「現場検証」 笑話 その32
事件現場検証
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老刑事:…こいつぁ……酷いな、どうも…
新人刑事:しげさん、新たな情報入りました、ガイシャは、古河信五郎、62歳、ニューCITYバンクの顧客名簿から割り出されました、牙城グループの会長です。資産家でバンクに5億の私有財産がここに収められており…
老刑事:で、犯人はこのプラチナ顧客専用バンクで預金を引き出そうとしたってわけか…ただ、この惨状はどう説明するって言うんだ
新人刑事:このプラチナ顧客専用バンクのATMは、指紋認証だけでなく、眼球認証、などの身体の一部を認証するシステムなんですね、
老刑事:ガイシャの首、左手首、陰茎、…なるほど、だからか、
新人刑事:指紋認証でも眼球認証でも、口座が開かなかったもんだから、ガイシャのチンポを切り取って、認証画面にこすりつけたんじゃ?しかし、口座は開かなかった…それと、ニューCITYバンク側からは、犯人側は操作方法を知らず顧客の認証画面までたどり着く前の、初期画面の「ようこそ、ニューCITYバンク」に指紋や眼球をこすりつけていたようです。それで反応しなかったので、最終的にチンコを…あとチンコについては、そんなチンコをあてがって認証するシステムはないそうです。
老刑事:何回も、、その、なんだ、、チンコをこすりつけた痕跡があるな、、この特有の匂い、そして、操作方法の時間切れで逃げたってわけか…
新人刑事:酷いっす…
老刑事:一応、陰茎、あ、いやガイシャのチンコに指紋ついてるか調べておけ
カシャッ
カシャッ
ポンポン
(ATMモニターに無造作に置かれた、古河信五郎の切り取られたチンコに検死官たちが指紋採取している)
老刑事:ガイシャは行き過ぎた科学万能のシステムの犠牲者ってわけ、か…
新人刑事:それと、おっちょこちょいはいつの時代にもいるってわけですね…
老刑事:…や、あのさ、俺の締めゼリフの方がよくない?刑事ドラマでよくあるじゃん、