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[ショートショート]当選

「ーなになに! なんだ……」
 突然、顔の上に落ちてきた手紙にユウヤは起こされた。
 天井とベッドの、なにもない空間から降ってきた手紙ー
 寝ぼけてなければ、そんな薄気味の悪い手紙など読まなかった。夢うつつのユウヤは、その当選と書かれた手紙の封を切り読んでしまった。
(おめでとうございます)
(あなたは、宇宙に選ばれました)
「ええーッ!」
宇宙となったユウヤのその叫びは、誰にもきこえなかった。
                   (了)

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