美肌を手に入れるための習慣

美肌を手に入れるには、日々のスキンケアと生活習慣の見直しが大切です。ここからは、美肌のために気をつけたい3つのポイントをご紹介します。

生活リズムを整える 
スキンケアを丁寧に行う 
紫外線対策と日焼け後のケアを怠らない
 
生活リズムを整える 
美肌を維持している人は、スキンケアだけでなく、規則正しい生活リズムを心がけています。特に、睡眠と運動は美肌のために重要な習慣です。 睡眠中は、日中に外部刺激で傷ついた肌を回復させます。 睡眠が不足すると肌のターンオーバーが乱れ、肌荒れや乾燥、シミなどを引き起こします。就寝時間が遅くなったり、睡眠時間が短くなったりすると睡眠の質が低下し、肌トラブルのリスクが高まるのです。 十分な睡眠をとることで、成長ホルモンが分泌され、肌のターンオーバーが促進されます。ターンオーバーが正常化すれば、肌トラブルが解消され、美肌を維持できるのです。 さらに、運動をすることで全身の血行と代謝が改善します。血行と代謝が良くなると、栄養や酸素が肌に行き渡り、老廃物が排出されます。ストレス発散にもつながり、睡眠の質も高まるのです。 美肌のために、規則正しい生活リズムを意識しましょう。 

スキンケアを丁寧に行う
 美肌を維持するには、毎日のスキンケアが欠かせません。特別なスキンケアは必要なく、自分に合った丁寧で地道なスキンケアが美肌のカギとなるのです。 スキンケアの基本は、「汚れを残さないこと」と「しっかり保湿すること」の2点です。たっぷりの泡で優しく洗顔し、洗顔後はすぐに保湿ケアを行いましょう。 洗顔後の肌は、汚れと一緒に肌を守る皮脂膜やNMF(天然保湿因子)も洗い流された状態です。肌のバリア機能が一時的に低下し、乾燥しやすくなっているのです。肌の水分を逃がさないためにも、洗顔後はすぐに保湿ケアを行うことが大切です。 

紫外線対策と日焼け後のケアを怠らない
紫外線は、美肌の天敵です。肌の乾燥やシワ、シミやそばかすをはじめとする、様々な肌トラブルの要因になります。美肌を保つために、紫外線対策と日焼け後のケアを徹底しましょう。 頬やおでこ、鼻の頭は顔の中で高い部分なので日焼けしやすい箇所です。そのため、顔全体に日焼け止めを塗った後、さらにもう一度重ねづけすることをおすすめします。 日焼けした肌は、赤く炎症を起こしている状態です。肌が熱を持っているため、濡らしたタオルや保冷剤などを使って冷やしましょう。 水道水や氷で直接冷やすこともできますが、人によっては痛みを感じることがあります。しかし、痛いからと放置すると肌に悪影響です。肌の様子を見ながら、赤みや熱が引くまでしっかりと冷やすことが大切です。熱が引くまでは、熱いお風呂やシャワーは避けてください。 また、日焼け後のケアのために化粧水や美容液を使用している場合もあるでしょう。しかし、炎症を起こしている日焼け後の肌は、いつも使っている化粧水でもしみることがあるので注意が必要です。

「インナーケア」と「スキンケア」の違いとは?
スキンケアとインナーケアの主な違いは、肌の外側に働きかけるのか、それとも内側から作用させるのかというアプローチ方法の違いにあります。具体的には、以下のような点が挙げられます。
肌は表皮と真皮から成り立っています。 一般的なスキンケア製品は、 その特性上、表皮の角質層に潤いを与えたり、 乾燥によって生じる細かなシワを緩和したりすることで、 外見上の美肌づくりに効果を発揮します。
インナーケアは肌の弾力やハリを調整する真皮層に働きかけます。
真皮は、コラーゲン線維やエラスチン線維といった弾力線維によって形成された層なのです。美容成分を口から直接摂取することで、真皮層の毛細血管に美容成分が運ばれ、弾力繊維を健やかに保つことができるのです。インナーケアは内側からのアプローチによる美肌づくりに最適な美容ケア方法と言えます。真皮層に美容成分が十分に届かないと肌の弾力やハリが損なわれ、深いシワやたるみの原因となります。結果的に見た目年齢にも影響するため、インナーケアはエイジングケアとも言えるのです。

美肌のためのインナーケア 
美肌を手に入れるには、外側からのスキンケアだけでなく、体の内側からのケアも必要不可欠です。ここでは、美肌のためのインナーケアについてご紹介します。 食生活の見直し 、サプリメントの活用 、水分補給の徹底しましょう。 

食生活の見直し
食生活は、美肌に大きな影響を与えます。偏った食事や夜遅い時間の食事を習慣にしていると、肌に必要な栄養素が不足しがちです。肌に必要な栄養が足りないと、肌荒れや乾燥、シミなどの肌トラブルを引き起こします。 美肌のために、以下のような食生活を心がけましょう。 

野菜やフルーツなど栄養バランスの取れた食事 
食物繊維や発酵食品など腸内環境を整える食事 
一日三食をきちんと摂る
外食が多い場合は自炊を取り入れる 
夜遅い時間の食事は控える 暴飲暴食は避ける
サプリメントの活用 

日々忙しかったり、アレルギーがあったりすると、すぐに食生活を改善するのは難しいかもしれません。食生活の見直しが難しい場合は、サプリメントで美肌に必要な栄養素を補うのがおすすめです。 美肌を保つのに効果的な栄養素は以下の通りです。 
ビタミンC…外部刺激や炎症から肌粘膜を守り健康維持をサポート 
ビタミンE…抗酸化作用により、肌の炎症や老化を防止 
鉄分…肌の生成やターンオーバーを促進 
タンパク質…健康的な肌を作る上で欠かせない栄養素 
ただし、サプリメントはあくまでも食事で摂れない栄養素を補うものです。過剰摂取には注意が必要です。

 水分補給の徹底
肌のうるおいを保つには、肌の保湿力が重要です。肌の保湿はスキンケアでもできますが、体の内側からのケアも欠かせません。そのために、こまめな水分補給を心がけましょう。 例えば、忙しい時や人と話している時など、ついつい水分補給を忘れがちです。外出時は水を持参したり、近くに水を置いたりするなど、意識的に水分補給をすることが大切です。

スキンケアのやり方  間違えやすいポイントも解説
まずは基本的なスキンケアのやり方ができているか確認しましょう。間違えやすいポイントについても解説します。

クレンジング
朝のスキンケアでは、クレンジングを省略することが可能です。
一方、夜のスキンケアではクレンジングを最初のステップとして行いましょう。まず手をきれいに洗います。手にクレンジング剤を適量取り、肌をこすらずにやさしくメイクになじませます。オイルタイプのクレンジング剤などは濡れた手や顔に使うと十分な効果が得られないので、商品の記載に従って使いましょう。また、量が少なすぎるとメイクが落ちにくく、肌に負担もかかりやすくなるので、商品に記載されている適量を守ることが大切です。クレンジング剤を肌によくなじませたら、ぬるま湯で入念に洗い流します。
その後、清潔なタオルを顔に軽く押し当てるようにして、優しく水気を取り除きます。
【間違えやすいポイント:長時間肌に乗せておいても良い】
クレンジング剤は油性の汚れを落とすもの。長時間肌に乗せていると、自分の肌の皮脂も取りすぎてしまいます。マッサージ用と明記されている製品以外は、クレンジング剤を長時間肌に置かないよう注意しましょう。

洗顔
洗顔は、夜のクレンジングの次のステップ、または朝のスキンケアの最初の工程として行うのが一般的です。
清潔な手に洗顔料を適量取り、ぬるま湯を加えながら細かい泡を作ります。手で泡立てるのが難しい場合は、泡立てネットなどを使いましょう。できあがった泡を額、両頬、鼻、あごの5カ所に乗せ、皮脂が多く分泌される額、鼻、あごの順番で丁寧に馴染ませ、最後に乾燥しがちな目元や両頬、口元に軽くなじませます。洗い流す際は肌に摩擦を与えず、手で泡をやさしく転がすようにして洗い流します。泡が完全に取り除かれるよう、ぬるま湯で入念にすすぎ、洗顔が終わったら清潔なタオルを顔に軽く押し当てるようにして水気を取り除きます。
【間違えやすいポイント:熱いシャワーですすぐ】
洗顔では基本32℃(30℃~36℃くらい)のぬるま湯を使用し、優しく洗いましょう。熱すぎると毛穴が開き乾燥を招く原因になります。入浴時に洗顔をして熱いシャワーを直接顔に当ててすすぐのは、肌へのダメージが大きくなるため避けるべきです。
逆に、水温が低すぎると毛穴が収縮し、古い角質や汚れが取り除きにくくなるため、「夏は冷水で洗顔をする」のも避けましょう。

化粧水
洗顔の次に速やかに行うべきは化粧水の塗布です。化粧水には肌に潤いを与え、次に使うスキンケアを浸透しやすくする目的があります。使用する際は、商品に明記されている適切な量を清潔な手のひらにとり、体温で温めてから両手で顔全体にやさしくなじませます。
この時、化粧水が手から溢れそうな場合は、2~3回に分けて使用するのが良いでしょう。最後に両手で顔を軽く包み込むようにして、化粧水を角層まで浸透させます。
【注意点:ハンドプレスやパッティングは強く行うほど効果的だと思われがち】
化粧水を肌により浸透させたい一心で、ハンドプレスで強く押し付けたり、パッティングを必要以上に行ったりしないよう気をつけましょう。肌の表面が刺激によって傷つく恐れがあります。優しい力で軽く行うことが大切です。

美容液
美容液は、美白やしわ予防、潤い補給など自分が目指す肌になるために使います。一般的に美容液は化粧水と乳液の間に使用しますが、中には化粧水の前に塗布するタイプの商品もあります。使用するときは商品に記載されている適量を清潔な手のひらに広げ、肌をこすらないように優しく顔全体になじませます。
【注意点:1回のスキンケアで使用する美容液は1種類に制限すべき】
「1回のスキンケアにおいて美容液は1種類のみ使用可能」というのは誤解です。美容液は効果の異なるものを重ね使いしても問題ありません。ただし、2種類を使うときは商品に記載されている使用量を変えずに。テクスチャーが軽めのものから順番に塗布するのが適切でしょう。
なお、3種類以上の美容液を使用する場合、それぞれの美容液の効果が十分に発揮されない恐れがあるため、朝と夜に分けて使用するのが賢明です。

乳液、クリーム
油分の多い乳液やクリームは、肌の潤いを閉じ込め、水分の蒸発を防止するために使用します。化粧水と美容液が肌にしっかりと浸透したのち、適量の乳液を顔全体になじませます。なお、乳液とクリームは乾燥対策のために両方使ってもいいですが、肌のコンディションや個人の好みに合わせて、朝と夜で使い分けるのも効果的な方法です。
【間違えやすいポイント:クリームの重ね塗りは意味がない】
乳液、クリームぬり厚みがありしっかりと肌に残っている形状のものなら重ね塗りの必要はありませんが、なじみの良いものや軽いものなら重ねたほうがいいでしょう。乾燥しやすいところに重ね塗りをすると乾燥対策になります。


美肌へ導く正しいスキンケアの方法と、スキンケアにまつわる誤解について説明してきました。ここでは、あらためて記憶に留めておくべき適切なスキンケアの方法と注意すべき点を3つ紹介します。

1.肌に摩擦を与えないクレンジングや洗顔を行う際、また化粧水や美容液、乳液やクリームを塗布する時は、原則として肌に摩擦を与えないようにしましょう。肌をこすると摩擦により、シミやしわ、たるみ、乾燥の原因につながります。特にクレンジング製品には洗浄力のある成分が配合されているため、肌への負担が大きくなってしまいます。洗顔後にタオルを使用する際も、ゴシゴシと擦るのではなく、顔に軽く押し当てるようにして水気を取り除くことを心がけましょう。クレンジング時の摩擦が気がかりな場合は、温かいスチームでメイクを浮かせてからケアするのが効果的です。

2.角層まで成分を確実に届けるスキンケア製品は、使用量が多ければ多いほど成分が肌に浸透するというわけではありません。しかし使用量が少なすぎても浸透は期待できません。角層まで成分を効率よくしっかり届けるには、各商品に記載されている適量を守りましょう。加えて浸透力を高める美容家電を取り入れるのも一案です。

3.肌になじむまで待つ
化粧品は、肌になじむまで待つことが大切です。塗った手をそのまま肌に置き、浸透したと感じたら次の化粧品を使いましょう。


まとめ
美肌のためには、年齢や肌質に合わせたスキンケアが必要です。毎日の積み重ねが美肌を作るため、1回のスキンケアを大切にしましょう。まずは、クレンジングや洗顔、保湿ケアなど、1つずつ見直すことをおすすめします。


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