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French vélo Meetingと剛の誕生日と衆院総選挙

10月27日、葉山自転車市場さん主催のFrench vélo Meeting(以下、「FVM」と略記)に参加した。奇しくもこの日は紀州犬の剛の誕生日であると共に、衆院総選挙の投票日。
FVMを終えて投票に行き、剛のために御馳走を作ってやることも不可能ではないが、これでは慌ただしすぎて身がもたない。そこで、投票は期日前に行い、御馳走は作り置きがきくローストビーフを前日の10月26日に作っておいた。
ローストビーフ作りは、前回紹介した四国犬の竜の誕生日の際と全く同じなので省略。竜の時と同じメニューなのは芸がないが、簡単に作れて、犬たちも喜んでくれるからヨシとしよう。
期日前投票において、小選挙区は、自民党の総裁選で我らが高市さんに投票されたことを、筆者に対面で仰せだった自民党現職の候補に入れた。
そして比例は日本保守党に。
はてさて結果は?

ところで、FVMは、フランス車であることが望ましいとされるが、EJと同じく1986年までに製造された自転車であれば出走できる。
今回は、入手したばかりのEJオリジナルジャージと色が近いデローザで行くことにした。このデローザ、ギア比が高く、登りに不向きな設定だが、まさかEJのような非常識な急勾配はないだろうと判断して採用。実はこれが大きな間違いだった。

EJオリジナルジャージとデローザ。カラーリングはバッチシ

選挙の結果が気になるが、10月27日当日、朝6時30分に自宅を出発し、圏央道から中央道を走って、8時前にはFVMの集合場所である、とあるワイナリーの駐車場に到着。
自転車をセットアップし、ジャージに着替えて受付が開始されるのを待つ。
その間に、自転車を積んだクルマが続々と駐車場に入ってくる。当然なのだが、自転車はエルスやサンジェ、プジョー、メルシェ等のフランス車が多く、トーエイ等の日本車がそれに続く。悲しいかなデローザ等のイタリア車は極少数派。些か肩身が狭い。
しかし、来てしまったものはしょうがない。あとは開き直って堂々と参加するだけだ。

このFVM、参加層が見事にEJとかぶっていて、今年samuraiを走られた方々も出走されていた。挨拶と共に、来年もお互いsamuraiに出走することを約束した。

受付を終えて9時30分に出発。とはいってもいきなり走り出すのではなく、近くにある「つぐら舎」にあるブドウのアーチを越えてから出走した。

晩秋ということもあり、ブドウはほとんどが収穫された後だったが、それでも一房程度は残されていた。これは俗に「木守り(キマブリ・キモリ)」と呼ばれる風習で、例えば、京都府北桑田郡では、木守りさんが来年の豊作を約束してくれるとされている。
ここ甲州でも、おそらくは京都と同じく来年の豊作を願って、木々に一房だけ実を残しているのだろう。
アーチを構成するブドウの品種は甲州種と思われる。白ワイン用として評価が高い甲州種だが、なぜか日本国内において山梨県外ではほとんど栽培されていない。その一方で、ドイツのラインガウでは高く評価されている。

つぐら舎からイベントは本格的にスタート。
受付時に手渡されたマップに従って各ポイントを巡る。
しかしこのマップ、コース上のランドマークが記載されていないので、非常に迷いやすい。筆者も何度も道に迷い、中盤からはcorsacorsaの江口さんに先導して戴いて何とか完走できた。江口さん、足を引っ張りまくってすいませんでした。

FVMのマップ。縮尺が小さいうえに、ランドマークとなるものがほとんど記載されていないので、非常に迷いやすい

このコース、事前に参加者には知らされておらず、当日にマップが手渡されて、漸くその概要を参加者が知るというのが何気にキツイ。
事前にコースが分かっていたのであれば、地理院地図やgooglemap等を駆使してコース上の要注意地点を抽出すると共に、コース設定に適した機材を選択できただろう。
そうであれば、ギア比が高いデローザではなく、他の自転車を使ったはずだ。

筆者が辿った順路は、(1)慈眼寺、(食)どんぐりの森、(2)観音塚古墳、(3)首地蔵、(4)旧室伏学校校舎、(5)清白寺、(6)大善寺、(ゴール)つぐら舎、となる。首地蔵以降は、江口さんに先導されて文字通り他力本願で完走。感謝いたします。

慈眼寺にて
どんぐりの森で出された弁当。ボリュームいっぱいで、大食漢揃いのライダー達も大満足
観音塚古墳
首地蔵
旧室伏学校校舎
国宝である清白寺の仏殿。茅葺なのがクール
大善寺

首地蔵から小学校跡までの間には10%勾配が延々と続く野背坂という峠があり、ここでデローザで来たことを激しく後悔。それでも意地でも足つきはすまいと懸命にペダルを回した。こうした負荷がかかる走りはローラー台では望めないので、いい練習になったと思う。

首地蔵と旧室伏学校校舎との間にある野背坂。10〜11%の登りが連続するが、
勾配がほぼ一定なので、ヒルクライムの練習に最適

つぐら舎に午後2時40分頃にゴールすると、主催者から不測の事態の発生を告げられた。なんと、駐車場を提供してくれたワイナリー側が、午後4時までOKだった駐車を、午後2時までしか認めないことを急遽通告してきたとのこと。
取り急ぎ駐車しているクルマに戻り、慌ただしく着替えと自転車の積み込みをして、主催者から指定された駐車場に移動した。
参加者には寝耳に水だが、何でも、ワイナリーの施設に自転車を立てかけたのがワイナリー側の不興を買ったらしい。
せっかくの好立地だったが、我々参加者の不手際で来年以降は使えなくなるかも知れない。

クルマを指定された駐車場に移動させた後、つぐら舎で食事の提供を受け、お土産を戴いた。
食事は茸ご飯とバゲットのような固いパンのサンドイッチ。どちらも美味しく戴いた。
特に筆者は、ライ麦パンのような固いパンを好むので、この種のサンドイッチは大歓迎。

お土産は、ブドウ一房とワイン。ブドウは昨今、白ワイン用に需要がひっ迫している甲州種だ。写真を撮る前に、おいしく戴いてしまった。

さて、問題は帰路。
中央道は小仏トンネルを中心に、休日の午後は大渋滞が起きる。
JARTICで調べると、この日も渋滞が発生しており、渋滞突破に2時間以上かかることが分かった。
そこで少々リスクはあるが、都留インターチェンジまで高速道を走り、都留からは道坂峠を越えて道志道(国道413号)を通ることにした。暗くなってから狭いヘアピンカーブが続く1000m超の峠道を走行するのはリスキーだが、渋滞に巻き込まれるよりは遥かにましだろう。

午後4時に出発。
勝沼インターチェンジから大月ジャンクションを経て都留インターチェンジで高速道を降り、道坂峠への登りにはいった。
案の定、暗くなった峠道はスリリング。特に土砂崩れで一車線が塞がった箇所があって、緊張させられた。

道坂峠付近の地形図。この峠もヒルクライムの練習に最適で、かつては毎週のように走っていた

道志道に降りても、部分的に道が狭い箇所が多く、最後まで気が抜けなかった。それでも、渋滞にはまらないというのはありがたいもので、午後5時40分頃、圏央道の相模原インターチェンジに到着した。渋滞の中央道だったら、未だに八王子ジャンクションにすら到達できていないから、多少のリスクと引き換えに早く到着できたのはありがたい。

時間的に余裕があるので、帰路の途中、ホームセンターで日用品を買い、食料品店で本日の晩餐に供する赤ワインを買って、午後6時30分に自宅に到着。
買ったワインとか、日用品とか、機材とかを降ろし、それらを片付け、シャワーを浴びて一息つく。
もう運転することはないので、自宅に常備しているワインで軽く乾杯。
そして、犬たちを散歩に連れ出す。紀州犬、四国犬等の日本犬は1時間以上の散歩が理想的だが、あいにく雨が降り出したので、拙宅の近所で排尿させただけで引き上げた。
拙宅の犬たちは水が大の苦手で、泳ぎはもちろんダメだし、雨に濡れることも極端に嫌う。
排尿だけで早々に引き上げるのは犬たちにとって不本意だが、それでもずぶ濡れになるよりはマシということか。

帰宅して、玄関先で犬たちをタオルで丁寧に拭いてやり、本日の晩餐となる。

焼け具合はまずまず
刻んだローストビーフをフードに混ぜて与える
咄嗟に「何だコレ?」の剛
だが、ローストビーフと気づくと無我夢中で食べ始めた
竜もお相伴に与る。剛も竜も、四つ足の肉は鶏よりも好みであるようだ

筆者も買ってきた赤ワインの肴として、ローストビーフを戴く。焼きたてよりも、焼いてから一晩おいた方が、味がなじんで美味しくなるようだ。
とにかく、これにて剛の誕生祝は完了した。

その後は、信頼できる筋のインターネット選挙速報で、戦況を確認。
幸いにも、筆者が一票を投じた自民党候補者は当選された。
また、日本犬保存会会長でもあった岸元防衛大臣のご子息である岸信千世氏も辛勝だったが当選した。
また、日本保守党は当選者3名と大躍進。
自民が歴史的敗北を喫したものの、筆者が秘かに期待する候補者が当選されたのは、暗闇に差し込んだ一筋の光明だと思う。

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