見出し画像

「近況ノート」なるもの

カクヨムのサイトで詩を書きはじめた。
登録は昨年12月頃。今まで無投稿だったのは、実を言うと使い方がわからなかった。
サイトからのお知らせやトピックの多くがアニメのせいで、場違いかと思って、入り口に立っている状態だった。

私は詩を書くのが好きだから、宮沢賢治や八木重吉にもふれてみたい。ひとり静かに本を読み、詩の世界に没頭し、残りの人生は、気候の良い孤島で黙々と詩を書く…夢を見ている。

数日前、ふとカレンダーを見ると九月十八日は魚座で満月。月は各星座をめぐり、エネルギーを地球に向けて放つことを知っている。
満月なんていい機会だと確信した。
「何か始めよう」
そうひらめき、カクヨムの初投稿の日にした。
そこに「近況ノート」があった。手はじめに書き込んで投稿した。なんか楽しい。すると記事関連情報の作品がアップされる。
「なんだ、簡単だった」
これでよかったと思い、関心のある記事をチェック。バラエティーに富んでいて、みんな自由気ままに書いている。思っていたよりも固い形式も雰囲気もないことに安堵した。

その数分後に「ひまわりの丘」と言う詩を投稿できたのは、近況ノートを書きなが次第に気持ちが高まってきたからだと思う。
これは呼び水で、本題をつなぎ合わせるための緩和剤でもあるかもしれない。主演目の前に演じられる寸劇のように。そのわずかな存在感が緊張した気持ちをほぐし、甘美な世界へ誘いだしてくれる。これがなかったら、「ひまわりの丘」は書けなかったと思う。

何気ない近況が、視覚を通して色鮮やかに。聴覚を通して、心地よい声や音に。時空をゆらし、いざなって行く。
身の回りの世界を心と体で感じるとき、神経細胞は蘇る。
パラレルワールドは決して遠くにあるものじゃない。
月の引力のように、私をまた至福に導いてくれるのだろう。

iPhoneから送信

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?