市民オペラに参加するということ 21
2月上旬までだったはずのまん延防止等重点措置が、3月の頭まで延長になったので、合唱団の練習もこのままお休みなのだろうか、もしそうならスプリングコンサートはどうなるんだろう、と私はやきもきしていたが、なかなか連絡が来ない。当初は、まん防期間中は練習が休みということだったので、もともとは2月12日までの練習が休みの予定となっていた。2月15日の午後10時前になって、ようやく2月19日から練習が再開するという連絡が来た。感染者数は依然多いものの、ピークアウトしている感はあったし、コンサートまで時間がないので、練習しないわけにいかないという事情もあるのだろう。当日、私は久しぶりに練習に出かけた。
この日は、代表者の指導の予定だったが、体調が優れないとのことで、奥様がピンチヒッターで指導にいらっしゃる。久しぶりだからか、発声をやってもなかなか声が出ない。不完全燃焼な気持ちを抱えながら、歌の練習に入る。
スプリングコンサートでは「愛の妙薬」からも一曲歌うので、この日は「愛の妙薬」の冒頭の曲から練習する。しかしなにせ前回の練習からは丸1ヶ月空いているし、しかも前回は「愛の妙薬」の中の曲は練習しなかったので、これをやるのは本当に久しぶりだ。細かいところや、休符のあとに出るところなど、忘れている箇所がある。でもこの曲は何度かやったので、ちょっとさらえば歌える。しかし、そもそも歌が揃っていないという、基本的なダメ出しをされるような状態だ。そこは練習によって改善したが、全般的に不安が残る。比べる相手が悪すぎるが、前週見に行った新国立劇場の愛の妙薬は、この箇所のテンポがもっと早かった。スプリングコンサートまでに、今日のほかにあと3回練習があるから、それまでになんとかするのだろうか。それともここではゆっくりめのテンポでやるのだろうか。いずれにせよ、やっぱり感染症禍の練習は何かと大変だと言わざるを得ない。