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市民オペラに参加すると言うこと 22

〈前回のあらすじ〉まん延防止等重点措置は期間が延長されたが、合唱団の練習は約1か月ぶりに再開された。

休憩が終わると、スプリングコンサートで歌う「愛の妙薬」の、後半部分を少しやって、そのあとはコンサートで披露する他の曲に移る。まずはカヴァレリア・ルスティカーナから「オレンジの花の香り」。1ヶ月空いたとはいえ、前回の練習で一生懸命やった曲だ。

それなのに忘れていて驚く。さすがに曲はほとんど覚えていたが、前回覚えたはずの歌詞を忘れている。ちょっとやれば思い出すとはいえ、忘れていたのには驚いた。曲も一部忘れていた箇所がある。人間は、というか私は、なのかもしれないが、結構簡単に忘れるものなのだなあ、と思う。しかし暗譜して楽譜を外していた人が、複数いたのには驚愕した。確かに前回やったのだし、前から団に入っていた人は元から覚えていたのかもしれないから、理解できないことでもないが、私とはだいぶレベルに差がある。

次は椿姫から「乾杯の歌」。これはさすがに慣れてきて、楽譜を見ながらなら歌詞は歌えるようになった。でもこれも楽譜を外している人がいて、それには私はほど遠い。次はカルメンから「ハバネラ」。これはもう少し頑張れば私も暗譜できそうだ。しかし今この場では無理だ。前回ここで本番をやったときに、レッジェーロで軽快に歌うよう指導された箇所を、みんなが音を伸ばして歌っているのが気になる。今回はそのような歌い方で歌うのだろうか。最後はナブッコから「行け、我が想いよ黄金の翼に乗って」。この曲は強弱やアクセントなどの細かい表現の指導を先生から受けた。おまけに歌詞はイタリア語なので、暗譜には私はまだまだ距離がある。でもこの曲さえ暗譜している人もいた。

久しぶりの練習は、声は出ないは以前やったことは忘れているはでさんざんな結果だった。来週も練習すれば、少しは上達するのかもしれないが、いささか不安に思った。まあまだ時間に余裕があるから大丈夫なのか。

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