。お話はオーソドックスな、悪の暗夜王国からの攻撃をしのぎ、反転攻勢で怒涛の如く攻め入るといったもの。

ユニットとなるキャラクター達もみな頼もしい。中でも頭一つ抜けているのが、井伊の赤備えのごとき赤の甲冑を身に着けた白夜王国第一王子リョウマ

白夜王国は和風スタイルの王国で、これまでのシリーズでもほとんど見たことがない「侍」「忍者」「陰陽師」などなどが職があります。

中でもリョウマは「剣聖」というクラスで、最初から自分専用の刀を持っており、一人で突っ込んで全てを薙ぎ倒して帰ってくる性能。

(引用元:https://www.nintendo.co.jp/3ds/bfwj/character/index.html)

初心者から慣れ親しんだプレイヤーまでわかりやすく、強い!というのが伝わってくるキャラクター。こういうキャラがゴロゴロいます。

強さがわかるといろいろ試したくなるのが人の"さが"。育成マップも完備されているので好きなように遊ぶことができます。


<暗夜王国でつかまえて>
対して暗夜王国。いつもの西洋風のユニットたちですが、こちらも負けていません。ユニットも強力なキャラがそろって…いるようでどのユニットにもわかりやすい穴が存在します

穴がないのはリョウマと対になるマークスの兄貴ぐらい。この人いないと無理!と投げ出す人もいるのではないでしょうか。

(引用元:https://www.nintendo.co.jp/3ds/bfwj/character/index.html)

そうなってしまう理由がマップ。
Q.FE ifで出てくるステージの難所、5つ答えろ
と言われたら即座に3つまでは暗夜王国のマップが挙げられるぐらいに、遊びごたえがあるステージが多いです。具体的には港と城と最終面ね。

単純に物量で攻められるだけではなく、難易度をあげると敵の思考も賢くなる仕様によって、プレイヤーの専売特許たる「複数のスキルの組み合わせたコンボ」を敵が使ってくることだってあります。

おぽのは「覚醒は簡単だったし、まあハードで大丈夫でしょ」と乗り込んでヒーヒー言ってました。要のマークス兄さんがヘタレてしまってな…。


<おいでませ、インビジブルキングダム>
第三の選択肢として、発売から2週間後ぐらいに配信開始された、DLC限定のルートであり、白夜と暗夜のキャラクターのほとんどを仲間にできるまさにお祭り騒ぎです。

2つのルートでこれまでずっと謎だった歌姫の「アクア」を中心にした物語で、彼女の出生の秘密やら主人公カムイのもろもろが明かされつつ、なんやかんやあって白夜王国と暗夜王国が手を取り合います。

(引用元:https://www.nintendo.co.jp/3ds/bfwj/character/index.html)

ステージギミック多め、敵は弱め、とにかくキャラが多いので自分が一番気に入った編成のできるような道です。

前二つのルートが否定されたようにも感じてしまい、ちょっとは寂しいものの、遊びの幅が一番広いのは疑いようもありません。自由さが売りのインビジブルキングダム。

前もって2つのルートで遊んでいたキャラを、今度はヘンテコな育成方針でそろえたって構いません。そう、最前線で薙刀を振り回す歌わない歌姫がいたっていいわけです。


3|狭間へ沈みゆく

<光へ手を伸ばす>
ここまでずっとゲームの紹介文のような内容を書き連ねてきました。ここからようやっと思い出語りです。

『FE if』も当然遊んでおり、当時ももちろん感想を述べてはいたのですが、どうにもおぽのの暗黒期と重なっておりましてね。こと『FE if』に対しての発言は相当なものでした。精神が未熟だったわけです。

その風潮はおぽのだけでなく「FE if」と検索すると、いまでもサジェストに出るわ出るわ…マイナス単語の雨あられ。

ただ、当時からしっかりと感想を書いている方の文章を読んでみると、決して罵詈雑言の嵐というわけではなく、とにかく理性的で良い点と悪い点が整理されており読みごたえがあります。

実のところ、おぽのが今のように他人様とゲームについて語り合いたくなったきっかけも、そう言った感想文に触発されたことなのです。

しかし当時のおぽのには語り合える理性がなかった。

かくしてようやく落ち着いて見渡せるようになりました。今回は『FE if』の良いところを書いていこう!というテーマを選択して書き連ねてみました。

イイじゃん、その両隣のユニット。
ベルカとルーナだろ!?

最新作エンゲージのマップを見ても、第一声が文句ではなく「そうそう、ここ覚えてるわ、めちゃくちゃ長くて苦労したなぁ!」というのでしたので、小さくも成長を遂げた、と言わせてください。

<ヤミーヘト-ススミーユクー>
しかしながらいつになってもこれだけは呑めない…というものが二つほど。

「テキスト」と「子世代」です。

ここまで読んでいただけた方の中にはピンと来られた方もいらっしゃることでしょう。「テキスト」については毎度毎度FEのタイトルを語る際に出しているテーマなので細かくは書きません。

いつものごとく、もう少し言葉に気を遣ってけろ…というあれです。

が、「子世代」!!

みんななかなかいいキャラをしているのも知ってます、なんなら親世代よりも活躍させられるのもわかります。しかし、どうしても…「星界」という設定がダメでした…!!

「子世代」というのは、ユニット同士が結婚し、その子どもが新たなユニットとして使えるようになるというシステムです。登場したのは『聖戦の系譜』『覚醒』『if』の3タイトル。

『聖戦の系譜』では前編と後編でガラッとキャラが入れ替わる大掛かりな仕掛けのための光の公子と仲間たちでした。

『覚醒』では親世代が敗北した未来から、過去を救うためにやってきた希望を捨てない英雄たちでした。

『if』の子世代。ユニット同士で結婚して子どもを授かる…までは同じですが、子どもは生まれてすぐに隠れ里である「星界」に隔離されます。そこでは時間の流れが主人公たちの世界よりも早いため、再会したときは一緒に戦えるまでに成長した子供が現れる…という逆浦島太郎状態

確かに親世代の組み合わせとか最強子世代づくりとかは楽しかったんですけど、上記がどうも可哀そうに感じてしまい…。実はほとんど結婚させず子どもも迎え入れたことがないという遊び方をしていました。


長いシリーズのゲームから提案される遊び方はもっとあっていい!という気概が、『if』が持つ魅力だと感じています。

得てしてゲームプレイヤーはハマればハマるほど、自分で遊び方を狭めるような選択肢を選びがちです。そういったところにこの『if』が一石を投じてくれたのかもしれません。


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