小劇場観劇が趣味の愛すべき愚か者たちへ

この文章は私の考えの吐露であり、小劇場に対する愛です。間違ったことを言っているかもしれない、不快なことを言っているかもしれないけど、愛があることだけは知っていて欲しい。自分自身は小劇場と出会ってまもない人間ですが、小劇場が大好きです。そんな人間の独り言よければ読んでやってください。ただ一つだけ注意!

『私の趣味は観劇です。推し活ではありません。』

これだけは事前に言っておきます。頭の片隅にでも置いといて下さいな。

コスパってなんですか?

現代は何かと "コスパ" という言葉が重要視されている。その言葉がどれほど大切か?やどれほど浸透しているか?の議論はここではしない。しかし、多くの人の考えとして「なるべく安く、高い価値を」というものはあるだろう。

コスパという観点に立って小劇場ってどうなんだろうか?チケットの値段は団体や劇場、席の種類、曜日でも大きく異なる。まして、年齢割や学割を考えると様々な料金形態である。しかし、想定される料金としては、5,000〜10,000円のように感じる。これでも団体がキツキツでやっているのは、承知である。しかし、高いと感じるのはしょうがないであろう。

ただ、これくらいの値段を出すコンテンツは多くある。ディズニーをはじめとするテーマパークやアイドルコンサートなどは同程度、もしくはそれ以上だ。

では、それらとの違いはなんだ。私は内容が分からないと言うことであると思う。小劇場の演劇はフライヤーのあらすじを読んでも実際に観ると感じ方が全く違うことが多々ある。これは、言ってしまえば宝くじを引いているようなものなのだ。これを考えると小劇場は、そこそこの値段を払って、必ずしも自分が面白いと思えるか分からない作品を観に行くというエンタメだ。コスパがいいとは言えないだろう。

しかし、これは小劇場の悪い点であると言いたいのではない。一つの魅力であるとも言える。内容が分からないほど、観た時の衝撃は凄まじいし、ワクワク感などは他のエンタメと比較しても高いように感じる。だからこそ、小劇場が好きな人間は変な人だなとも思うのだが。

何度観た?その作品

"全通" なんて言葉を聞いたことがあるだろうか。全ての公演に参加することを指す言葉だ。小劇場のみならず、アイドルのコンサートやバンドのライブ、握手会など様々なところで聞く。これをやったことがあるという人を知っている人、又は自分がそうですという人、全通まではいかないけど複数回参加なら、、、という人は多くいると思う。

そんな人に聞きたい何で?
公演は生もので一回一回が違うものだからという理由が私の中ではトップに上がる。こういう風に考える人が多いかもしれない。しかし、小劇場を知るまで私はこの考えが理解できなかった。今でも完全に納得してるわけではない。
だって、どんなことを言ったって作品は同じなんだよ。ちょっとずつ違うかもしれないが、作品の整合性を保つためにある程度は同じにしなくてはいけない。その些細な違いを観るためにお金を払えるかって言われたらちょっと難しい。初見時の衝撃を超えるのはなかなか無いよ。

それでも、私は複数回観ることはあります。全ての作品ではありません。これは複数観るべきだと感じた作品のみ。観るべきと思うことと面白い作品かは常にイコールではない。面白くても一回でいいやと思うこともある。というより大体そう。だから個人的な意見だが愛を込めて言いたい。何回も観る人あんた変だよ!何をそんなに観たいんだよ!

最後に

最初の注意を書いた理由、それは推しがいると前提が覆ってしまうから。推しがいる人間の行動力は半端ない。金も時間もかけられるし、推しが出演しているだけで作品そのものが有無を言わさず最高のものになってしまうから。それだとちょっとね。だから今回は注意を書かせていただきました。

そして、演劇を楽しむ全ての人へ。
これからも楽しみましょう。大きな作品では味わえない感動と衝撃を味わいましょう。どんな劇場でどんな感情を抱けるのか?そんなワクワクを楽しめるエンタメは小劇場以外にはなかなか無いですよ。きっとね

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