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8年ぶりの新しいスカート

スカート買ったの?

新しい洋服に全く気付かない夫から、声をかけられた朝。

今日は8年ぶりにスカートを履いてみました。

発端は、私の洋服を買い替えたことに始まります。

ずっと好きだったブランドで洋服を買う決断をしたときに、スカートも買ってみようかと思ったんです。

独身のころからパンツ派の私は、ほとんどスカートを持っていませんでした。

理由は、

  • 自転車で職場まで通勤していた(片道40分)

  • 冬は太ももが寒いし、夏は汗ばむのが嫌だった

  • 静電気体質で、スカートの内側のペチコートが勝手に上がってしまう

  • 女性らしい服が苦手だった

いろんな理由があります。

その中でも、夫から女性として見られるのを拒んでいた面が強くありました。


娘が1歳になってから、シンガポールに移住しました。理由は、単身赴任していた夫の元に行くため。

産後1ヶ月で単身赴任してしまった夫とは、すれ違いの日々でした。私は初めての子育てで四苦八苦。娘はとにかくよく泣く子だったのと、実家の両親に心配をかけたくない想いで、1人苦悩を抱えていました。

そんな感情をうまく理解してもらえず、夫に対してフラストレーションが高まっていました。

自分にぴったりな言葉で慰めてほしかった私も、まだ幼かったのだと思います。

そんな中での移住。
正直、かなり迷いました。

家族一緒に暮らしたい。
もう1人を授かりたい。

その想いで、引っ越しを決意しました。

気持ちを共有できずイラだつ私とは打って変わって、夫はやっと妻子と暮らせてテンションマックス!

彼のイメージでは新婚のままの私でしたが、私は違いました。

1年間、この命を生きながらえなければと必死だったんです。妻から母に変わっていたのに、夫は変わっていない私を見つめていて温度差がありました。

夫はスキンシップを求めますが、私は1年間の怒りが爆発して拒否。

結局、2人目を望んで夫を受け入れたけれど、2回目の再移住ではもう無理で。コロナ禍で2年3ヶ月離れていたら、夫に対して憤りや怒りしかありませんでした。

感謝など到底なく、夫婦のスキンシップを全面拒否。そこから、夫も近寄らなくなりました。

何度も断られたら、そうなりますよね。
でも、私も自分の心を守るのに必死でした。
私に寄り添ってくれないのに、触れ合うことに抵抗しかなかったんです。

それに、2人の子どもとともに移住するのはなかなか大変。正直、夫を思いやることなどできませんでした。

女性として見られたくない想いが強まったのと、子育てしやすい格好を最優先しました。その結果、スカートは封印。

普段からパンツスタイルが好きな私にとっては、スカートは女性の象徴。ジェンダーボーダレスな現代に、時代錯誤かもしれません。

けれど、私にとっては手を出してはいけない禁断の領域として、スカートを見ないようにしていました。

それに、シンガポールから本帰国して激太りしてしまったのも拍車をかけました。フリーランスに転身して、ストレスで体重が増加。産後の体重に戻ってしまったのです。

自制できない自分が嫌い

と、自分を責めて、かわいい格好を諦めていました。

けれど、どんな自分でも自分で認められるようになってから考えが一変します。

どんな自分も素晴らしい。
容姿は関係なく、自分は価値がある。

そう思えたら、

久しぶりにスカートを履いてみるか!

と、軽やかな気持ちでチャレンジできたのです。

7歳の娘は、

ママ、スカート買ったの?かわいい!
ママはシンプルなものも似合うと思うよ!

と、大絶賛!

ママ、スカート!

5歳の息子さえ気づきました。


そして、さらに嬉しいことが!

オレもダウンを買い替えようかな。

洋服に無頓着で、破れるまで着る夫が結婚前から来ている青いダウンを買い替えようとしてくれました。

まだ着られるし。

そんな惰性で着ているのを知っていました。どんなに私が言っても聞かなかったのに、私の行動に触発されたようです。8年ぶりのスカート姿の私を見たら、夫も自分に「許可」が出せたみたいです。

うん、いいと思う。気に入ったもの買いなよ!

そんな軽い言葉を投げかけられました。
夫もどのように変化するか楽しみです。

私にとっては大きなハードルだった「スカート」

思いきって履いてみたら、家族にも笑顔が伝播して、夫にも好変化が表れました。

私が許せば、周りも自分を許せる。

人は自分の鏡だから、自分が変われば人も変わるのです。

スカートの力を借りたら、夫へランチのお誘いもできました。結果は、快諾!

私たち夫婦の未来も明るい!
自分の中で勝手に押さえ込んでいたものを解放したら、詰まりが取れました。

【夫へ】
美味しいもの、食べようね!

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おーつー(冨田裕子)
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