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病は突然に~⑥最後?の手術~

子宮体がんの検査の結果
顔つきの悪いガンが見つかり
転移する前に摘出することになった
最初の手術で右の卵巣は摘出していたので
今度は左の卵巣や子宮も摘出する
そばにある大網という文字通り網のような部分も
一緒に取ることになった
転移しやすいことや
なくなっても問題なさそうな部分
という話だった
そんなのあるんだ??

2回目の手術ということもあり
こちらも慣れた感じだった
手術前日に入院し
下剤を飲んでお腹を空っぽにして
経口補水液を飲む
当日は順番が来るのを待って
看護師さんと手術室へ歩いていく
手術台に寝転がると手際よく準備が始まり
麻酔が効いてくると言われてほどなく
意識がなくなった
目が覚めたらベッドで寝ていた

前回とは違って慎重な感じだった
術後は一晩HCUに行った
集中治療室のようなところで
容態の急変などがないかを
管理してもらえる部屋らしい
その恐れがある手術だと思うと
ちょっと怖かった

麻酔のせいか気分が悪くなり
ナースコールを何度も押した
酸素マスクもなかなか取れず
暑苦しかった
一度目の手術より辛い感じがした
看護師さんが枕元にアロマの香りを置いてくれて
その匂いをかいで気を紛らわせた
ラベンダーだったかな

足は加圧ポンプみたいな靴下をはいて
定期的に膨らんだりしぼんだりする
手には点滴
術後の身体では寝返りも難しい
上を向いてじっと寝るなんて
普段からしていない
夜中も全然眠れなくて
目を閉じても20分もすると起きてしまう
長い夜だった

朝になり容体も安定したようで
一般病棟に移動した
ようやくほっとできた
一つずつ山を越えていく感じ
まだ動けないのでベッドで寝て過ごす


続く









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